【類語2】熱心だ
物事に一生懸命に取り組む「甲斐甲斐しい」様子は、「熱心だ」と表現することもできます。ただし、「甲斐甲斐しい」という言葉は誰かのために何かをするときに使うことが多いですが、「熱心だ」は自分のために一生懸命に取り組むときにも使うことが可能です。
いくつか例文をご紹介しますので、「甲斐甲斐しい」とのニュアンスの違いに注目してください。
【例文】
・彼女はいつも【熱心に】勉強をしている。
・彼の仕事ぶりは本当に【熱心だ】。営業に行く前には準備を欠かさず、営業トークの仕込みにも余念がない。
・母親の【熱心な】看病のおかげか、友人は思ったよりも短期間で退院した。
【類語3】はきはきと
積極的で元気な様子を「はきはきと」と表現できます。「甲斐甲斐しい」と同じく効果や行動がはっきりしている様子を表す際にも、使うことができる言葉です。ただし、「甲斐甲斐しい」と比べると、行動というよりは発言に使うことが多い傾向にあります。いくつか例文をご紹介しますので、使い方を見ていきましょう。
【例文】
・私は面接官に【はきはきと】答えた。結果として印象が良かったらしく、無事採用されている。
・もう少し【はきはきと】話せないの?
・彼女は【はきはきと】質問に応じていた。
【対義語】だらしない
何事にも一生懸命取り組む「甲斐甲斐しい」とは真逆の言葉として、「だらしない」を挙げることができるでしょう。「だらしない」とは見た目や行動などにしっかりとした点がなく、根性がない様子を表します。いくつか例文を見ていきましょう。
【例文】
・彼女の【だらしなさ】には呆れてものがいえない。もう少し何とかならないのだろうか。
・娘からボーイフレンドを紹介されたが、彼のあまりの【だらしない】受け答えにがっかりした。
・【だらしない】性格は外見にも現れると思う。
【目次】
まとめ
「甲斐甲斐しい」とは一生懸命にテキパキと働く様子を表します。本来は褒め言葉ですが、使い方によってはネガティブなニュアンスを含むことがあるので注意が必要です。
また、漢字は当て字なので平仮名で書くこと、対義語が「だらしない」であることも覚えておきましょう。
写真・イラスト/(C) Shutterstock.com
▼あわせて読みたい