【目次】
・今の生き方を変えるためにはどうすればいい?
・生き方がわからなくなったら思い出したいこと
今の生き方を変えるためにはどうすればいい?
羨ましいという感情に耳を傾ける
幸せそうな人、スタイルのいい人、若々しい人、自信のある人、自由に生きている人…さまざまな人がいますが、それを見るたびに「羨ましい」と感じていたらキリがありません。
心理カウンセラーの吉野麻衣子さん曰く、羨ましいはやがて妬ましいに変わり、負のオーラが出てしまうと言います。
「羨ましいと思うのは、『自分がそうなりたい』という本心の裏返しでもあります。そのとき、じゃあ自分も同じようになろうと思ってしまうと、コンプレックスをより増幅させることになりかねません。
“自分は、人のどこがどう羨ましいのか”を、とことん掘り下げてみましょう。お金がうらやましいなら、お金のその先の何をいいと思っているのか。若さがうらやましいなら、その奥にある何を自分は求めているのか。 若さがうらやましい→男性にモテたいという動機なら、体を動かしたり立ち振る舞いを見直したり、気持ちに余裕をもち、大人のかっこいい女性を目ざしてみる。こうして、今の自分にしかできないアプローチ法を探してみましょう。」
他人の環境や生き方を羨ましんで終わりではなく、その感情を自分を見つめ直すきっかけとして活用してみることで、素敵な生き方へ近づけるのかもしれません。
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抱えている不安を明確にする
漠然とした不安は明確にすべき、とエン・ジャパンの大原しおりさんは言います。
「抱えている不安の内容を明確にするのが、解決への近道です。頭の中に浮かんでくる心配事や悩みを、一度ノートなどに書き出してみましょう。
文字にすることで、ぼんやりとしていた不安の内容が整理され、解決すべき課題が見えてきます。さまざまな不安を同時に抱えていても、課題がはっきりしていれば、優先順位をつけて一つずつ対処できるでしょう。また、文字にした内容を読んでみたら、それほど深刻な悩みではなかったと気付くケースもあります」(大原さん)
現状への不安や悩みを書き出すことで、幸せに生きるためのヒントやチャレンジしたいことが見えてくるかもしれません。
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人からどう思われるかを気にしない
「嫌われたらどうしよう」「期待に応えなくちゃ」と「偽りの自分」を演じていては、いつまでも自分の生き方はできません。これでは始めは好かれるかもしれませんが、結果的に本音で話せる人が周りに誰もいなくなってしまう可能性も。
人に嫌われたところであなた自身の価値は変わりません。人の価値観ではなく、自分の価値観で生きることを意識してみて。
環境や人間関係を変える
生き方を変えたいなら思い切って環境を変えてみるのもあり。一度環境をリセットすることで、自分がいかに小さなコミュニティにいたのかがはっきりとわかるはず。
今まで関わったことがないような人との出会いや、新しい知識、視野の広がりで、生き方は大きく変わるかもしれません。
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自分をユルめてあげる
完璧主義だったり、神経質だったり、自分を受け入れられなかったり…。ものごとを「適当に」済ませられずに生きづらい思いをしている人は、まず体を「ゆるめる」ことが大切。
薬剤師・漢方ライフクリエーター樫出恒代さん曰く、「まず体をユルめる」ことが大事なんだとか。
「ひとつは、適当にする他人や自分を責めそうになったら、『ま、いっか』と口に出してみる。言葉の効果は大きくて、自分の耳から体に響いて、ユルめられるようになって気も巡ります。もうひとつ言葉でいうと、『頑張る』と言いそうになっとき、『自分を信じる』に言い換えてみる。完璧でなくても、自分はちゃんとやっていると自信が得られれば、責めることもなくなるはずです。」(樫出さん)
「生き方を変える」というのは、「心の持ち方を変える」とも言えるかもしれません。言葉や気持ちの持ち方を変えることで、見える世界が変わり、生き方そのものも変わっていくかもしれませんね。
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生き方がわからなくなったら思い出したいこと
「こうあるべき」を捨てる
作家・LiLyさんは、「理想の保守的なママ像」に苦しめられている人は多いのではないか、と言います。母親とはこうあるべき、女性とはこうあるべき、そんな価値観で生きている人はまだまだ多い印象だそう。
「子どもが小学校に行き、専業主婦のママと知り合うようになり、あるママから、まったく悪気なく『どうして働いていらっしゃるの?』と聞かれたことがあったんです。それが私には、衝撃的でした。彼女としては『旦那様の収入がありそうなのに、どうして?』という純粋な疑問なんです。彼女の考え方がいいとか悪いとかではなく、まだこの世界は、そういう価値観が根強く存在しているんだ、というカルチャーショックがありました。
自分が身を置いていたのが、狭いコミュニティであり、そこで楽しく暮らしていた自分の世界が、いかに小さな惑星であったかと感じたのです。ほかにも、私のネイルを見て『その赤いマニキュアはご主人が許してくださるの』と言われたのも衝撃的でした。彼女には何の悪気もありません。びっくりしすぎてまったく腹も立たないです。価値観は変わってきたとはいえ、まだまだ“主人”と呼ばれる、“男性”に許可をとって生きることを疑問視しない女性もいるのが日本なのだなぁと、意識改革の必要性を強く感じました。」(LiLyさん)
ママはこうあるべき、女性はこうあるべきという世間の呪縛。完璧なママを目指さず、自分は何をしたいか考えることが大切なのかもしれません。
生き方なんて意外と自分じゃ選べない
LiLyさんは、理想は描けても、生き方なんて最終的には自分で決められるものではないのかもしれない、と言います。
「ここ数年で思うんだけれど、こういう女性になりたい、こういう生き方をしたいというのは、ある程度のところまでは、自分で夢や理想を描くこともできますが、最終的には自分では決められないと思っているんです。それは、“体質”だと思う。私は、コンサバを嫌って避けているわけではなくて、学生の頃からどうしてもその枠からはみ出てしまう“体質”なんですね。それがコンプレックスだったこともあるし、今も少し感じます。でも、離婚も含めて、そう生きるしか私にはできなかったんです。私自身も、世間で言われている、“家庭円満で料理上手=理想的なママ”という型に、もし無理なくはまれれば、そういう生き方をしていたのだと思う。でも、ママだけどガンガンキャリアを進む、という人生に気がつけばなっていた。
家事や料理が、とても苦手で、仕事がとても得意なんです。得意不得意は、自分では選べないですよね。だから自分の生き方は、意外と自分は選べない。だからどっちも素敵だし、自分では選べないからこそ“個性”と呼ばれるものになっていくとも思う。
無理矢理、自分を型にはめていたら、続かないと思うんです。今、多様性と言われており、さまざまな生き方を選ぶ人がいますが、それって“自分の性格を含めた体質”で選んでいるところが多い気がします。自分の“体質”に正直に、その中にある自己ベストと自己ハッピーに感謝して生きるしかないと今は考えているんです」(LiLyさん)
こんなふうに生きたい、という理想があっても、最終的には人間、本能に逆らうことはできないのかもしれませんね。