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2023.08.16

「ご教示」の意味とは?|ご教授との違い、「ご教示ください」などの例文も

 

「ご教示」は、知識や方法などを教え示すことを意味する言葉です。今回は、詳しい意味やご教授との違い、使い方・例文をご紹介します。「ご教示いただけますと幸いです」への返し方や類語・言い換え表現も解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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「ご教示」の意味とは?基礎知識を解説

「ご教示」とは、知識や方法などを教え示すことを意味します。読み方は〈ごきょうじ〉で、ビジネスシーンでよく使われている言葉です。相手に教えてほしいことがあった場合に、「ご教示ください」などと伝えます。

後輩の指導をする先輩 イラスト

はじめに、ご教示の詳しい意味やご教授との違い、使い方の注意点、例文、返答する際の例をそれぞれ確認していきます。

■意味は知識や方法などを教え示すこと

【きょう‐じ教示ケウ‐】
(名)スル《「きょうし」とも》
知識や方法などを教え示すこと。示教。「御―を賜りたい」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

ご教示の意味は、漢字のとおり「教え示すこと」です。それぞれの語句には、以下のような意味があります。

・[ご(御)]……尊敬語

・[教]……教える

・[示]……示す

 

ご教示は知識や方法、手順などを目上の方から教えてもらうときに用いる言葉です。アドバイスをもとめたり、わからないことがあったりして、先輩などにたずねたい場合にご教示を使います。

■ご教授との意味の違い

目上の方からなにかを教えてもらいたい場合には、ご教示だけではなく「ご教授」も使います。ご教授の読み方は〈ごきょうじゅ〉で、学問や技芸を教え授けることなどを指す言葉です。それぞれの語句には、以下のような意味があります。

・[ご(御)]……尊敬語

・[教]……教える

・[授]……授ける

 

ご教示とご教授の違いは、教えてもらう内容と必要となる期間です。

書類の書き方など、その場で教えてもらえるような比較的簡単な内容であれば、「ご教示」を使います。一方、ある程度の期間が必要となるような、継続的かつ体系的な教えを受けて身に付ける知識などは、ご教授を用いるという点が大きな違いです。

■「ご教示」や「ご教授」の使い方の注意点

ご教示やご教授を用いる際は、気をつけるべき点もあるため、使い方に注意しましょう。

スクリーンを使って説明をする女性 イラスト

まず、どちらも話し言葉ではなく書き言葉です。会話で用いると堅苦しい印象を与える可能性があるため、基本的に会話をする際は「お教えいただけますか」などと伝えます。

ちょっとした作業を教わる場合にはご教示を、継続的に専門的な知識を教えてもらう場合にはご教授を使うという、使い分けにも注意しましょう。また、どちらの言葉も目上の方に使えるものの、ご教授を使うと大げさな表現になってしまわないかにも気をつけます。

ご教示やご教授と混同しやすい言葉に「ご享受〈ごきょうじゅ〉」があります。ご享受は読み方が似ているものの、「受け入れて自分のものとすること」という意味の言葉です。同様のシーンで使うと相手に失礼な印象になってしまいかねないため、漢字を間違えないように気をつけましょう。

■ご教示ください・ご教示願いますなどの例文

ご教示やご教授の例文は、以下のとおりです。

〈「ご教示」を使うシーン〉……短期間で教えてもらえるような簡単な内容の知識

・差し支えなければ、今回の対応に関するお考えをご教示ください。

・ご面倒をおかけしますが、経費に関する書類の書き方をご教示願います。

〈「ご教授」を使うシーン〉……継続的な教え、または専門性の高い知識が必要な場合

・長年にわたってご教授いただき、ありがとうございました。

・今後とも、先生の研究分野に関してご教授賜りますようお願い申し上げます。

 

やわらかい印象にしたいならば、上記のように「ご面倒をおかけしますが」などのクッション言葉を入れてから尋ねると、相手への気遣いを示せて良いでしょう。話し言葉の場合には、「課長のご意見をお聞かせいただけますか?」などと伝えます。

■「ご教示いただけますと幸いです」への返し方

自分から相手に教えてもらいたいことを伝える場合だけではなく、相手から「ご教示いただけますと幸いです」などと質問される場合もあるでしょう。このような改まった表現で相手からの質問を受けた場合には、こちらも「ご期待に沿えるかどうかわかりませんが」などとクッション言葉を使ってから答え、「お役に立てれば幸いです」と締めるなど、誠意ある対応で返答します。

ご教示の類語・言い換え表現とその意味

ご教示の類語や言い換え表現は、「ご指南」「ご指導」などです。また、場合によっては「お教えいただく」「教えてください」「教えていただき」などとの言い換えができます。

ボードを使って解説をする男性 イラスト

「ご教示いただきありがとうございます」と伝えたい場合には、「ありがとうございます」の部分を「お礼申し上げます」や「感謝申し上げます」と言い換えても良いでしょう。

それでは、類語・言い換え表現とその意味を解説します。

「ご指南」

ご指南〈ごしなん〉とは、「教え示すこと」「指導すること」を指す言葉です。ご指南という言葉を使う場合には、教える内容は基本的に武道・茶道・華道などの武術や芸事であり、ビジネスシーンではあまり使われません。

武術や芸事の仕事でなければ、趣味に関するシーンのほうが使用する機会は多いでしょう。「私に華道をご指南いただけますか?」などと使います。

「ご指導」

ご指導〈ごしどう〉とは、「ある目的や方向に向かい、教え導くこと」です。ご指導は勉強や研究方法などを教えてもらいたい場合に使うことが多いものの、ご指南のように教えてもらう対象が限られているわけではありません。ビジネスシーンで使うならば、ご指南よりもご指導のほうが使いやすいでしょう。

また、「ご指導ご鞭撻」という使い方をされることがよくあります。「ご鞭撻」とは、「努力するように強く励ますこと」を意味し、読み方は〈ごべんたつ〉です。「ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」などと使います。

ご教示という言葉を理解しよう

解説をする男性とメモをとる男性 イラスト

ご教示の意味は、「教え示すこと」です。また、目上の方からなにかを教えてもらいたい場合には、ご教授も使います。質問の際に「ご面倒をおかけしますが」や「お手数をおかけしますが」などのクッション言葉を入れてから尋ねると、やわらかい印象にして相手への気遣いを示せます。

言葉の表す意味や似た言葉との違い、使い方の注意点、例文、言い換え表現などを理解し、多くの言葉を正しく使えるようになりましょう。

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