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そもそも「聞き上手」とはどういう意味?
「聞き上手」=相手にうまく応答して、気分よく十分に話をさせること。また、その人。聞き巧者 (ごうしゃ) 。(小学館刊・大辞泉)
聞き上手とは、相手に気持ちよく話をさせられる人のようです。臨床心理士・吉田美智子さんに詳しくお話を伺いました。
「まず自分が話すよりも人の話を聞く方が好き、という方も多くいらっしゃいます。聞き上手な人は、元々人の話を聞くのが好きだという方と、人の話を上手に聞く態度を身につけてきた方と、両方いらっしゃるのではないでしょうか。
また、普段の会話でしたら相手の話を興味を持って聞くということで十分なのですが、少し深い話を聞く場面では、もう一歩踏み込む必要があります。相手を丸ごと受けとめること、自らの体験に根ざした共感力なども聞き上手な人の条件に挙げられるのではないでしょうか。とはいえ、ただ黙って聞いてもらっただけで、心の中のわだかまりが解けたり、悲しみが少し軽くなることってありませんか? そういう聞き上手な人間になるには、人生の年輪が必要なのかもしれませんね」(吉田さん)
ではワーママの周辺には、どのくらい「聞き上手」な人が存在するのでしょうか。
【質問】「聞き上手」だなと思う人はあなたの周りにいる?
「はい」…33.3%
「いいえ」…66.7%
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
周囲に「聞き上手」と感じる人がいると回答したのは、全体の約3割となりました。どのような態度を見ると「この人、聞き上手だな」と感じるのか、皆さんにアンケートを実施。
【体験談から導く】聞き上手な人に見られる特徴とは?
体験談から多くの声が寄せられた、「聞き上手な人」の特徴的行動を5つピックアップしました。
相槌をしてくれる
会話中に相手の目を見ながら、しっかりうなずく「相槌」にたくさんの声が挙がりました。
・常に「うんうん」と首を縦に振りながら、返事をして耳を傾けてくれる。(40代・兵庫県・子ども2人)
・会話中の相槌がうまい。うなずいてもらうと、同調してもらえたり、自分を肯定してもらえた気持ちになる。(30代・兵庫県・子ども1人)
人の話をよく聞く
会話をするときに、自分の意見や話を押し付けるのではなく、相手の話を最後まで口を挟まず聞いてくれる人に「聞き上手」と感じるようです。
・話を最後まで聞き共感する。(40代・大阪府・子ども1人)
・人の意見を全て聞いてから自分の意見を伝える力がある。(40代・山形県・子ども2人)
・話しを遮らず、根気よく聞き、自分の欲しい答えを言ってくれる。(40代・広島県・子ども1人)
話を引き出すのが上手
「うんうん、それで?」と次から次にと、話を引き出してくれると、話している方も楽しいですよね。話に興味を持ってくれていると思えるのもポイントかもしれません。
・こちらが話をどんどんしたくなるような、会話の誘導が上手です。(30代・神奈川県・子ども3人)
・話を根掘り葉掘り聞いてくれるところ。(40代・佐賀県・子ども2人)
物腰が柔らかい
相手を受け入れる物腰の柔らかさや、心に余裕のある感じに、話しやすいという印象=「聞き上手」となるようです。
・物腰が柔らかく、優しい人。話していて安心感があります。(30代・岩手県・子ども1人)
・落ち着いた態度で話を聞いてくれ、また自身が話をするときも穏やかな話口調。(40代・兵庫県・子ども2人)