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2024.01.29

【乳腺外科医が語る】すべての女性に知ってもらいたい「乳がん 早期発見」のための〝ブレスト・アウェアネス〟

 

9人に1人の女性で罹る、日本人女性が最も多く罹るがんが乳がんです。乳がんは早期発見・早期治療をすれば治ることが多いがん。早期発見のために身に着けてもらいたい生活習慣、“ブレストアウェアネス”について乳腺専門医の杉山迪子が解説します。今日から一緒にはじめましょう!

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乳がんは早期発見・早期治療をすれば治ることが多いがん

がんは現在日本人の死因、第1位の疾患。2人に1人が一生のうちに何らかのがんに罹ると言われています。他人事ではないですよね。そのなかでも、女性が罹るがんのなかでいちばん多いのが乳がんで、9人に1人の女性が罹ると言われています。そして乳がんは早期発見・早期治療をするほど、その後の予後が良く、治ることが多いことも知られています。

乳がんの早期発見のためにも、すべての年代の女性に身に着けて頂きたいのが“ブレストアウェアネス”です。“ブレストアウェアネス”とは、乳房を意識する生活習慣のことをいいます。

ブレストアウェアネスは“4つの項目”からなります

1:自分の乳房の状態を知る

「胃や大腸のなかを自分で触ってみてください」と言われても触れることはできませんが、乳房は自分で触れることができます。なので、自分で乳房の異変に気付くことができる可能性があります。異変に気付くためにも普段から自分の乳房の状態を見て触って、知っておきましょう。

以前は自分で乳房を触ることを“自己触診”と言ってこれを推奨していましたが、“自己触診”だと自分で異常を見つけなければならない印象が強くなって「面倒」「難しい」「続かない」という意見が多かったのです。なので今は「着替えの時・寝る前・入浴時など日常のなかで気軽に、自分の乳房を見て触ってみてください」という“生活習慣”を推奨しています。

ちなみに私の場合、入浴時に邪魔になる髪をゴムでまとめるのですが、まとめるときに両手をあげるのでそこで乳房を見て左右差などをチェックしています(時間にして数秒でできます)。そしてお風呂に入ってシャンプーをする際、シャンプーブラシを使って髪を洗っているので片手が空いて手持ち無沙汰なので、空いた片手で乳房を触ってしこりがあるかどうかをチェックしています。

こんな感じで良いので、見て触って自分の乳房の状態を知っておきましょう。気軽に行うことが継続のコツです。

乳がんのセルフチェック イラスト

2:乳房の変化に気を付ける

気を付けてもらいたい乳房の変化は

✓乳房のしこり(触って硬く触れる場所があるか)

✓乳房のくぼみやひきつれ(乳房に左右差があるか)

✓乳頭からの分泌物(乳頭を押したときになにか液体がでるか)

✓乳頭や乳輪のびらん(乳頭や乳輪がただれていないか)

 

などです。

乳房の変化 イラスト

覚えておいて頂きたいのは上記の症状があったからと言ってイコール乳がんではありませんので、症状があっても過剰に焦る必要はありません。

3:変化に気づいたらすぐ専門医に相談する

変化に気づいたら病院・クリニックなどを受診し、乳腺専門医に相談しましょう。乳腺専門医は日本乳癌学会という乳腺・乳がんの専門家の組織が定めた資格で、乳腺専門医の資格を有する医師の名前は日本乳癌学会のホームページでもみることができます。

ちなみに乳房の変化があった場合、「心配だから大学病院やがんセンターなど大きな病院でしっかり診てもらいたい!」という気持ちになるかもしれませんが、大きな病院は乳がんと診断されてからでないと受診ができなかったり、包括している地域が広いためたくさんの患者さんで混んでいて受診するまで日数がかかることもあります。

まずは乳腺外科・乳腺科を標榜するクリニックなどを受診してみるのがおすすめです。そのほうが早く心配な気持ちを解決できますし、必要があれば大きな病院をスムーズに紹介してもらえます。

それから、自分で「変化」と感じたことが正しいか正しくないか、は気にしなくて大丈夫。実際に診療していると、患者さんが「しこり」と感じるものは乳がんではなく正常の乳腺組織で異常がないことのほうが多いです。そこで「これは乳腺なんだ!」と理解することでまた自分の乳房の状態を知ることに近づけるわけですから、それも含めて“ブレストアウェアネス”だと私は思っています。

ちなみに乳房の痛みについては、乳がんの症状であることは少なくホルモンバランスの影響によるものでいつの間にか痛みは消えてしまって問題がないことが多いのですが、痛みがあると心配になるものです。心配な場合、乳腺専門医の診察を受けに来て頂いてももちろんかまいません。

4:40歳になったら2年に1回は乳がん検診をうける

乳房の変化があってから病院を受診すれば良いのでしょ?と思う方がいるかもしれませんが、乳がんになっても何の症状も出ない場合もよくあります。ですから、何も症状がなくても40歳以上になったら最低でも2年に1回は乳がん検診をうけましょう。自治体の乳がん検診、企業健診、人間ドックなど何でも大丈夫です。

乳がん検診の検査方法(マンモグラフィか超音波か)についてはケースバイケースのこともありますが、基本的なルールとして40歳以上は最低でも2年に1回はマンモグラフィを受ける、と覚えていてください。ですが、乳腺の状態によっては超音波検査をマンモグラフィに追加することをお勧めする場合もあります。

30代の方や家族歴がある方などにはそれぞれにあった検診方法をお勧めする場合もあるので、一度乳腺専門医がいる施設で検診を受けて検査方法や検診をうける頻度などを相談してみることをお勧めします。

今日からできる“ブレストアウェアネス”、早速やってみましょう!

メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock

Domani Labメンバー

杉山迪子

乳腺専門クリニック マンマリアツキジに勤務する乳腺外科医。
乳がん・乳腺の知識をわかりやすく発信すること、乳がん患者さんが役立つ楽しい情報を発信することをライフワークにしている。ファッション、美容、料理、娘との旅行が大好き。
Instagram:https://www.instagram.com/michiko_612/

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