暗い話題は避けるのが基本
職場で1分間スピーチが行われるのは、仕事前の朝礼の時間帯が一般的です。その日のモチベーションにも関わるため、朝から暗い雰囲気になるような話題を選ぶのは避けましょう。
悲しい気持ちになる話題や深刻なニュースなど、重すぎる時事ネタを話すことでマイナスな印象を持たれてしまう可能性もあります。聞く人を嫌な気分にさせないような、当たり障りのない話題を選ぶことが大切です。
また、聞く側にも人それぞれの価値観があるということを忘れないようにしましょう。宗教やジェンダーの話題など、偏った視点で話した場合に不快に思われるようなテーマも、1分間スピーチには不向きです。
トークテーマは一点に絞って
1分間スピーチをする際に、最も気を付けたいのがタイムオーバーです。最初にトークテーマを決める時点から、制限時間を意識して短くまとめることを考えなくてはいけません。
たくさんのテーマを盛り込みたくなるかもしれませんが、1分という時間の中に複数の話題を入れるのは無理があります。あくまでもシンプルな構成を意識して、テーマを一点に絞って話すのがセオリーです。
過度なウケ狙いや自慢話はNG
場の雰囲気を盛り上げようと笑いを交えて話すのはよいことですが、あまりウケを狙いすぎるのはおすすめできません。時間が1分間と短いため、テーマと関係のないことに時間を割くと全体の内容が薄くなってしまいます。
また、自慢話のように聞こえるスピーチも避けたほうがベター。自分のことについて話すなら、個人的な内容になり過ぎないよう注意が必要です。
【目次】
1分間スピーチの練習法
本番でスピーチを成功させるためには、事前にきちんと練習を積むことが必要です。効果的な練習法と、気を付けたいポイントについて解説します。
時間を測りながら読んでみる
1分間スピーチの目安となる文字数は300字前後ですが、話す速度は人によって違います。適度に間を置くこともあるため、本番を想定して時間を測りながら原稿を読むのも効果的な練習法です。
携帯のタイマー機能やストップウォッチを利用すると、手軽に練習ができます。録音して自分の声を聞いてみると、どこが早口になっているか、どこに間を置く必要があるかが分かりやすいでしょう。
スピーチの動画を撮影すると、自分の話すペースを確認できるだけでなく、どのような話し方をしているかも見ることができます。表情や動きにも注意しながら、抑揚を付けて話すように心掛けましょう。
事前にしっかり原稿を作成
本番では原稿を見ずに話すのが理想的ですが、練習時には原稿を見て話すことが可能です。全体の構成や流れが分かりやすくなるように、導入・本題・結論を意識した見やすい原稿を作成しましょう。
人前でスピーチをするのがどうしても不安な人は、話し言葉で書いた原稿を用意して丸暗記するのも一つの方法です。
本番前には大まかな流れを書いたスピーチメモを用意しておき、話す順番が把握できるようにすると便利。自信を持ってスピーチ本番に臨むためにも、原稿を読み込んで練習を繰り返すことが大切です。
最後に
1分間のスピーチを成功させるためには、準備が大切です。テーマの選定から導入・本題・結論まで、スピーチの各部分を工夫して話すことが重要になります。さらに、練習を重ねることで、自信を持ってスピーチを行なうことができるでしょう。1分間という短い時間でも、適切な構成と準備を行なえば、効果的なスピーチを実現することができますよ。
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