同伴
同伴とは、一緒に連れ立っていくという意味です。特に、男女が連れ立つときに使います。同伴の「伴」は、連れていくという意味があります。
「父兄同伴」「保護者同伴」という使い方をすることも多い言葉です。
(例文)
・明日のパーティーには家族を連れてきてもよく、自分は妻を同伴する予定だ
・13歳未満の子どもがイベントに参加する場合、保護者同伴と決められている
・コンサートに同伴者が行けなくなったので、チケットを誰かに譲りたい
相伴
相伴とは、連れ立っていくこと、もしくはその連れの人を表す言葉です。主に「ご相伴にあずかる」というフレーズで使われます。
「ご相伴にあずかる」とは、客をもてなす側である自分も酒を飲み、迎え入れた客の相手をするという意味があります。ご相伴は漢字で「御相伴」と書き、「お相伴」という使い方も間違いではありません。
相伴は茶道を由来とする言葉です。茶道ではメインの客を「正客(しょうきゃく)」と呼び、その連れの客を「相伴(しょうばん)」と呼ぶことからきています。正客にお茶が出されたあとに連れの客にも出されたとき、「ご相伴いたします」と言ってお茶を飲みます。
(例文)
・社長のご厚意に甘えて、ご相伴にあずからせていただきます
・本日はご相伴させていただき、ありがとうございます
・午後からのミーティングは、私がご相伴させていただきます
帯同を使った言葉
帯同について理解する機会に、帯同を使った言葉も一緒に覚えておくとよいでしょう。帯同を使った言葉には、「帯同審判(たいどうしんぱん)」や「帯同馬(たいどうば)」があります。
帯同審判とは、スポーツの大会に参加する各チームに登録されている審判のことです。帯同馬は、競馬の遠征で競走馬に帯同する馬を指します。
ここでは、帯同を使った言葉を2つ紹介します。
帯同審判
帯同審判とは、チームが各種大会に参加する際、チームに同行する審判のことです。必ず審判員の資格が必要というわけではなく、選手、マネージャー、監督などから選出される場合もあります。
帯同審判制は、確実な審判員数の確保による円滑な大会運営や、審判員の技術向上、チームによる審判員の育成などを目的として導入されます。
帯同馬
帯同馬とは、競走馬が長距離の遠征を行う際に、付き添いとして帯同する競走馬のことです。馬は初めての土地など慣れない環境でストレスを抱えることも多く、レースで十分な能力を発揮できないこともあります。
そのため、厩舎で一緒に過ごしている競走馬を帯同させることで、リラックスさせる効果を期待しています。
帯同馬はレースに出走することが目的ではないものの、実際には出場するケースも少なくありません。
帯同と同行の違いを理解しよう
帯同とは誰かを連れていくという意味で、自分を中心にした言葉です。誰かについていくという同行とは視点が異なるため、注意してください。随行は同行と同じく「ついていく」という意味ですが、相手が目上の人に限定されます。
帯同には、同伴や相伴といった類義語もあります。使うシーンは異なるため、一緒に覚えて上手に使い分けるとよいでしょう。
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