リンクコーデとは? 定義をチェック
リンクコーデとはそもそもどのようなコーディネートを指すのか、一般的な意味を解説します。まずは、リンクコーデの目的と楽しさを押さえていきましょう。
2人以上で部分的におそろいにするコーデ
リンクコーデとは、2人以上で部分的におそろいの要素を取り入れたコーディネートのことです。完全に同じ服装ではなく、色や柄、アイテムの一部を合わせることで、さりげなく統一感を演出します。
リンク‐コーデ の解説
《(和)link+coordinateから》親子・恋人・友達同士などが、お互いの服に同じ素材や配色を使うことで、さりげなくつながりを感じさせるコーディネート。
引用:小学館 デジタル大辞泉
たとえば、カップルがデートで同じ色のトップスを着たり、友人同士でバッグの柄をそろえたりするのが、リンクコーデの一例といえます。
家族・パートナー・友人と楽しめる
リンクコーデは、家族やパートナー、友人など、さまざまな関係性で楽しめるのが魅力です。
たとえば、家族旅行で全員がスニーカーでそろえたり、パートナーとデートの際に同じ柄のアイテムを身につけたりするのも、リンクコーデの一例になるでしょう。友人グループでは、イベントやフェスに行くときに同じブランドのバックでリンクコーデを楽しむケースもあるようです。
リンクコーデのよさは、お互いの個性を尊重しながら、一体感を表現できる点です。ファッションを通じて絆を深められ、日常のちょっとした楽しみから特別な日のコーディネートまで、幅広く活用できます。
リンクコーデと似た言葉と意味の違いは?
仲のよい間柄でファッションをそろえて楽しむ方法は、リンクコーデの他に、ペアルックとシミラールックも挙げられます。リンクコーデとどう異なるのか、それぞれの特徴について見ていきましょう。
ぱっと見で分かる「ペアルック」
ペアルックは、ブランド・柄・色など、2人がおそろいのアイテムを身につけることです。
たとえば、パートナーや友人と同じブランド・同じデザインのTシャツを着たり、親子で同じ柄のワンピースを着たりするケースが、ペアルックにあたるといえます。
ペアルックは、お互いの絆を視覚的に表現できる楽しい方法です。ぱっと見て同じアイテムを着ていることが分かるため「おそろいを着るほど仲よし」という印象が、リンクコーデよりも強調されるでしょう。
雰囲気を合わせる「シミラールック」
シミラールックはペアルックほど目立たない、さりげないおそろいコーデです。全身をそろえるのではなく、色や雰囲気を合わせて、統一感を出します。
たとえば、2人とも白いトップスにデニムを合わせる、シャツの色を同系色にするなど、同じテイストで服を選ぶイメージです。
シミラールックの魅力は、自然な統一感にあります。それぞれの個性を活かしつつ、関係性を表現できるのが特徴です。日常生活でも取り入れやすいため、さりげなく絆を表現したい方におすすめといえます。
リンクコーデの基本の楽しみ方
ファッションの一部を合わせるリンクコーデの楽しみ方は、簡単です。すぐに実践できる方法を三つ紹介します。
参照:【UT】「カウズ+ウォーホル UTコレクション」のTシャツで〝親子リンクコーデ〟
色を合わせる
最も挑戦しやすい基本的なリンクコーデは、色を合わせること。同じ色を身につけるだけで、一体感が生まれます。
色の選び方にはいくつかコツがありますが、まずは同系色で統一する方法が簡単でしょう。青系ならネイビーとライトブルーといった具合に、濃淡をつけてリンクさせるとおしゃれな印象になります。
また、リンクさせるアイテムを1人はトップスで、もう1人はボトムスでというように分けるもあります。
柄を合わせる
柄を合わせるリンクコーデは、色合わせの次のステップとして人気です。同じ柄を身につけると、より一目でわかりやすい一体感を演出できます。
たとえば、1人はシャツ、もう1人はボトムスをストライプでリンクすれば、スタイリッシュな印象に。花柄であれば、ワンピースとスカートでリンクさせれば、全体に華やかな雰囲気が生まれるでしょう。
柄合わせのコツは、お互いの柄のサイズや密度を考慮することです。大きな柄と小さな柄を組み合わせると、バランスのよいリンクコーデに仕上がります。また、柄の色味をそろえることで、統一感が増します。
小物・アイテムを合わせる
小物やアイテムを合わせるリンクコーデは、さりげなく楽しめる方法です。たとえば、同じブランドのバッグを持ったり、帽子・サングラス・スニーカーなどで目立つアイテムをそろえたりしても楽しめます。
パートナーとならペアウォッチやペアリングなど、友人同士なら、同じデザインのスマホケースやキーホルダー、バッグをリンクさせるのも人気です。
小物合わせの魅力は、TPOに合わせて簡単に取り入れられることといえるでしょう。普段使いのアイテムを工夫するだけで、楽しくおしゃれなリンクコーデが完成します。
季節ごとで見る楽しみ方の違いは?
シーズンごとに異なるファッションアイテムやカラーに合わせて、リンクコーデの楽しみ方の違いを紹介します。季節感を出しながら、さりげないリンクコーデを楽しみましょう。
軽やかに見える色で合わせる「春」
春のリンクコーデは、軽やかさと明るさがキーワードです。軽やかなパステルカラーを取り入れれば、季節感たっぷりの爽やかな印象を演出できます。たとえば、ピンクやイエロー、ライトブルーなどの色を共通項として、お互いのコーディネートに取り入れてみるのもよいでしょう。
春は寒暖差が激しいため、薄手のニットやカーディガンを活用すると便利です。色・柄や素材などどこかを合わせれば、リンクコーデが完成します。
アクセサリーやバッグなどの小物で春らしさを取り入れるのも効果的。花モチーフのアクセサリーや明るい色のバッグを合わせれば、春らしさがグッと増します。
Tシャツで涼しげに合わせる「夏」
夏のリンクコーデの主役は、やはりTシャツといえるでしょう。Tシャツを合わせるとなるとペアルックのようになりがちですが、アースカラー系・寒色系など、色味に統一感のあるものを合わせるリンクコーデもおすすめです。
特に、爽やかな印象の白やブルー系などは、夏らしさを演出できると人気があります。色以外にも、ロゴやイラストなど、Tシャツのデザインをリンクさせるのも一つの方法です。同じデザイナーのTシャツで、デザインが異なるものを着るのもよいでしょう。
小物の場合はサンダルやサングラス、帽子などをリンクさせると、季節感を演出できます。海やプールなどのレジャーシーンでは、水着や浮き輪の色を合わせて楽しむ方法もあります。
チェックなど柄で合わせる「秋」
秋のリンクコーデは、チェック柄が定番といえます。温かみのある色合いを選ぶと、秋らしい雰囲気を演出できるチェック柄は、リンクコーデの主役にぴったりです。たとえば、同じチェック柄のシャツやマフラーをそれぞれ身につけることで、さりげない統一感を出せます。
色使いも秋らしさを演出するポイントです。ブラウン・オレンジ・バーガンディなどの深みのある色を取り入れることで、落ち着いた雰囲気を醸し出せるでしょう。これらの色を使ったニットやカーディガンをそろえるのもおしゃれです。
アウター・素材にこだわりたい「冬」
冬のリンクコーデは、アウターと素材選びがポイントです。寒さ対策を兼ねつつ、おしゃれな統一感を演出します。
たとえば、同じデザインのコートや、同系色のダウンジャケットを選べば、統一感のあるリンクコーデに。素材では、ウールやカシミヤなどの暖かい素材を取り入れるなど、同素材を使ったマフラーやニット帽でさりげなくリンクするのもおすすめです。
また、冬ならではのアイテム、たとえば手袋やイヤーマフなどでも、同じ柄や色を選べばリンクコーデを楽しめます。寒い季節だからこそ、温かみのあるリンクコーデを楽しみましょう。
メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock
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