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2023.05.25

服や手についた落としにくいアクリル絵の具を綺麗に落とす方法を紹介!【専門家監修】

 

工作や作品づくりにも使うアクリル絵の具ですが、洋服について1度固まってしまうとなかなか取れない…なんてことも。今回は、そんなアクリル絵の具を落とす方法から注意事項までご紹介します!

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ぺったりとついてしまったアクリル絵の具…

工作をしたり絵を描いたりするときって楽しい気持ちになりませんか? いつの間にか没頭してしまっていたなんて経験をしたことのある人もいるかもしれませんね。夢中で作業しているときは気づきにくいですが、いつの間にか服の袖や裾にアクリル絵の具がついてしまっていることも。

子供が手を使って絵の具で絵を描いている手元の写真

気づいたときには、アクリル絵の具が乾ききってなかなか落ちず困ったことに…本記事ではそんなお悩みに応えます。子供が美術の時間に使ったアクリル絵の具をつけたまま返ってきた! そんな方も必見です。

そうした衣類の悩みについて、着物や高品質のブランド衣類はもちろん、天然素材の品のメンテナンスを行っている「きものトータルクリニック 吉本」の新井 修さんに対処法を教えてもらいました。

まずは、アクリル絵の具を綺麗に落とすために、アクリル絵の具が何なのかを知るところから始めてみましょう。そして、記事の後半でアクリル絵の具の落とし方を紹介します。

そもそもアクリル絵の具はどんな絵の具?

絵の具には、いくつか種類があります。アクリル絵の具のほかにも、水彩絵の具や油絵の具などがありますね。水彩絵の具は水に触れると溶けるという特徴があるので、服や手などについても落としやすい絵の具です。一方の油絵の具は、顔料を乾性油で溶いてつくる絵の具。速乾性に優れ、重ね塗りや厚塗りをすることもできますが、その特徴ゆえ、服や手につくとなかなか落としにくいです。そういう意味では、アクリル絵の具と似ているとも言えますね。

アクリル絵の具は、アクリル樹脂を使う絵の具のことです。アクリル樹脂は代表的なプラスチックの一種で、この乳化剤を練り合わせた絵の具をアクリル絵の具と言います。速乾性や耐久性に優れているところは油絵の具と似ていますが、水で溶くことができるというのは大きな違いと言えるでしょう。

筆と絵の具が並んだ写真

アクリル絵の具の落とし方を紹介

アクリル絵の具は、速乾性や耐久性に優れているという特徴があるため、裏を返せば一度手や服につくと落としにくくなってしまうということです。何回も洗濯をしたり、つけ置きをしたりするだけではなかなか落ちないこともあります。力をかけてこすり合わせると、洋服が傷んでしまうので避けたいところ。

そこで、シーンごとにアクリル絵の具の効果的な落とし方を紹介します。

1:服についたアクリル絵の具が乾く前の場合

アクリル絵の具を落とすうえで、「時間」は非常に重要なポイント。ついてからの時間が早ければ早いほど落としやすいです。反対にいうと、完全に乾燥したものはプロでも落とすのが難しいところ…。

乾く前であれば、石鹸を使って落とすことができます。ほかに、つけておくための容器とぬるま湯があるといいですね。

容器にぬるま湯を入れ、石鹸を溶かします。アクリル絵の具が付着した部分をつけて揉み洗いしましょう。汚れが強い場合は、強めに揉んでください。繊細な繊維は、こするとすぐに生地が傷みます。石鹸の界面活性剤で揉み込み、アクリルをバラバラにしてぬるま湯で洗い流すイメージでやってみてください。

綿やナイロン、ポリエステル素材の服はしっかりと揉み込んでも大丈夫。シルク、ウールなどの素材の服は家庭での作業はやめた方が無難です。

2:服についたアクリル絵の具が乾いた後の場合

アクリル絵の具が乾いてしまった場合は、より頑固です。完全に落とすことは、家庭では困難になります。1でお伝えした作業を何度も繰り返しましょう。

それでも落ちない場合は、あきらめるかプロに任せます。プロは強い有機溶剤を使って落としますが、これは家庭で扱えるものではありません。

アクリル絵の具の対処法

△写真のようにアクリル絵の具が乾いてしまった場合には、プロに任せましょう。

3:指など皮膚についた場合

多くの場合は、普段使っている石鹸でよく洗えば落とすことができます。ぬるま湯を使うのがおすすめです。

それでも落ちない場合は、粗めのスポンジやたわしなどで優しくこするように落としましょう。爪を立ててひっかくように落とそうとすると、肌を傷つけてしまいます。それを防ぐためにも、スポンジやたわしを活用するようにしてくださいね。

手を絵の具で汚しながら何かを描いている手元の写真

4:壁や床についた場合

床や壁についた場合は、すぐに拭き取りましょう。それこそ、時間が勝負のため、後でまとめて拭こうなんて思わないでください。色が残ってしまった場合は、洋服同様に石鹸を使用します。揉み込むことはできませんが、生地よりは強いのでしっかりこすっても大丈夫です。

アクリル絵の具を落とすときの注意点

場面に分けてアクリル絵の具の落とし方を紹介しました。いずれの方法でも落ちない場合は、クリーニングに出すなど、専門店に依頼した方がよいでしょう。ここでは、アクリル絵の具を落とすときの注意点や、アクリル絵の具を使うときに気をつけた方がよいことを紹介します。

除光液は使わない

除光液でアクリル絵の具を落とす方法もあります。しかし、除光液は服の生地が傷む原因になるため、使わない方がよいでしょう。

漂白剤は効果なし

やりがちではあるのですが、アクリル絵の具に漂白剤はまったく効果がありません。生地が傷んだり、色が抜ける原因になりますので絶対に使用しないようにしましょう。

窓際で白いシャツを干している人の写真

服の素材に気をつける

ひと口に服といっても、さまざまな素材があります。たとえば羊毛やシルクは繊細なので、強くこすったり揉み洗いしたりするのはよくありません。したがって、なるべく早くクリーニングに出すのがおすすめです。

最後に

本記事では、アクリル絵の具の落とし方を場面別に紹介しました。アクリル絵の具は水彩のようにも油彩のようにも使うことができ、汎用性の高い道具です。そのため、学校の美術の画材としても使われます。子供が服や手足にアクリル絵の具をつけてしまうこともあるかもしれませんね。

そんなときは慌てず、紹介した方法をまずは試してみてください。1番の予防は、アクリル絵の具がついても大丈夫な服で絵を描くこと。スモックなどがいい例ですね。スモックなら、アクリル絵の具が取れなくても、いいアクセントになりかわいかったりします。

プロフィール写真 ソファとテーブルが置かれた部屋の様子

監修

きものトータルクリニック吉本

吉本は、創業80余年の歴史を持つ、京都発祥の染み抜き・お直し専門店です。京都・日本橋・南青山・金沢・高松・鹿児島に店舗を構えています。着物をはじめ、高級衣類や鞄などのクリーニング・染み抜きや修復を行なっております。他店で難しいと言われた品も、最高峰の修復技術でお直しします。 →HPはこちら

執筆/京都メディアライン

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