【目次】
今、社会で求められているのは「サンクス志向」!
社会が変化するにつれて〝仕事でうまくいく人〞のイメージも変化しています。かつては自分ひとりで成果を上げる、サクセス志向の人がデキる人だと思われていました。しかしそれでは周りの人から支持されずに、行き詰まる場合も少なくありません。今は周囲を思いやり、人を応援しながらチームで実績を上げることのできる「サンクス志向」が理想の働き方になってきています。
「職場で支持される女性」は「成果を上げる人」ではないという事実|アラフォー女性108人に聞きました!
こんな「NOサンクス」上司はヤダ!人のふり見てわがふりもチェック
「最近うちの職場も、それまで昇進とは無縁だったのに特別昇格する女性キャリアが増えています。そのため、中には能力に見合っていないポジションを与えられた人もいて、仕事を丸投げして周囲に負担をかけているんです。結果、多くの部下がメンタル不調などの問題を抱えてしまい、でも、会社には降格制度がないので、みんな本当に困っています」(38歳・IT)
急にアナタに管理職になられても…うちの女上司にここを直してもらいたい!
こんな人が憧れ!あなたの周りの「サンクス」上司
「うちのアラフィフ上司はノセ上手でほめ上手。『○○してくれると助かる。とてもうれしい』『○○さんがしてくれると早い、見やすい、わかりやすい!』などと人の気持ちが上がるツボを心得ている。メークもヘアも上品で若々しく、とてもお孫さんがいるようには見えない」(41歳・小売業)
素敵な「サンクス志向」上司へのインタビュー
サンクス上司その1:フリーアナウンサー・小島慶子さん
今は、企業にもチーム力が大切な時代だと言われています。たとえばイノベーティブな業界では〝いかに楽しくいいチームをつくれるかが、革新的で創造的なものを生み出すことにつながっている〞とされています。タテ社会のもと、だれかひとりがリーダーシップを発揮してグイグイ引っ張っていく時代はもう終わり。さまざまな違いものみこむ懐深いチームが、社会を変えるような新しい何かを生みだす、そんな時代になっているんですね。
フリーになって局アナ時代が恵まれていたことを知りました|小島慶子の「サンクス志向」
サンクス上司その2:プルデンシャル生命・林文恵さん
「メールも電話もお相手の顔が見えないツールなので、使うときは相手の方を思い浮かべながら書いたり話したりしています。たとえ業務連絡であってもせっかくのコミュニケーションの機会なので、いい関係を築くきっかけにしたいですよね。すべてのコミュニケーションは〝ありがとうございます〞と〝ごめんなさい〞で成り立っていると考えているので、どちらも必要なときすぐ言えるようにしています」
プルデンシャル生命・林 文恵さんの「人生100年時代を乗り切るスキル」とは?
サンクス上司その3:スターフェスティバル株式会社・石尾怜子さん
「メールは、ぱっと見たとき文字が大きいほうが見やすいですよね。また、人は100文字書いてあっても、そのまま100文字全部は読まない方のほうが多いと思うので、大切なメールは要点を目立たせて、受け取る方の負担を減らす工夫をしています」
サンクス上司その4:株式会社ノバレーゼ・渡瀬舞子さん
ブライダル企業の教育研修部長を務める渡瀬さんは、2017年12月号に登場。業務連絡の節目に送られてくる返信は定型メールのアレンジではなく、目の前で自分だけに話しかけてくれているようなオリジナルのあたたかい文面。 「事務的なやりとりだけにならないように、軽い近況報告や相手のお気持ちに触れるような文章を心がけます」
失敗から学んだ”心を尽くす”ということ。渡瀬舞子さんの仕事への向き合い方
サンクス上司その5:株式会社ノバレーゼ・渡瀬舞子さん
2017年11月号で取材した愛場さんは、ビジネス英語研修会社の代表取締役。取材や撮影にまつわる細かな確認事項に毎回パーフェクトに回答してくれ、結果、メール回数の省エネが実現。 「最近はメッセンジャーでの仕事も増えてきました。返信は〝了解!〞のみの方も多いので、私はできるだけきちんと返信したいと思っているんです」
Q-Leap Inc., 代表取締役副社長・愛場吉子さんのLINEとメールのマイルール
Domani2018年3月号『「サクセス志向」→「サンクス志向」でうまくいく』より
本誌撮影時スタッフ:イラスト/齋藤よしこ 構成/谷畑まゆみ