【目次】
・そもそも自分と向き合うとは?
・自分と向き合うべきとき
・自分と向き合うと何が得られる?
・自分と向き合う方法
そもそも自分と向き合うとは?
「自分自身のことは自分が一番よく分かっている」と、考える人は多いはずです。より深く自分のことを知るためには、自分の気持ちと向き合う作業が求められます。「私はどんなことがしたいと考えているのか」など、自分のやりたいことや本当の気持ちに気付くための大切な作業です。
自分の本心を確かめること
日常生活の中で「なぜ私は仕事をしているのか」「なぜあの友達と付き合っているのか」など、今自分がいる環境について、わざわざ時間を作り、その深い意味を考えようとする人は少ないものです。
自分と向き合う時間を設けると、自分の本心や行動の理由が見えてくることがあります。「この仕事が好きだからやっている」「本当に好きな友達とだけ付き合っている」と気付くこともあれば、実は仕事も友達付き合いも望んでいるものではなかったのかも、と気付かされることもあるでしょう。意外と「自分の気持ちが分かっていなかった」と気付くかもしれません。「私の気持ちはどうなのか」を探る時間が、自分と向き合う時間といえます。
人によってはつらい・怖い作業かも
自分の本心に触れるのは、楽しいことばかりではありません。嫉妬深さや人まかせな側面、醜い心など自身の内面にある部分が見えて嫌になることもあります。普段は世間の目や常識が邪魔をして隠れている本心が、浮き彫りになることも多いものです。何も考えていないときはつらさを感じないのに、なぜあえて本心を暴かなければならないのかと悩む人もいます。
しかし、自分と向き合うのは前に進む力を与えてくれる大事な作業です。焦らず時間をかけてゆっくり、知らなかった自分を知っていきましょう。
自分と向き合うべきとき
自分と向き合う作業は、常に必要なわけではありません。今の状況から抜け出したいときや、自分はこのままでよいのか悩んだときは、自分と向き合いましょう。新しい自分の魅力や、今やるべきことが見えてくるはずです。
現状に満足していないとき
仕事の内容や働き方など、今のままではよくないと考えているときは、自分と向き合うタイミングです。たとえば出産後職場に戻ったものの、以前のようにバリバリ仕事がこなせないなど、悩んでいるときは自分と向き合う作業が役立ちます。「自分は今の職場に合っていないのでは?」「子どもを保育園に預けて働くのはどうなのか?」など、自分に問いかけてみましょう。
転職や子どもが大きくなってからのキャリアを考えるなど、新しい目標が生まれるかもしれません。自分と向き合い、本当にやりたいことを見つけたとき目標に向かって進む勇気が生まれるはずです。
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自分に自信がなくなったとき
ときには「仕事がうまくいかない」「子育てに不安がある」など、自信を失うこともあります。そんなときは自分の気持ちもよく分からなくなり、悩みの渦に巻き込まれてしまうものです。自分と向き合うのは、自分のよいところを知る作業でもあります。自信がなくなったときこそ、深く考えてみましょう。
「今は何をやってもうまくいかないかもしれない」と落ち込むよりも、新たな目標に向けて動き出すほうが健全です。さまざまな問題に忙殺されてやりたいことが見つからないときでも、自分と向き合う時間を作ることで、自分自身求めていることが分かってきます。
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自分と向き合うと何が得られる?
自分と向き合う作業は、自分が何を求めているのか知りたいときに役立つものです。新しい一歩を踏み出すきっかけになったり、自分の長所を知ったりとメリットも多数あります。自分について深く考える時間をつくり、日々を充実させましょう。
行動を起こしやすくなる
頭の中で「自分はどうしたいのか?」と語りかける作業は、状況を整理したいときにぴったりです。転職や働き方について悩んでいるとき、自分と向き合って本当の希望をはっきりさせると何がしたいのか明確になります。
ぼんやりとしていた目的がはっきりすると、行動を起こしやすくなります。いざ行動を起こしたあとも、自分の気持ちに従っていれば後悔を感じることはありません。「もう少し責任のある仕事をしたい」「子どもとの時間を増やしたい」といった目的を見つけると、どう動けばよいのかが分かってきます。
自分のよさを伸ばせる
自分の性格や特徴を知るのも、自分と向き合う作業の一環です。長所や短所にも気付けます。自分には何ができて何ができないのか、分かっていると周囲とのコミュニケーションも取りやすくなるはずです。
また、自分のよいところが分かると、さらに長所を伸ばすための行動が取れます。「今までの経験を生かして資格を取得しよう」など、前向きな考えが生まれるのです。悪いところがあるなら、直せます。たとえば「せっかちで相手を急かしてしまう」場合は、なるべく余裕を持って行動したり、サポートに回ったりと短所を長所に変える行動を取ってみましょう。
理想に近づける
自分にとって「理想の環境」を見つけるには、自分と向き合うことが重要です。自分の本心や欲求が分かっていないと、よい環境はつくれません。自分と向き合って性格や特徴を見極めることで、「理想の自分」を描けるだけでなく、それに向かって努力することも可能です。感情のコントロールや周囲とうまくやっていくための下準備は、自分のことが分かっているからこそできるのです。
また、さまざまな問題と向き合うことで、精神的な成長が見込めます。失敗から学ぶためには、自分の感情や失敗した原因を突き止めるのも有効です。
自分と向き合う方法
自分と向き合うには、集中できる場所や時間が必要です。頭の中だけではうまく気持ちが整理できないときは、ノートなどの道具を使ってみましょう。
ノートに書き出し気持ちを整理
ぼんやりと頭で考えているだけでは、せっかく思いついた内容も忘れてしまいます。気持ちは刻一刻と変わっていくものです。今何が問題なのか、自分はそれについてどう思っているのかなど思いついたことをノートに書いていきましょう。
ふと思いついたときに書いていくのでも、ノートに書き出す時間を決めて書き出せるだけ書くのでも構いません。感情を文字にすることで自分の気持ちが見えてきます。自分の気持ちを意識するきっかけにもなり、自分でも気付いていなかったことが分かってくるはずです。
やりたいこと・好きなことに素直になる
仕事や趣味など、自分が本当にしたいことは素直に楽しみましょう。周りの目があるからと不安に思わず、自分の気持ちを重視します。普段から素直な気持ちで行動すると、自分の気持ちが把握しやすくなります。「周りのみんなはしていないことだから」と周囲を気にするのではなく、自分の意志が重要です。
「最近友達がこぞってピラティスを始めた」としても、あなたの好みとは別の話です。めずらしい趣味でも、好きなものは好きで構いません。仕事でも「やりたいこと」を見つけたときは、積極的に関わりましょう。プライベートだけでなく、働いているときも充実して過ごせます。
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1人の時間をつくる
他人の評価や意見に流されず、自分の気持ちと向き合うには1人の時間が必要です。ほかの人に邪魔されない環境は、自分の深層心理に気付きやすくなります。何かをしながらではなく、ただ自分の気持ちに耳をかたむける時間を設けましょう。定期的に時間をつくるのであれば、5分程度でも構いません。自分の気持ちを知るために、普段手に取らないような哲学書などを読むのもおすすめです。家族と調整し1人で行動し、自分が好きなことだけをしてみましょう。
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