あやふや
「あやふや」という言葉にも、「有耶無耶」と同じく、はっきりしない、あいまいな様子という意味があり、「記憶があやふや」などと使われます。
「有耶無耶」は、不都合なことを意図的にあいまいにする場合によく使われます。一方「あやふや」は意図的というよりも、はっきりしない状態になった時に使われる傾向にあります。
「有耶無耶」の対義語は?
有耶無耶の類語を学んだところで、対義語についても確認しておきましょう。
一目瞭然
「一目瞭然」は、一目見ただけではっきりとわかるという意味の言葉で、物事がはっきりしない「有耶無耶」の対義語です。
明々一気呵成白々(明明白白)
「明々白々」は、はっきりしていて少しの疑いもないことで、同じ字を重ねることによって、その意味を強調したものです。
「有耶無耶」という言葉には、不信感や後ろ暗さが感じられますが、「有耶無耶」の対義語である「一目瞭然」や「明々白々」には、明るくスッキリとした印象が感じられます。このことからも、日常生活やビジネスシーンでは、「有耶無耶」と思われる行動や態度は、避けたほうが良いということがわかります。
「有耶無耶」の英語表現は?
「有耶無耶」の英語表現には、どのようなものがあるのでしょうか。「有耶無耶」の持つ「はっきりしない」という意味に当てはまる英語表現を紹介します。
「He gave a vague reply」(彼はうやむやな返事をした)
「vague」は、あいまいな、はっきりしないという意味の英単語です。
「有耶無耶」の韓国語表現は?
韓国語の「有耶無耶」も紹介しておきましょう。興味深いことに、「有耶無耶」は、韓国語でも「우야무야(うやむや)」という発音で、意味も同じです。この他にも、日本語と韓国語には、音と意味が類似した言葉が数多く存在します。
最後に
あまり良い意味で使われることのない「有耶無耶」という言葉。大事なことを「有耶無耶」にしておくと、後でトラブルに巻き込まれたり、自分で自分の首を絞めることにもなりかねません。特にビジネスシーンでは、「有耶無耶」の対義語である「一目瞭然」、「明々白々」な態度を心がけたいものです。