ものに対して使う場合
ものに対して使う場合の華奢は、構造や作りが頑丈でなく、壊れやすいことを示す表現です。対象となるものによって、良い意味にも悪い意味にもなります。たとえば、アクセサリーなどは華奢なデザインにすると、エレガントで上品な雰囲気に仕上がります。しかし、家具や道具などのパーツが華奢だと、頼りなさや不安を与えることになるでしょう。
●このネックレスは華奢なデザインなので、女性らしさを表現するのにぴったりです
●この椅子の脚は華奢な作りなので、座っていてもどこか不安だ
●デザインは美しくても、あまり華奢な作りだと壊れやすいのが難点だ
「華奢」の類義語にはどのようなものがある?
華奢には、同じような使い方が可能な類義語がいくつかあります。意味は似ていても微妙なニュアンスの違いがあるので、類義語の意味も把握しておくと、華奢の使い方をより深く理解できるでしょう。
繊細
繊細は、ほっそりして優美なこと・デリケートであることを意味する言葉です。性格や内面的なこまやかさ、傷つきやすさに対して使うことが多いでしょう。弱々しくて壊れやすい印象を与え、ものの細工やデザインの巧妙さを表現するときにも用いられます。「繊細な作り」と使うときは、緻密で細かくデリケートな作りのことです。
●彼女はとても繊細な心を持っているので、周りからの言葉に傷つきやすい
●君は少し繊細すぎるので、もう少し図太さも身に付けた方がいいかもしれない
●このブローチの細工はとても繊細で、触ると壊してしまいそうだ
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スリム
スリムは、細い・細身という意味です。体形に対して使うときは、健康的に痩せていてスッキリしている様子を表現します。また、物理的な細さだけでなく、文章などがシンプルで分かりやすいことを表すときにも使われる言葉です。
●彼は10kg減量してずいぶんスリムな体形になった
●彼女は背が高くて脚が長いから、スリムなパンツがよく似合う
●この家具の間に入るスリムな本棚を探している
●組織改編を行ってスリム化を目指す
脆弱
脆弱は、もろくて弱いこと、その状態のことを表す言葉です。「脆弱さ」「脆弱性」といったように使うことが多く、弱さや壊れやすさに加えて、危うさがあるというニュアンスも含んでいます。外からの攻撃やストレスに対する弱さという意味で、IT関連の用語として使われているのを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
●彼の脆弱な神経では、このつらい試練は乗り越えられないかもしれない
●脆弱国家を支援するために、私たちに何ができるかを話し合った
●このソフトウェアの脆弱性は、次のアップデートで改善できるだろうか
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