「葉鶏頭」に肥料は必要?
庭植えした場合は、元肥だけでも十分に育ちます。種を庭に撒く場合や苗を植えかえる場合は、事前に有機肥料などを元肥に混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えをした「葉鶏頭」は、肥料切れが起こらないよう、6月あたりから隔月に一度の割合で、株の周囲に肥料を与えます。肥料は、「葉鶏頭」の根を傷めないような化成肥料が適しています。
鉢植えの植え替えをした時や、鉢植えに「葉鶏頭」の種まきをする場合は、事前に化成肥料を元肥に混ぜ込んでおきましょう。
「葉鶏頭」の病気や害虫対策とは
「葉鶏頭」は、育てやすく強いことで知られていますが、病気や害虫対策はきちんとしておきましょう。
■病気
「葉鶏頭」を何年も同じ場所で育てると、立枯病にかかることがあります。これは、土壌中の病原菌が増えることが原因。治療の方法がないため、発生株は抜いて処分し、土壌が回復するのを待つしかありません。
立枯病の発生を防ぐ対策としては、「葉鶏頭」を植える場所を毎年変える、堆肥類を多めに混ぜて発生を抑えるというものがあります。
■害虫
ナメクジやヨウトムシなどに注意してください。特に苗が小さいうちは生育に悪影響を及ぼしますので、出来る限り対策をしましょう。ナメクジとヨウトムシの活動は夕方から夜間が多いので、その時間にチェックするようにすると良いでしょう。
「葉鶏頭」が大きく成長すると、害虫の影響を受けなくなることがほとんどです。
「葉鶏頭」をより楽しむために
「葉鶏頭」をより楽しむために、以下のことをチェックしておきましょう。
「葉鶏頭」の選び方と寄せ植えについて
「葉鶏頭」は、秋になったらポット苗で販売されることがほとんどです。秋植えの場合はそれほど大きくならないことが多いので、寄せ植えにするのもよいですね。茎がしっかりとしていて、葉色がきれいな苗を選びましょう。
「葉鶏頭」の種をまこう
「葉鶏頭」は熱帯原産であることから、気温が25度以上になると発芽するといわれます。種をまくなら、しっかりと暖かくなってからにしましょう。種まきは夏でも大丈夫です。「葉鶏頭」の種は光を嫌う性質があるので、薄く土をかぶせるようにしてください。
「葉鶏頭」の植えつけや植え替えは?
「葉鶏頭」の植えつけは、本葉が5枚以上になった頃に行いましょう。「葉鶏頭」は一年草のため、植え替えやさし芽には向きません。根には触れないよう注意してください。
「葉鶏頭」の間引きや支柱立ても忘れずに
適度に間引きをして、必要な株数を確保するようにします。夏の天候次第では倒れてしまうこともあるため、草丈のあるものは支柱立てをするようにしましょう。
最後に
初夏から晩秋にかけて長期間楽しませてくれる「葉鶏頭」は、耐暑性があり丈夫な植物です。特に秋らしい落ち着いたカラーリーフは、秋の風景にピッタリ。日当たりのよい場所を好み、頻繁な水やりも不要なので、ぜひ花壇や室内で、その美しい葉色を楽しんでみてください。
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