怪我の功名
「怪我の功名(こうみょう)」の意味は以下の通りです。
過失と思われたこと、なにげなしにやった事が、意外によい結果になること。(<小学館デジタル大辞泉>より)
例えば会社に遅刻したり、仕事で失敗をしてしまうなど、ツイてないと思うようなことがあった後に、思いがけずラッキーなことが起きることを「怪我の功名」といいます。大体はささいな不運を帳消しにしてくれるようないい出来事が起きた時に使われる言葉です。
《例文》
・風邪をひいて学校を休んでいたら、好きな子が連絡をくれた。怪我の功名とはこのことだ
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塞翁が馬
「塞翁が馬」とは、「さいおうがうま」と読みます。意味は以下の通りです。
人生の禍福は転々として予測できないことのたとえ。(<小学館デジタル大辞泉>より)
人生の幸・不幸は変わりやすいものなので、幸福を過剰に喜ぶ必要もなければ、不幸に嘆く必要もないということです。「雨降って地固まる」のように、一見雨が降って面倒に思えることでも、地面が安定して良いという利点があります。目先の幸不幸にとらわれない姿勢が大切なのかもしれません。
《例文》
・塞翁が馬という言葉があるように人生とは予想できないことの連続だ
英語表現とは?
「雨降って地固まる」を直訳する英語はありませんが、似た言葉でニュアンスを伝えることはできます。
・「After rain comes fair weather. (雨の後は良い天気になる)」
・「Adversity builds the foundations.(逆境が基礎を築く)」
最後に
「雨降って地固まる」とは、「もめごとなど悪いことが起こった後は、かえって基盤がしっかりして良い状態になることのたとえ」です。悪いことが起きている時は無我夢中でそれを乗り越えようとするため、大変なことが多いもの。
しかし、後になって振り返ると「あの出来事があったからこそ今がある」と思えるのも事実です。似た意味を持つ類語も併せて覚えて、適切な場面で使い分けてみましょう。
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