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2023.06.14

「狐の嫁入り」とは天気雨などの意味を持つ言葉|由来や仕組み、各地の伝承行事

 

「狐の嫁入り」とは、天気雨のことと狐火のことの2つの意味を持つ言葉です。今回は意味や由来、天気雨の仕組み、縁起がいいといわれる所以、類義語などをご紹介します。京都や新潟などに残る狐の嫁入りの行事なども解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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「狐の嫁入り」とは?基礎知識を解説

「狐の嫁入り」の読み方は、〈きつねのよめいり〉です。意味は、「天気雨」を指す場合と「狐火」を指す場合の2通りあります。また天気雨とは、日が照っているのにもかかわらずなぜか雨が降ることを指す言葉です。

【きつね‐の‐よめいり狐の嫁入り】
1.日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。日照り雨。
2.夜、山野で狐火が連なって、嫁入り行列の提灯(ちょうちん)のように見えるもの。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

はじめに、狐の嫁入りの詳しい意味や天気雨をそのように表現する由来、天気雨の仕組み、縁起のよさ、天気雨を指すそのほかの言葉を確認しましょう。

天気雨のイメージ写真 日に照らされた木の葉の向こうに雨粒が落ちている様子

■「天気雨」を指す場合の意味

天気雨を指す場合の意味は、青い空が見えていたり、日が照っていたりするにもかかわらず、急に雨が降ってくることです。狐の嫁入りと表現する際は、一般的にこの天気雨を指すことが多いといわれています。

「天気雨」と「狐の嫁入り」の呼び方は、全国的に見るとどちらの言葉も使用されているものの、特に関西地方では「狐の嫁入り」という表現のほうが親しまれているようです。

■「狐火」を指す場合の意味

狐の嫁入りという言葉は、無数の狐火が提灯行列のように連なって見える現象の俗称を指す場合もあります。狐火とは、発生源が不明な火のことであり、火が狐の口から吐き出されたものとして表現されている言葉です。別名として「鬼火」「幽霊火」「陰火」などとも呼称されます。

列をなして灯るおびただしい数の怪火は、人ならざる者の火であり、怪火の大群は嫁入りなどの祝賀を表す提灯行列だろうという見立てをもとにした表現のようです。夜間、野原や山間部などで多く見られるといわれています。

■狐の嫁入りは縁起がいい?

狐の嫁入りは、昔から縁起がいいものだとされてきました。

たとえば、狐火が多く連なる狐の嫁入りが見られると、その年は豊作になるという言い伝えのあった地域があります。

参考:つがわ 狐の嫁入り行列|阿賀町

■天気雨を狐の嫁入りという由来

落ち葉の上に座る狐のイラスト

天気雨を狐の嫁入りという由来は、諸説あります。一説には、晴天が見えているのにもかかわらず雨が降ることの不思議さが、まるで狐に化かされているような説明のつかない怪奇現象だとして表現されたとのこと。

また狐の嫁入り行列は、人間に見られてはいけないためという説もあるそう。偽物の雨を降らせることで人間が家のなかにいるようにさせ、その間に嫁入り行列をしていたという話です。

■天気雨となる仕組み

空が晴れているのにもかかわらず雨となる仕組みは、主に以下の3つがあります。

・雨が地上に落ちるまでに雨を降らせた雲が消えてしまうケース

・目立たないほどの小さな雨雲があるケース

・離れた場所にある雲でつくられた雨が、太陽が出ている場所まで風に流されてきたケース

 

天気雨が降るときは、太陽の反対方向に虹が出やすいということも。もしも天気雨になった際は、空をチェックしてみるといいでしょう。

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