「職権濫用」
職権濫用は、「しょっけんらんよう」と読みます。自分の地位や職務に認められた権限を正しく行使せず、自分の利害のために使うことです。主に、公務員が職務についての権限を越え、あるいは悪用して国民の権利を侵すことを指し、公務員が職権濫用の行為を行った場合は刑法の公務員職権濫用罪で処罰されます。
公務員でなく民間企業でも、役職にある者が気に入らない部下に不利益な扱いをするといった行為は職権乱用と呼ばれる場合があります。例えば、特定の社員に対して著しく不当な評価を行っている場合は職権濫用といえるでしょう。
(例文)
・職権濫用は公務員の行為について問題になるが、民間企業でも嫌がらせや見せしめなど不当な動機で人事権を行使している場合、職権濫用になるのではないか
・課長は自分の意見と合わない部下の人事評価について、不当に低い点をつけている。職権濫用ではないだろうか
「公私混同」の対義語
公私混同の対義語にあたる四字熟語は見当たりませんが、混同の対義語にあたる言葉として「峻別(しゅんべつ)」や「区別(くべつ)」があげられます。
公私混同の対義語は、これらの言葉を使って「公私を峻別する」「公私を区別する」と表現することができます。
また、「 私情を挟まない」という表現も公私混同の対義語といえるでしょう。
「公私混同」は具体例で覚えよう
公私混同は、公的なことと私的なことを区別せずに扱うことです。会社の経費を私的利用したり、依怙贔屓やパワハラをしたりすることも公私混同に該当します。また、社内恋愛も公私混同になるケースがあります。
公私混同が行われている会社は社内の風土が乱れ、不正が起こりやすい環境になりがちです。記事も参考に公私混同の具体例を把握し、公私混同のない職場にしていきましょう。
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