【目次】
・肌のくすみとは?
・肌のくすみの原因って?
・肌のくすみを改善する方法は?
・生活習慣も見直そう
・くすみ肌におすすめのコスメ
肌のくすみとは?
「ファンデーションを塗った後の肌色に違和感が…」という場合、肌がくすんでいる可能性が。しかし、そもそも肌がくすむとはどのような状態なのでしょうか。肌のくすみの改善を目指す前に、どのような状態を「肌がくすんでいる」というのか確認しておきましょう。
肌のトーンが暗い状態
一般に肌にくすみがある状態とは、肌色のトーンが本来の色よりも暗くなっている状態を指します。「透明感がなくなっている」と言われることも多く、あまりよい状態ではありません。もしも次のいずれかに当てはまることがあれば、肌がくすんでいるのかもしれません。
・顔よりも首の肌色の方が明るい
・いつも使っているファンデーションの色味が合わなくなった
・肌にツヤがない
・疲れて見える
ただし、ひと口にくすみといっても「くすみ方」は人それぞれです。青っぽくくすむ人、黄色っぽくくすむ人など、状態はいろいろあります。
メイクをしても不健康な印象に
肌のくすみは、メイクでもカバーできません。ファンデーションを重ねるほどくすみが目立ち、どうしても不健康な印象になってしまうことも。
また、肌を若々しくきれいに見せるうえで、ツヤ感や透明感は欠かせません。しかし肌がくすんでしまうと、このツヤ感も透明感も失われてしまいます。疲れた顔に見えやすく、実年齢よりも老けて見られることが多くなります。「夕方トイレで鏡を見たら、顔が疲れていてぎょっとした」「ひと目見るなり〝疲れているね〟と言われた」などが頻繁にあれば、肌のくすみが進んでいるせいかもしれません。
肌のくすみの原因って?
冒頭にもあったように、肌のくすみ方は全員同じというわけではありません。つまり、何が原因で肌がくすんでいるのかは人それぞれということです。くすみの原因には環境的なもの、身体的なものなどがあります。最近「肌がくすんできた」と感じる人は、「自分の原因は何か」について考えてみましょう。肌のくすみの原因として考えられるものを紹介します。
乾燥で肌が凸凹に
くすみの原因としてまず考えられるのが、肌の乾燥です。みずみずしく水分を保った肌は、肌にハリがあり「きめ」もそろっています。肌が光をきれいに反射させるため、ツヤっとして透明感のある肌に見えます。一方で、乾燥した肌はきめが乱れた状態です。肌表面には凹凸ができているので、十分に光を反射できません。影になる部分も多く、全体的に暗い印象の肌となります。次の項目に思い当たることがあれば、そのくすみは乾燥によるものかもしれません。
・肌色が灰色っぽい
・肌が粉を吹く
・毛穴が目立つ
あまりにも乾燥が進むと、外部からの刺激や異物の侵入から肌を守ったり、体の内側に蓄えている水分が逃げないようにする肌のバリア機能も低下するため、注意が必要です。
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紫外線によりメラニンが増加
肌は、皮膚上にメラニンが増加したときもくすみやすくなります。メラニンとは、肌が紫外線や刺激を受けたときに生成される黒色色素です。シミの元ともいわれるため忌避されがちですが、ほとんどはターンオーバー時に排出される仕組みになっています。ところがターンオーバーが乱れていたり、過剰な量のメラニンが生成されたりすると、メラニンが肌に残ります。結果、黒色色素が肌に堆積し肌色が暗くくすんで見えてしまうのです。次の項目に当てはまる人のくすみは、メラニンが原因かもしれません。
・肌が茶色っぽい
・屋外での活動が多い
・UVケアをあまりしていない
紫外線はさまざまな肌トラブルの原因となるため、UVケアを徹底するのがおすすめです。
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古い角質が肌に残っている
肌に古い角質が堆積した場合も、顔色がくすみがちになります。通常、古い角質は一定のサイクルではがれ落ち、新しい肌細胞と入れ替わっていきます。これが「肌のターンオーバー」といわれるもので、健康な状態なら約6週間のサイクルで繰り返されるのが一般的です。しかし、何らかの原因でターンオーバーが乱れると、古い角質が排出されません。肌の上に積み重なって残り、これが透明感を失わせる原因となります。ターンオーバーが乱れやすいのは、次のようなケースです。
・疲れがたまっている
・外食が多い
・よく眠れていない
古い角質が堆積した肌は、固くゴワっとした肌になります。
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血行不良によるもの
クマができやすい人、むくみやすい人は血行不良がくすみの原因となっているのかもしれません。血行不良から血液やリンパが流れにくくなると、肌の細胞や組織に十分な栄養や酸素を届けられなくなります。老廃物も停滞してしまうため、肌のツヤが失われたり冴えない顔色になったりしがちです。血行不良によるくすみは、次の項目がチェックポイントです。
・肌色が青く暗い
・目の下に青クマがある
・冷え性
このほか、寝不足が続いている人や疲れがたまっている人も血行不良によるくすみを引き起こしやすくなります。
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肌のくすみを改善する方法は?
肌のくすみを感じたら、早急な対策が必要です。コンディションの悪い状態を放置しておくと、ほかの肌トラブルまで引き起こしてしまうかもしれません。肌のくすみ軽減につながる、おすすめのくすみ対策を見ていきましょう。
たっぷり保湿をする
肌に水分が足りていない場合は、念入りな保湿によって肌のターンオーバーが正常化されれば、くすみにくい肌に近付けられることがあります。効果的な保湿対策としては、保湿力を高めるスキンケアを意識することが大切です。「肌を洗い過ぎない」「保湿効果の高いスキンケアアイテムを使う」「化粧水→美容液→乳液・クリームの順番でスキンケアする」などを心掛けましょう。また、空気が乾燥し過ぎているときも肌の乾燥が進みます。エアコンの効いた部屋で過ごす時間が長い場合は、加湿器などで適切な湿度を保つことも必要です。
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紫外線対策を徹底して
紫外線を浴びることも、肌のくすみにつながります。過剰なメラニンを生成させないよう、日々の紫外線対策を徹底しましょう。普段の対策として「メイクの下地やファンデーションはUVカット効果のあるものを選ぶ」「屋外での活動が多い人はUVカット効果の高いアイテムを選ぶ」などがポイントです。
また、屋内にいても紫外線によるダメージはゼロではありません。「今日は外に出ない」という日も、低くてもいいのでSPF入りの日焼け止めやUVカット効果のある下地を付けておくと安心です。さらに紫外線のダメージは、肌の乾燥にも影響が。乾燥による肌のくすみを感じている人は、保湿ケアと同時に適切な紫外線対策をとることも意識したいところです。
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マッサージで血液の流れを促す
くすみにくい肌にするには、血流を停滞させないようにすることも重要です。マッサージを習慣づけて、血液の流れを促しましょう。マッサージを行うときのポイントは、「力を入れ過ぎないこと」「指の滑りをよくするクリームなどを付けること」です。「血流をよくしたいから」と強い力でマッサージしたり、何も付けずにマッサージしたりすると、摩擦によってくすみが悪化することがあります。マッサージを行うときは肌に刺激を与え過ぎないよう、軽くなでるくらいの力加減で指を動かしてください。
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生活習慣も見直そう
体のコンディションを適切に整えることも、肌のためには有益です。ワーママとして忙しくしていれば、自分のことは二の次になりがち。肌のくすみを逆手に取りチャンスととらえて、自身の生活習慣を見直してみましょう。肌のため・健康のために取り入れたい生活習慣を紹介します。
摂取する食材に気を付けて
バランスのよい食事が健康な肌につながります。肌のことを考えた場合、特に積極的に取りたいのは、次の栄養素を含む食材です。
・タンパク質
・ビタミンA
・ビタミンC
まずタンパク質は肌の栄養源になるといわれています。肉や魚、乳製品のほか大豆製品に多く含まれます。またビタミンAは皮膚や粘膜の状態を良好に保つのに有益とされます。たくさん取るなら、ホウレン草がおすすめです。特に、冬のホウレン草は栄養価が高いといわれます。さらに、ビタミンCはメラニン色素の生成を抑える効果が期待できるといわれる栄養素です。メラニン色素によるくすみが気になる人は、ぜひ積極的に取りましょう。食材としては、加熱しても栄養素が壊れにくいピーマンがおすすめです。
また、これらの栄養素をまんべんなく含む食材には、スーパーフードとしても注目されるナッツがあり、種類によりますが1日10粒ほどを目安に摂取すると効果的です。
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適度な運動を心掛ける
適度な運動は、血流の循環を促します。体内で血液がきちんと循環していれば、血行不良によるくすみが低減できるかもしれません。ただし、ハードな運動は体にかかる負担が大きい上、なかなか長続きできないということも。血流を改善するには、軽い運動でも継続して行うことが大切です。体に負担がかかりすぎない軽いランニングやウォーキングを習慣付けましょう。
また、「忙しくて定期的な運動は無理」という人は、日常のちょっとしたシーンで体を使うことがおすすめです。例えば、エレベーターを使わずに階段を使ったり、ひと駅手前で降りて歩いてみたりするのはいかがでしょうか。無理をせず、できる範囲で継続的に体を動かすことが大切です。
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くすみ肌におすすめのコスメ
くすんだ肌を「一刻も早くなんとかしたい」という人は、いつものお手入れにスペシャルアイテムを投入したり、くすんだ肌をきれいに見せてくれるコスメを活用したりするのがおすすめです。使っていると気分が上がるデパコスブランドから、くすみ肌におすすめのアイテムを紹介します。
明るく清らかな肌へ「ディオール ワン エッセンシャル セラム」
「肌に蓄積される環境ダメージのリセット」を目指して作られた美容液。肌本来の働きを活性化させる「レッドハイビスカスエキス」が含まれており、みずみずしいテクスチャーです。化粧水の後に付けて肌を整えることで、後のスキンケアアイテムが浸透しやすい肌に整えてくれます。定期的に使用していくことで肌の乾燥が改善され、くすみが目立ちにくい状態に。
商品名:ディオール ワン エッセンシャル セラム
スキンケア成分配合のパウダー「ジバンシイ ブラン ディヴァン ブライトニング ルース パウダー」
ジバンシイからは、メイクの仕上げに使いたい微粒子のルースパウダーがリリースされています。パウダーには独自のスキンケア成分「グロウ リバイバー コンプレックス」が配合されており、肌を明るく均一な印象にしたいときにおすすめです。また、「くすみで色が合わないかも」という心配は、このパウダーでは不要です。カラーは「ユニバーサルシェード」なので、肌色を問わず使えます。しっかりパウダーを付けたいときは専用パフ、軽めに仕上げたいときはブラシと使い分けるのがおすすめです。
商品名:ジバンシイ ブラン ディヴァン ブライトニング ルース パウダー
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監修/皮膚科医
泉 さくら
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。プライベートでは一児の母。
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