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2023.12.22

「初春」の読み方は2つ? 意味や使い方、「春」を使った賀詞について紹介

年賀状や新年のメールで目にする「初春」は、春の初めや新年を意味する言葉。「春」は、芽吹きや新たな始まり、希望などを連想させるため、賀詞にもよく使われています。この記事で紹介しますので、参考にしてください。

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「初春」の読み方と意味は?

年賀状や新年のあいさつメールで見かける「初春」。この言葉を読む際、「はつはる」なのか「しょしゅん」なのか、迷うことはありませんか? おめでたい時に使う言葉ですので、意味や使い方を把握しておきたいですね。

「初春」の読み方は2つ

「初春」について辞書で調べたところ、次のような意味がありました。

読み方1:しょしゅん

1:春の初め。はつはる。《季 春》「枯枝に—の雨の玉円(まど)か/虚子」
2:陰暦正月の異称。孟春(もうしゅん)
『デジタル大辞典』(小学館)より引用

読み方2:はつはる

春の初め。新春。新年。《季 新年》「—や思ふ事なき懐手/紅葉」
『デジタル大辞典』(小学館)より引用

読み方は、「しょしゅん」と「はつはる」の2つ。春の初めや新年を表します。年賀状や新年のあいさつで使われることが多いでしょう。

なお、「初春」は時候のあいさつとしても使いますが、松の内(元旦から7日、あるいは15日)の期間に使うのがよいとされています。

初春

(c)Adobe Stock

「初春」の使い方は?

「初春」という言葉の使い方を見ていきましょう。シチュエーション別に紹介します。

会話や普段の文章で使う

《例文》
・小豆粥を食べると、初春を感じる
・習い事の「初春を祝う会」に参加するために服を新調した

日常会話で、「初春」という言葉を使うことはあまりないかもしれませんが、イベントや催しなどの名称によく使われます。また、文学作品などに登場することも多いでしょう。

年賀状や新年のメールで使う

《例文》
・謹んで初春のお慶びを申し上げます
・謹んで初春のごあいさつを申し上げます

「初春」は、賀詞(祝意を表す言葉)にもよく使われています。芽吹きの季節である「春」は、新たな始まりや希望、誕生などをイメージさせるため、年始に適していますよね。新しい1年のスタートにふさわしい言葉と言えるでしょう。

「新春」や「早春」との違いは?

「初春」と似た言葉に「新春」と「早春」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?

梅の花

(c)Adobe Stock

「新春」

新年や正月のことを意味する言葉。「しんしゅん」と読みます。この言葉は、「初春」と同じ意味や使い方をすると考えていいでしょう。年賀状にもよく用いられていますよね。

《例文》
・新春の餅つき大会はとても盛り上がった

「早春」

「そうしゅん」と読み、春の初めごろを表します。春の初めという意味は同じですが、「早春」に新年や正月の意味はありません。この点が「初春」とは異なり、そのため、あいさつとして使える時期も異なります。

なお、「早春」をあいさつとして使うのは、立春の頃から3月中旬までとされています。

《例文》
・早春の候、貴社には一段とご清勝のことと拝察いたします

「初春」を使って新年のあいさつメールを書くには?

ここからは「初春」を使ったあいさつメールについて見ていきましょう。年始の休み明けは、メールで新年のあいさつをすることが多いですよね。送る相手別に、例文で紹介します。作成の参考にしてください。

紅梅と龍

(c)Adobe Stock

例文:上司や先輩に向けて

「〇〇部 〇〇部長
謹んで初春のお慶びを申し上げます。
営業部の佐藤です。

旧年中は大変お世話になり誠にありがとうございました。
本年も〇〇部長のもと、気持ちを新たにより一層仕事に励んでまいります。
変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」

【ポイント】
昨年のお礼や新年の決意を入れることで、相手に気持ちがより伝わるかもしれません。新年のあいさつですから、読んだ人の気持ちが明るくなるような内容にしたいですね。また、メールだからこそ、言葉の選び方に注意を払うことが大切です。

例文:社外の人に向けて

「〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様
謹んで初春のごあいさつを申し上げます。
ドマーニ株式会社 営業部の佐藤でございます。

旧年中はひとかたならぬご愛顧にあずかり、誠にありがとうございました。
本年も〇〇様のご期待に添えるよう、全力を尽くしてまいります。
本年もより一層のお引き立てのほど、何卒お願い申し上げます。」

【ポイント】
取引先やお客様に送る新年のあいさつメールにも、昨年のお礼や新年の決意を入れるといいですね
。新しい年もご縁が続くことを願い、気持ちを込めて書いてください。

誤字脱字や失礼な表現がないか、送信前に必ずチェックを。不安な人は、他の人に確認してもらうのがおすすめです。

「春」を使った賀詞を紹介

「春」を使った年賀状の賀詞について紹介します。賀詞には種類がありますが、送る相手により変えるのが一般的。特に目上の人に送る際は、賀詞の選び方に注意してください。

2文字の賀詞

・慶春(けいしゅん)
・迎春(げいしゅん)
・賀春(がしゅん)
・寿春(じゅしゅん)
・頌春(しょうしゅん)

いずれも「新春を祝う」や「新年を祝う」などの意味を持ちます2文字の賀詞は、目下の人に送るのが一般的。目上の人に使うと、マナー違反ととられる可能性が高いので、注意してください。

4文字の賀詞

謹賀新春(きんがしんねん):[意味]新年を謹んでお祝い申し上げます
慶賀光春(けいがこうしゅん):[意味]かがやかしい新春のお慶びをお祝い申し上げます
迎春万歳(げいしゅんばんざい):[意味]新年を迎えお慶び申し上げます
新春万福(しんしゅんばんぷく):[意味]新しい年に幸福の多いことをお祈りいたします
瑞光祥春(じゅしょうかしゅん):[意味]めでたい光が訪れる春をお慶び申し上げます
麗雅懿春(れいがいしゅん):[意味]鮮やかにして奥ゆかしく麗しい春をお喜び申し上げます

4文字の賀詞は、相手を立てて敬う礼儀にかなったものとされています。そのため、上司など目上の人に使うのは4文字の賀詞がおすすめ。また、どの賀詞を使えばいいか迷った場合も、4文字の賀詞を使うといいでしょう。

なお、4文字の賀詞は意味が少しずつ異なります。それぞれの意味を把握し、適切に使うようにしてください。

参照:『デジタル大辞泉』(小学館)

最後に

「初春」という言葉について紹介しました。正月や新年を意味する「初春」は、年賀状にもよく使われています。賀詞で「初春」や「謹んで初春のごあいさつを申し上げます」を使ったら、一言メッセージに「あけましておめでとうございます」と書くのはNG。

賀詞を重複させるとマナー違反と取られることがありますので、注意してください。「初春」という言葉にポジティブなイメージを持つ人は多いはず。適切に使い、相手に喜んでもらいたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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