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LIFESTYLE 四字熟語

2023.12.12

「才色兼備」とはどんな人物像のこと?詳しい意味や類義語、例文を紹介

 

才色兼備とは、抜きん出た才能と麗しい容姿を兼ね備えているという意味の言葉です。基本的に女性に対して使う言葉であり、男性に対しては使わないため、置き換え可能な類語を知っておいたほうがいいでしょう。才色兼備の意味や語源、使い方、類語などを解説します。

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才色兼備の意味

「才色兼備」とは、人並みはずれた才能と麗しい容姿を兼ね備えた女性を形容する際に使われる四字熟語です。ビジネスシーンにおいて、仕事もできて、颯爽とした魅力的な女性に対して使われることもあります。「才色兼備」の読み方は「さいしょくけんび」です。

女性 イラスト

(C)Adobe Stock

【才色兼備】
女性がすぐれた才知と美しい顔かたちをもっていること。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

古くより女性に対する賞賛の言葉とされてきました。しかし、女性であることを特別扱いする不適切な表現と判断される場合もあるため、使用する際には一定の配慮が必要になるでしょう。

■才色兼備の語源

「才色兼備」の語源となる故事成句のようなものは、とくに存在しません。しかし、「才」は学問の才能や教養を表す言葉であり、「色」は容姿や内面が優れていることを表す言葉です。「才色」という2文字で「さいしょく」と読みますが、古くは「さいしき」と読まれていました。

「兼備」は読んで字の如しで、「兼ね備えている」という意味があります。それぞれの意味をそのままつなげて、「才」と「色」とを「兼ね備えている」という意味の「才色兼備」という四字熟語が生まれたと考えられます。

■才色兼備は男性に対しては使わない

「才色兼備」は、基本的には男性に対しては使わない言葉であるため、注意が必要です。「才色兼備」が女性に限定したほめ言葉とされているのは、「古来の日本において、男性に対して求められる要素が女性とは違っていたためである」との説もあります。

男性に使われる褒め言葉として使われる四字熟語は、一般的に「文武両道」「知勇兼備」などです。これらの言葉については、本記事の後半で説明します。

才色兼備の使い方と例文

「才色兼備」は一般的に女性に対する最高のほめ言葉とされていますが、適切なシチュエーションで使うように心がける必要があるでしょう。ほめ言葉が言われてうれしい言葉であるとは限らないからです。

ミーティングしている女性達 イラスト

(C)Adobe Stock

【例文】

・私が所属している部署の部長は、才色兼備という言葉がぴったりな女性です。

・高学歴として知られている女優のAさんには、いつも才色兼備という形容詞がついていますが、本人はあまりうれしそうではありません。

・「うちのタマはかしこくてかわいい才色兼備の猫なのよ」と友人が自慢していました。

 

才色兼備の類義語2つ

「才色兼備」のおもな類義語は、以下の2つです。どちらの言葉も「才色兼備」とは違って、さほど一般的に使われている言葉ではありません。おそらく初めて知ったという人もいるでしょう。才色兼備のように漢字を見ただけで意味がおおよそわかる言葉でもありません。

PC作業をしている女性 イラスト

(C)Adobe Stock

それぞれの言葉の意味、読み方、例文をご紹介します。

1.「秀外恵中」

「秀外恵中」とは、見た目が立派で美しくて、内面に知性を備えているという意味の言葉です。「秀」は秀でているという意味、「外」は容姿・外見という意味を表しています。「恵」は恵まれているという意味、「中」は内面という意味です。

つまり外見も中身も優れているという意味となるため、「才色兼備」と近い意味といえます。読み方は「しゅうがいけいちゅう」です。

【例文】

・私の好きな戦国武将は、最近読んだ歴史小説の中では秀外恵中な人物として描かれていました。

 

2.「才貌両全」

「才貌両全」とは、才能と容貌のどちらもが優れているという意味の言葉です。「才貌」とは「才能と容貌」、「両全」は「両方とも完全」という意味を表しており、「才色兼備」とほぼ同じ意味といえるでしょう。読み方は「さいぼうりょうぜん」です。

【例文】

・次期首相候補と呼ばれているあの政治家は、幼少期より才貌両全な少女として有名だった。

 

兼ね備えていることを表す四字熟語3つ

四字熟語には「才色兼備」のように、2つの秀でた要素を兼ね備えているという意味で使われる四字熟語が数多くあります。よく使われているのは以下の3つの言葉です。

剣道の試合 シルエット

(C)Adobe Stock

いずれの四字熟語も、人物を賞賛する場合に使われるという共通点があります。それぞれの言葉の意味、読み方、例文をご紹介しましょう。

1.「文武両道」

「文武両道」とは、学問と武術の両方ともに優れているという意味の四字熟語です。学校の標語やモットーとしてもよく使われている言葉といえるでしょう。読み方は「ぶんぶりょうどう」です。現在では「武」は「武術」だけでなく、スポーツ全般を表す言葉として使われています。

【例文】

・私の従兄弟は勉強もできてスポーツも万能という文武両道を体現しているような人物です。

・親から「文武両道を目指せ」と言われているけれど、勉強もスポーツも苦手なので、苦痛でしかありません。

 

2.「知勇兼備」

「知勇兼備」とは、知恵と勇気を兼ね備えているという意味の四字熟語です。読み方は「ちゆうけんび」で、歴史上の武将を形容する言葉としてもよく使用されています。

【例文】

・戦国時代に輝きを放ったあの武将は知勇兼備の人物でしたが、唯一運だけがなかったのでしょう。

・わがチームのキャプテンは知勇兼備の人であり、メンバー全員から信頼されています。

 

3.「才徳兼備」

「才徳兼備」とは、才知と人徳とを兼ね備えているという意味の四字熟語です。「徳」には人格者という意味があります。読み方は「さいとくけんび」です。

【例文】

・当社の社長は才徳兼備の人物として尊敬しているので、ずっとついていこうと考えています。

・歴史小説の中では才徳兼備の政治家がよく登場しますが、現実の社会ではむしろ珍しい存在でしょう。

 

才色兼備の意味を知って正しく使おう

「才色兼備」とは、人並みはずれた才能と美しい容姿を兼ね備えているという意味の言葉です。古来より、女性に対するほめ言葉として使用されてきました。

基本的には男性には使わない言葉であるため、注意が必要です。またほめ言葉であるからといって、使えばいいというものではありません。才色兼備の意味を知って、適切な場面で使うようにしてください。

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