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LIFESTYLE 漢字クイズ

2023.03.05

「烏骨鶏」とは、天然記念物に指定されているあの鳥!特徴や歴史、魅力を解説

 

「烏骨鶏」は、鶏の仲間として分類されますが、天然記念物に指定されるなど特徴的な一面をもっている鳥です。数多くの卵を産む鶏に対して、産卵の回数が非常に少ないのが特徴です。「烏骨鶏」の正しい読み方や歴史的背景、食材としての魅力などを解説します。

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「烏骨鶏」の正しい意味と読み方

烏骨鶏は、日本でも古くから親しまれている生き物の一種です。少々堅苦しい漢字表記がされているため、読み方に自信がない方もいらっしゃるかもしれません。

いざという時に読み間違えて恥をかくことがないように、烏骨鶏の読み方と正しい意味をマスターしておきましょう。

2羽の烏骨鶏

■烏骨鶏は鶏の一種

烏骨鶏は、天然記念物にも指定されている鶏の一種です。烏骨鶏の産む卵は高級品として、料理やデザートにも多く用いられています。

デジタル大辞泉での解説も確認しておきましょう。
【烏骨鶏】うこっけい
鶏の一品種。小形で、絹糸のような羽毛で覆われ、羽色は白と黒があるが、皮膚・肉・骨は黒紫色。東アジアの原産。天然記念物。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

日本ではなじみ深い生き物として、名前を知っている方も多いはずです。この機会に、鶏との違いや特徴を把握しておきましょう。

■烏骨鶏の正しい読み方

烏骨鶏の正しい読み方は……「うこっけい」です!

漢字からも何となく読み方を予想できるため、誤用はそこまで多くありません。

烏骨鶏の「烏骨」は、カラスのように皮膚から内臓、骨に至るまで黒いことが由来となっているようです。羽に関しては、黒い品種と白い品種が存在します。

改めて使われている漢字の意味を確認しておくことで、記憶に残りやすく次回から安心して表現を利用できるようになるでしょう。

「烏骨鶏」にはさまざまな種類がある

烏骨鶏は、種類によってさまざまな見た目をしているのが特徴的です。主に、次の2つの点に注目することで種類分けができます。

4羽の烏骨鶏

・色で分類した種類
・あごの髭で分類した種類

烏骨鶏という名前は知っていても、種類に関しては詳しく知らない場合もあるでしょう。それぞれの特徴を押さえておけば、烏骨鶏の種類を見分けやすくなります。

■色で分類した種類

烏骨鶏を色で分類した場合、白い烏骨鶏と黒い烏骨鶏に大別されます。これら2種に関しては、見た目で簡単に判別できるでしょう。

それぞれ白烏骨鶏と黒烏骨鶏と呼ばれています。白烏骨鶏の場合でも、名前のとおり皮膚や骨などが黒いという烏骨鶏の特徴はそのままです。

さらに詳しく色味で種類を分けると、次のように分類されます。

・バフシルキー
・ブルーシルキー
・パートリッジシルキー
・スプラッシュシルキー 

烏骨鶏の羽色には大きく白と黒があり、そのなかでも微妙な色味の違いで種別分けがされていると認識しておきましょう。

■あごの髭で分類した種類

烏骨鶏は、色で種類分けがされている他にも、あご髭のタイプによって分類できます。そもそも烏骨鶏のあご髭とは、くちばしの下の部分を指します。

鶏をイメージするとわかりやすいのですが、肉髭とはくちばしの下に垂れ下がった部分のことです。肉髭がある烏骨鶏のことを、肉髭種と呼んでいます。

一方で肉髭がなく、くちばしの下が毛に覆われているタイプが毛髭種の烏骨鶏です。

「烏骨鶏」の名前の由来と特徴

烏骨鶏は、鶏の一種でありながら名前に烏という文字が入っています。烏という名前を聞くと、全身が真っ黒であることをイメージする方が多いでしょう。

1羽の烏骨鶏

実際に、烏骨鶏の名前の由来には黒色が関係しています。烏骨鶏の一風変わった名前の由来と、特徴的な卵について解説します。

■由来は全身の黒さ

烏骨鶏の由来は、ズバリ全身の色合いに関係しています。烏骨鶏は、真っ黒な烏のように骨まで黒色をしていることで有名です。

ほかの数多くの生物と比較しても、烏骨鶏のように皮膚から骨まで黒色をしている生物は一般的ではありません。名前を見ただけでも、どのような特徴をもっているかがはっきりとわかるような命名がされています。

■卵の栄養価が高いのが特徴的

烏骨鶏の卵は、一般的な鶏の卵と比べると栄養価が高く貴重だとされています。その理由は、烏骨鶏が産む卵の数が関係しています。

烏骨鶏は鶏のように、多くの卵を頻繁に産むことができません。そのため、1つひとつの卵の栄養価が高く、市場でも高値で取引される傾向があります。

「烏骨鶏」の歴史

烏骨鶏にまつわる歴史としては、次の3点を押さえておきましょう。

中国料理、烏骨鶏の薬膳スープ

・中国で不老不死の食材として親しまれる
・江戸時代に日本に渡る
・1942年に天然記念物に指定される

日本で天然記念物に指定されるほど烏骨鶏が親しまれるようになる過程を、順を追って解説します。

■中国で不老不死の食材として親しまれる

烏骨鶏は全身が黒いことのほかにも、鳥類としては珍しく後ろ脚の指が2本ある特徴的な姿から、中国では霊鳥として扱われていた歴史があります。不老不死の食材として、いつまでも健康で美しく居たいという貴族たちの間で烏骨鶏が親しまれていました。

高級食材の1つであったため、庶民からは遠い存在であったともされています。

■江戸時代に日本に渡る

烏骨鶏が中国を経由して日本に渡って来たのは、江戸時代になってからです。江戸時代は漢方薬が盛んに取引されていた時代でもあり、女性の健康によい食材として、烏骨鶏は漢方薬にも用いられていました。

烏骨鶏が日本に渡ってからも、中国と同様にまずは財力のある層によって食文化が形成されていきます。時を経て、多くの人々が親しむことのできる食材となっていきました。

■1942年に天然記念物に指定される

烏骨鶏は1942年に、天然記念物として指定を受けました。保護されるべき天然記念物ではありますが、食用として流通している卵や肉を食材として楽しむことには問題がありません。

ほかにも天然記念物に指定をされながら、食用に飼育されている牛や鳥などが存在しています。特徴的な生態から、多くの人を魅了しているのが烏骨鶏です。

「烏骨鶏」は魅力の多い生き物!

1羽の烏骨鶏

烏骨鶏は鶏の一種でありながら、さまざまな珍しい特徴をもった生き物です。古く中国では不老不死の食材として親しまれていた歴史があり、日本でも栄養価の高さから富裕層を中心に食文化が広がりました。

烏骨鶏はまだまだ謎が多く、その分魅力的な生き物として捉えられています。烏骨鶏に関する知識をマスターして、教養の幅を広げておきましょう!

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