ツヤ肌の絶対条件「保湿」はスキンケアから!
浸透力を高めた保湿を意識すること
ヘア&メイクアップアーティストの佐伯エミーさんに、日中ツヤとうるおいをキープする肌の作り方を伺いました!
「メイク前のスキンケアで意識すべきは、使う量を増やすことではなく浸透力を高めた保湿です。そのためには、スキンケアの一番最初に美容オイルを使って浸透しやすい肌に整えます。それから化粧水のコットンパックでしっかり補水したあと、美容液や乳液、クリームといったいつものお手入れをしましょう。
油分・水分・油分とサンドイッチ状に重ねることで深く浸透して潤いをしっかり溜め込むことができるので、スキンケアの量を増やさなくても、潤いが長続きします」(佐伯さん)
ステップ1:美容オイルをつける
「洗顔後、スキンケアの最初に美容オイルをつけることで次に使う化粧水が深く浸透しやすくなり、潤いの持続力もアップします。メイク前なのでスクワランなどのサラッと軽いオイルを使うのがおすすめです。オイリー肌や混合肌の場合は乾燥しやすい部分のみでOKで、Tゾーンや鼻下、あごは避けましょう」(佐伯さん)
ステップ2:コットンパックをする
「化粧水を深く浸透させるためにはコットンパックが最適。頰、額、鼻、あごはもちろん、こめかみや鼻下など、できるだけ隙間なくパックします。化粧水の量が足りないとしっかり補水できないので、コットンにたっぷり含ませましょう。顔全体にコットンをのせたら2分程度パックします。この間にステップ3のマッサージをします」(佐伯さん)
ステップ3:マッサージで血行を促す
「こめかみや耳まわりは血管やリンパが集まっている部分で、ここをマッサージすると血行がよくなり、老廃物が流れやすくなります。手のひらの下側の厚みのある部分をこめかみにあて、肌に垂直に圧をかけながら小さく円を描くようにマッサージします。こめかみを15秒ほどマッサージしたら、耳上→耳後ろ→耳下も同様に行います」(佐伯さん)
「繊細な目まわりはツボ押しでめぐりを高めます。ひとさし指、中指、薬指の3本を眉にあて、やさしくプッシュします。プッシュ→指を離す→プッシュを20秒ほど繰り返したら目尻側、目の下も同様にプッシュします。眼窩と呼ばれる目まわりの骨に沿って、眼球を押さないように気をつけましょう」(佐伯さん)
ステップ4:ハンドプレスでなじませる
「コットンパックのあとは、いつも通りのスキンケアを行います。アイテムのパッケージなどに記載されている使用量の通りにつけるのがおすすめです。肌全体につけたら、ハンドプレスでしっかりなじませます。ハンドプレスは美容液、乳液、クリームのそれぞれをつけるたびに行います。手の甲で肌に触れてヌルつきや水っぽさがなければ、なじんだサインです」(佐伯さん)
ステップ5:ティッシュオフして完了
「最後は、肌表面に残っている余分な油分などをオフするため、ミスト化粧水を顔全体にふきかけます。顔に直接かけるのではなく、顔の少し上にふきかけて落ちてくるミストを浴びます。そのあと、すぐにティッシュをやさしく肌にあて、ミストとともに余分な油分をオフ。こうすると下地やファンデーションの密着力が高まります」(佐伯さん)
スキンケアのコツさえ押さえれば、ツヤ・うるおい・透明感ある美肌を日中ずっとキープ!
ツヤがあるのに崩れない肌を作る「ベースメイク」方法
下地を薄く塗る
「下地は多すぎても少なすぎても崩れの原因に。5mm程度のパール粒を指にとり、指のはら(第2関節くらいまで)に広げてから塗布します。こうすると薄膜でムラなく塗れます。頰の内側から外側へと塗りのばし、そのあとに額、鼻、あご、目元にも塗ります。最後に乾いたスポンジで顔全体をトントンするとなじみがよくなり、余分な油分がオフできます」(佐伯さん)
コンシーラーで肌ムラをカバーする
「クマのカバーには、オレンジ系コンシーラーを使います。コンシーラーで整えたあとにファンデーションを重ねるとオレンジがなじんで自然に見えます。カバーするときは、クマよりも少し広めにコンシーラーをブラシでのせ、コンシーラーと肌の境目を乾いたスポンジでトントンとなじませます。境目以外の部分までスポンジを使うとコンシーラーがとれてクマが見えてしまうのでNGです。シミ部分はファンデーションのあとに目立つところだけ塗ります」(佐伯さん)
水ありスポンジでファンデーションを塗る
「乾燥する季節は保湿力のあるクリームファンデーションに切り替えるのがおすすめですが、手持ちのファンデーションで保湿力を高めたいときはスクワランオイルなどを1滴混ぜると潤いとツヤがアップします。塗布するときは、水に濡らして軽く絞ったスポンジを使います。密着力が上がり、薄膜で均一に塗ることができます。ファンデーションを手の甲にとったら(クリームファンデーションの場合、全顔で小豆ひと粒大が目安)、スポンジに半分くらいとり、頰の内側から外側へ向けてトントンしながら塗り広げます。頰全体を塗ったら残りのファンデーションをスポンジにとり、額や鼻、あご、目元なども塗ります。マスクを着用すると目まわりに視線が集まりやすくなるので、こめかみまでキレイに整えましょう。顔全体を塗り終えたら、スポンジでもう一度全体を軽くトントンとなじませます」(佐伯さん)
パウダーを部分的にのせる
「ルースパウダーをつけるときは、大きめのブラシを使うとつき過ぎを防げます。ルースパウダーの蓋などに粉を出し、ブラシをクルクルと動かして粉をブラシの中まで含ませたら手の甲で軽くトントンとなじませてから使います。つける部分は額やフェイスライン、鼻などの崩れやすい部分、マスクで擦れやすい部分のみです。ふわっと粉をまとうようにつけます」(佐伯さん)