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2023.06.11

「簡単に」という言葉の使い方は簡単ではない?意味や注意点、類語などを解説

 

「簡単に」という言葉は、さまざまな場面で使われている言葉です。おそらく意味や使い方を意識することなく使っている語句のひとつでしょう。ビジネスで使われる機会の多い言葉でもあるため、「簡単に」の正しい意味を確認したうえで、注意点や類語を解説します。

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「簡単に」というフレーズで使われる「簡単」の意味

「簡単に」とは、何かを容易に行ったり理解したりすることを表現する際によく使われる言葉です。努力や時間をかけずに行うことや、困難さや複雑さを伴わずに達成できる状態などを指します。

かん-たん【簡単/簡短】
1 物事が大ざっぱで単純なこと。また、そのさま。「―な作り」「―な説明」
2 時間や手数がかからないこと。また、そのさま。「―に問題が解ける」「批判するだけなら―だ」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

ノートパソコンに向かう人と、タブレットを持っている人が会話しているイラスト

たとえば、「簡単に解ける問題」は、解くのに苦労しない問題を意味しているといえます。何かを理解しやすい状況や方法に対して使われることもあり、たとえば「簡単に説明してください」は、わかりやすく簡潔に説明してほしいという意味です。

■「簡単に」と「簡潔に」の意味の違い

「簡単に」と「簡潔に」は似た意味を持つ表現です。「簡潔に」は、情報や表現が複雑でなく、明瞭で簡素であることを表すときによく使われる言葉です。たとえば、言葉や文章などが冗長でなく、要点を端的に伝えているさまなどを意味します。

かん-けつ【簡潔】
簡単で要領を得ているさま。手みじかではっきりしているさま。「簡潔な表現」「簡潔に要旨を述べる」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「簡単に」と「簡潔に」は同じように使われる場面もありますが、使われ方に違いも見られます。「簡単に」が表現の明瞭さも含め行動や理解の容易さなど幅広い事柄に対して使われるのに比べて、「簡潔に」はより情報や表現の明瞭さを強調するときに使われるといえそうです。

■「簡単に」と「単純に」の意味の違い

「簡単」自体には「物事が大ざっぱで単純なこと(デジタル大辞泉)」という意味もあり、この場合は「単純」と同じように使えるでしょう。しかし、やはり含まれる意味や使われ方に違いもあるようです。

たん-じゅん【単純】
1 そのものだけで、まじりけがないこと。他の要素などが混入していないこと。また、そのさま。「言葉どおりの単純な意味」
2 機能・構造・形式などがこみいっていないこと。また、そのさま。「単純な計算ミス」「単純な機械」⇔複雑。
3 考え方やとらえ方が素直であること。とらえ方などが一面的で浅いこと。また、そのさま。「その見方は単純すぎる」「彼は意外に単純なところがある」「単純明快な論理」⇔複雑。
4 条件・制限などがないこと。また、そのさま。「単純に権利を承継する」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

たとえば上記の引用にあるように、「単純」は考え方や物事の見方が素直・浅いときにもよく使われます。また、まじりけがないこと、条件や縛りがない状態などを表すことも。「単純に考える」と「簡単に考える」など、言い換えても意味自体は両者ともに通じる場合も多々ありますが、ニュアンスは少々異なるように感じる人も多いのではないでしょうか。

「簡単に」の例文

「簡単に」という言葉は、ビジネスはもちろんのこと、日常生活でもよく使われている言葉です。ここでは、ビジネスシーンでの例文をいくつかご紹介します。

【例文】

・当社の最新のセキュリティシステムは、簡単に操作できますので、初めて使用するユーザーでもすぐにご利用いただけます。

・弊社の営業トレーニングプログラムは、簡単に導入でき、5分でアカウントの作成までが完了します。

・あなたがなぜA社への転職を希望しているのか、簡単に説明してください。

 

「簡単に」という言葉をビジネスで使う場合の注意点

特にビジネスの場面で「簡単に」という言葉を使う際には、適切な文脈で使用したいところ。「簡単に」という表現は相対的なものであり、個人の感じ方や能力によって異なる場合があります。

メモを取る人やノートパソコンに向かう人など、4人が会話しているイラスト

そのため、使用する文脈や相手の背景を考慮し、適切なシチュエーションで使用することが重要です。相手に不要な誤解を与えないように心がけましょう。

■「簡単に」伝えるためには理解が必要

「簡単に」伝えるためには、まず伝える側が内容を理解していることが必要です。簡単に伝えられない場合には、理解の足りていないケースが考えられます。

また、ビジネスで「簡単に(〜できる、など)」という言葉を使う場合には、簡単であることの裏付け情報や、具体例を示すことも有効でしょう。相手によって、「簡単」の基準が違うことも理解しておくことが必要です。

ビジネスでよく使われる「簡単に」の類語・類似表現4つ

「簡単に」はさまざまな場面で使われる言葉であると同時に、実に多くの類語が存在しています。ここではビジネスシーンでよく使われる4つの類語・類似表現について、語句の意味を説明し、例文も紹介します。

・「容易に」
・「手軽に」
・「簡便に」
・「迅速に」

タブレットを持って会話をしている2人のイラスト

1.「容易に」

容易には「たやすいこと。やさしいこと(小学館 デジタル大辞泉)」という意味があり、時間や手数がかからないという意味で「簡単に」と同じように使われることも多い言葉といえます。

【例文】

・一般的に難しいとされている試験だったが、彼にとっては容易に解ける問題ばかりだった。

・このタスク管理ツールは、初心者でも容易に使えるように設計されています。

 

2.「手軽に」

手軽とは、「手数がかからず、簡単なさま(小学館 デジタル大辞泉)」という意味のある語句です。労力の少なさにより焦点を当てた言葉といえそうです。

【例文】

・ひとり暮らしをする層が増えているため、当社の加工食品を使って手軽につくれる料理レシピ紹介サイトを開設しました。

・今回のプロジェクトを立ち上げたのは、手軽に手にとりやすい商品の開発が急務になっているからです。

 

3.「簡便に」

簡便とは、「簡単で便利なこと(小学館 デジタル大辞泉)」という意味の言葉です。「簡単に」と比べると、より「便利」というニュアンスが強調されている言葉ともいえるでしょう。

【例文】

・このアプリケーションは簡便なインターフェースを備えているので、仕事の効率化におおいに役立っています。

・新しいシステムをつくったことによって、煩雑だった業務が簡便になりました。

 

4.「迅速に」

迅速には、「物事の進みぐあいや行動などが非常に速いこと(小学館 デジタル大辞泉)」という意味があります。「簡単に」とはまた異なり、より「速さ」にフォーカスした言葉であるといえます。

【例文】

・トラブルが起こったときには、迅速に対応するのが商売の鉄則であると覚えておいてください。

・当社の仕事のモットーは「迅速に」と「丁寧に」を両立することです。

 

「簡単に」という言葉をビジネスで上手に使いこなそう

「簡単に」という言葉は、日常生活やビジネスシーンなど多くの場面で使われている言葉です。「簡単に」という言葉やその類語を、ビジネスで上手に使いこなせるようにしてみてはいかがでしょうか。

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