アウトプット力を鍛えて仕事をより円滑に
誰でも簡単に情報を入手できる現代では、単に知識が豊富なだけでは評価を得られにくくなってきていると感じませんか?仕事をより円滑に進めるためには、持っている知識をアウトプットする力が欠かせません。
アウトプットの意味やメリットをしっかりと理解して、これからの仕事に生かしていきましょう。
そもそもアウトプットとは
アウトプットとは「出力」を意味する言葉です。ビジネスの世界では、勉強して得た知識や経験、スキルを活用し、仕事で成果を上げるという意味で使われます。
アウトプットするためには、まず知識をインプット(入力)しなければなりません。ビジネス書などの書籍やセミナーなどで勉強(インプット)し、仕事に活用(アウトプット)するといったように、セットで考えるのが基本です。
アウトプットすることのメリット
アウトプットには、主に以下のメリットがあります。
・学んだことが定着する
・次に行動するべきことが明確になる
・自分の考えを他人に分かりやすく伝えられる
読んだり聞いたりして得た知識は、時間が経てば忘れてしまいがち。しかしアウトプットした知識は記憶に残り、スキルとして定着しやすくなります。子どもの頃、漢字を何度も書いて覚えたように、インプットした知識は何度もアウトプットすることで、自分のものになるのです。
また、アウトプットしていると新たな気付きを得たり、次の課題が見つかったりすることも。次にインプットするべきことは何かが明確になり、すぐに実行に移しやすくなります。
さらに、知識をアウトプットするときは、相手が理解できるように整理しなければなりません。アウトプットを繰り返すことで自分の考えを分かりやすく伝えるスキルが身に付けば、会議やプレゼンテーション、商談もスムーズに。
話が分かりやすい人は幅広い相手とコミュニケーションが取れるので、職場の人間関係もよくなるはずです。
アウトカムとの違い
「アウトプット」と並んでよく使われる言葉に「アウトカム」があります。違いを見ていきましょう。
アウト‐カム【outcome】
成果。結果。「政策の—が厳しく問われる」
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
「アウトプット」が「出力」を意味するのに対し「アウトカム」は「成果」「結果」を指します。つまり「アウトプット」は勉強して得た知識や経験、スキルを活かして出力した発言や行動、制作物などであり「アウトカム」はその結果としてもたらされた状態や成果物などのことです。
ビジネスシーンで例えるなら自分が提案した企画や商品が「アウトプット」その結果として顧客に引き起こされた変化や結果が「アウトカム」になります。
日々の心がけでアウトプット力を磨こう
知識を上手にアウトプットする力は、日々の心がけ次第で身に付けることが可能です。アウトプット力を磨くコツを見ていきましょう。
アウトプットを前提としたインプットをする
アウトプットするためには、知識のインプットが必要です。しかしどんなにたくさんの知識をインプットしても、やり方が間違っているとアウトプット力は磨けません。
インプットするときは、最初からアウトプットすることを前提に取り組むと効率が上がります。例えば本を読むときに、なんとなく読むのではなく、誰かに教えるために読むことを意識してみましょう。
「自分ならこのように伝える」「この表現は分かりにくいから変えてみよう」などと考えながら読むことで、自分の考えとして定着し、アウトプットしやすくなります。
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アウトプットは質より量と心得る
アウトプットで大切なのは、「質」よりも「量」です。1つのことをインプットしたら、その9倍アウトプットするとよいともいわれています。「誰かに話す」「SNSに投稿する」「日記やブログを書く」など、さまざまな手段でアウトプットしてみましょう。
また、アウトプットを毎日の習慣にすることも効果的です。日々試行錯誤を繰り返しながら発信することで、自然にアウトプット力が鍛えられるはず。
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