2:貴社内における処理フローについて、可能な範囲でご教授願います
こちらも、取引先にある特有の情報について聞いています。特有の情報とは「専門性」の高いもの。「ご教授」という表現を使って尋ねるのがよいでしょう。
3:先生のご指導により、無事達成することができました。引き続き、ご教授賜りますようお願い申し上げます
こちらは、大学の教授を相手にしている場面です。大学の教授は各々が専門分野について研究しています。そのため、何かを教わる場合は「ご教授」と表現するのが適切。
この例文では、「ご教授賜る」というように、かしこまった表現をすることで敬意を強めています。
「ご教授」と「ご教示」の違いとは?
「ご教授」に似た表現で「ご教示」という言葉があります。この2つの表現は似ていますが、意味には違いがあるので、誤った使い方をしてしまうと失礼にあたる場合も。正しい意味について、よく理解しておきましょう。
「ご教示」の意味と「ご教授」との違い
「ご教示」は「ごきょうじ」と読み、「伝達する、教える」といった意味があります。比較的簡単な知識や内容、手順などについて教えてもらう際に使われることが多い言葉。
対して、「ご教授」は、専門的な知識や技術を身につけるために長い期間をかけて教えてもらうこと。教えてもらう内容の強弱や期間の長短で、使い分けることができるのです。
・「ご教示」:簡単な知識や内容、手順について教えてもらう
・「ご教授」:専門的な知識や内容、手順について時間をかけて教えてもらう
「ご教示」の例文を紹介
では、どういった場合に「ご教示」が使われるのでしょうか。いくつか例文を紹介します。
《例文》
・この書類の書き方についてご教示ください
・ご都合の良い日程をご教示いただけますでしょうか
・必要な資料などがございましたら、ご教示いただけますと幸いです
「ご教授願います」の英語表現は?
英語で「ご教授願います」と伝えたいときの表現を見ていきましょう。「教える」という単語は、「teach」や「instruct」が使えます。
それらを丁寧に伝えるにはどう表現すればよいのでしょうか。英語には日本語のように敬語表現はありませんが、丁寧な表現はあります。目上の方や得意先の方とのやりとりでは、「Please 〇〇」や「Would you 〇〇」などの丁寧な表現を用いてコミュニケーションをとりましょう。 一般的には次のような表現ベターです。
《例文》
・Please teach me Frrench. (私にフランス語をご教授ください)
・Would you please instruct me in English intonation? (英語のイントネーションについてご教授いただけますか)
最後に
ビジネスでは目上の方や他部署の方、取引先などから何かを教えてもらう機会は多いもの。「ご教授願います」はビジネスシーンでよく使われる表現だからこそ、意味をしっかりと理解し、正しく使えるようしましょう。