ネット上や女性同士の会話などで、「こじらせ女子」という言葉、聞いたことはありませんか? 恋人との関係がギクシャクしたり、職場での人間関係がうまく築けない人は、「もしかしたら私も、こじらせ女子かも…?」と思う方もいるのではないでしょうか。
本記事では、そもそもの「こじらせる」の意味から、こじらせ女子の特徴、こじらせ女子から卒業する方法などを解説しますので、参考にしてみてくださいね。
こじらせ女子とは?
こじらせ女子には、どのような意味があるのでしょうか? 使われるようになった経緯についても紹介します。
「こじらせ」の意味
まずは、「こじらせる」の意味を辞書で確認してみましょう。
[動サ下一][文]こじら・す[サ下二]
1 物事をもつれさせ、処理を難しくする。めんどうにする。「問題を―・せる」
2 病気を治しそこねて長引かせる。「風邪を―・せる」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「こじらせる」は、物事をもつれさせ、ややこしくさせるという意味のようですね。また、「風邪をこじらせる」というように、すぐに回復できる状態であったにもかかわらず、長引かせてしまい、面倒になってしまったという意味合いで使われます。
つまり「こじらせ女子」とは、自分にコンプレックスがあったり、自信が持てなかったりすることが原因で、ひねくれた言動をしてしまう人のこと。
たとえ、人から褒められたとしても「どうせ自分なんて大したことない…」と自虐的に考えてしまう傾向があるようです。
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使われるようになった、きっかけは?
こじらせ女子という言葉が使われるようになったのは、2011年に出版された雨宮まみ氏の自伝的なエッセイ本『女子をこじらせて』(幻冬社刊)がきっかけだといわれています。もともとは、「世間一般の女性像に当てはまらない女性」という意味合いで使われていました。
世間のいう女性像に自分が当てはまらず、ギャップに悩んでいた多くの女性たちの共感を得たことで、言葉も広まっていったのです。
しかし、世間の女性像とマッチしない女性たちの中には、自分にコンプレックスを感じ自己肯定感が低い人も少なくありません。また、本来の「こじらせる」という言葉の意味から、「面倒な人」という意味合いに変わっていったと考えられています。
こじらせ女子の特徴
どのような特徴があると、こじらせ女子と言われるのでしょうか?「もしかして、自分も?」と感じている人は、これから紹介する主な特徴をチェックしてみましょう。
強いこだわりがある
こじらせ女子は、独自の強いこだわりを持っている人が多いようです。こだわりを持つことは個性にもつながりますし、ポジティブな面もあります。しかし、こじらせ女子は、極端に思想が偏り過ぎていることが少なくありません。
例えば、物事のすべてを白か黒かで捉える傾向にあります。根拠のない事実を信じ、「~だから〇〇すべき」とかたくなに思い込んでいる人もいます。独りよがりの決めつけも多く、「LINEの返事がすぐに来ないのは、嫌われたせいに決まっている」などと、思い込んでしまうこともあるでしょう。
強いこだわりが、外見に表れることも少なくありません。人と違うことにこだわり、派手なメイクやファッションで個性をアピールする傾向もあります。
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自虐しがち
ネガティブ思考の人が多いのも特徴です。「どうせ私なんて」「でも」「だって」といった言葉を無意識に使う人もいます。もともとの性格や、幼少時代の経験など理由はさまざまですが、自己肯定感が低かったり、自分に自信が持てなかったりすることが原因であるようです。
自信のなさやコンプレックスを隠すために、自虐しがちな人も。例えば、太っていることを理由にして「こんなに太っているから、彼氏なんてできるわけがない」と言ってみたり、年齢を理由にして「もうオバサンだから、転職は無理」などと言ったりします。本当は「彼氏がほしい」「転職したい」という気持ちを持っていたとしてもです。
正直な気持ちを言って周囲に笑われたり、ばかにされたりして傷つくのが怖いのかもしれません。