3:話し始める前に論点を明確にしておく
特に社内に感情論で物事を進めやすい人がいる場合には、効果的な方法です。会議などを始める前に「◯◯について話します」というように、論点と話し合いのルールを明確にします。
感情論に走りやすい人は、話の枝葉末節に目が行きがち。そのことによって、論点がズレる傾向にあります。論点がズレそうになったら、「今は◯◯について話し合う時間です」と一声かければOK。ルールが明確化されているため、反発も生じにくいでしょう。
プライベートでも「今から、◯◯について相談しよう」とお題を決めておけば、話が横道に逸れてしまった時でも「ちょっと待って、話がずれているよ」と軌道修正しやすくなります。
対義語は?
感情論に流されない、反対の立場を取る考え方は何というのでしょうか。 ここでは感情論とは反対の意味になる言葉を考えてみました。
1:理性的
「理性的」とは、感情に走らず、物事を正しく判断したり、判断するさまを指します。カント哲学では、思考・推理・判断する能力とされ、「義務の意識に基づく行為を進める力」だといわれています。
2:理知的
「理知的」とは、本能や感情に支配されずに、物事を論理的に考えるさまを指します。仏教の言葉で「理知」とは、真如の理とそれを悟る智慧を表すものでもあります。
3:論理的
「論理的」とは、議論や思考を進めていく中で筋道がしっかりしているさまを指します。論理には思考の妥当性が求められるため、感情論とは正反対のものになります。
最後に
「感情論」について、いろいろな側面から考察してきました。感情論に走りがちな人の心理がわかっていれば、無駄に憤ったり、喧嘩になることもないのではないでしょうか。
また、感情論になりがちな人の心理のツボを掴んでいれば、よき理解者と思ってもらい、物事がスムーズに進むことに期待できるでしょう。
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