自分のことばかり話さない
基本的に「聞き上手」ということは、自分の話す分量は少ないということ。意見を求められた時だけや、要件があったとしてもコンパクトに伝えるのが特徴のよう。
・自分のことばかり話さないで、2:8位の割合で相手の話を聞いている。(30代・大阪府・子ども2人)
・基本自分の話をあまりしない。こちらが問いかけるとちょこっと話してくれます。(30代・愛知県・子ども1人)
まだまだこんな言動も「聞き上手」な特徴!
「いつも笑顔」、「みんなから信頼を得ている」、「理解度が高い」、「満足感を与えられる人」、「実は聞き流してる!?」などの意見も見られました。
「聞き上手」にはポジティブな特徴がたくさん挙がりました。少しでも「聞き上手」に近づくためには何かできることがあるのでしょうか。
臨床心理士が解説! 聞き上手になる心得3つ
「皆さんがよくご存知な、【相手の目を見て、うなづきながら聞く】は基本中の基本です。ちょっと深い話を聞くときには、以下のことを気にしてみてください」(吉田さん)
好奇心を持って聞くこと
「他人の発する言葉には必ず自分とは異なる点や、興味を惹かれる何かがあります。もし同じ話を何度も聞くというときは、相手にとってその話がどんな意味があって、どれだけ重要なのか考えてみると相手への理解が深まりますよ」(吉田さん)
無理に共感しなくて構わない
「もし同じ気持ちにならないのであれば、同調も共感も無理にしなくてもOKです。【あなたはそう思うんだね】というスタンスで大丈夫。『いろんな感じ方があるんだなぁ、考えさせられた』と伝えてみるのもいいでしょう」(吉田さん)
アドバイスは不要
「時としてアドバイスは相手を傷つけたり、かえってモヤモヤさせてしまうことが多いので、不要と心得ましょう。アドバイスを求められたら先に『あなたはどうしたい?』を聞いて、それを応援する気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか」(吉田さん)
ただ聞いているだけではなれない「聞き上手」!
会話中、目を見て頷くだけでは聞き上手にはなれません。それでは話したい人がずっと話している状態で、一方通行ですよね。吉田さんのアドバイスにもあるように、「興味のある態度」「共感の有無」という返しが必要です。これがあることにより、話し手は満足感を得て、「この人、聞き上手だな」と感じるのではないでしょうか。ぜひ皆さんも、「この人の話もっと聞きたい」と思う人に出会ったら、試してみてください。
取材・文/福島孝代
写真/(C)AdobeStock
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon
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