■恋愛での使い方
恋愛面でも、損して得取れの精神によってうまくいくことがあります。たとえば、付き合っているときに「自分ばかりがいろいろやってあげているのに、相手は何もしてくれない」と不満に感じてしまうことは多いものです。しかし、このように感じてしまうのは、損得勘定で行動していて見返りを求めてしまうためだと言えるでしょう。
損得勘定ではなく見返りを求めずに愛情を注げるようになれば、「これをやってあげたのに」と考えることなく、損をしていると不満に感じにくくなります。相手にとっても、自然とその愛情を返したいと感じるようになるものです。また、苦手だと感じていた人でも、損して得取れの精神で関わっていたところ仲良くなれたというケースもあるでしょう。
たとえば、以下のように使います。
・損して得取れの精神で人に親切にしていたら、憧れていた先輩から好意的に見てもらえるようになった。
■スピリチュアルの世界での使い方
損して得取れは、スピリチュアルの世界でも使われている言葉です。スピリチュアルの世界には、「出せば入るの法則」「引き寄せの法則」という考え方があります。自分から出すことで、まわりまわって自分に戻ってくるものだという法則のことで、損して得取れも同様の意味合いで使われているのです。
たとえば、以下のように使います。
・損して得取れというように、損得を考えずに人助けをしていれば、おのずと自分の身にも良いことが返ってくるものです。
【目次】
損して得取れの意味を理解しよう
損して得取れとは、目先の利益や損失ばかりにとらわれず、最終的には大きな利益を得られるように、物事を長期的な視点で見ることが大事だという意味のことわざです。
今では利益を得ることを意味することわざとして使われているものの、もともとの語源となったのは「得」ではなく、すぐれた品性を持つことを意味する「徳」だったといわれています。つまり、損な役回りであっても人のために努力していれば、将来的には周囲からの評価が高まるという意味だったのです。
このように、損して得取れの意味や由来、関連する言葉を理解して、正しく使えるようになりましょう。
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