「自己陶酔」の意味とは?
自己陶酔とは、どのような状態を指すのでしょうか? 言葉の正しい意味を見ていきましょう。
自分に満足し、酔いしれること
自己陶酔は「自分に対してうっとりと酔いしれる」状態を指す言葉です。自己陶酔している人は自分の容姿や才能、行動に満足して「素晴らしい」と感じています。
人は誰でも、うまくいっているときは自分に満足して、酔いしれる感覚を味わうもの。このような一時的な自己陶酔は、ごく自然な感情です。例えば、勉強を頑張って難関大学に合格したときに、自分の努力と学習能力の高さにしばし酔いしれても、誰も不快には思いません。
ただし、いつも自分に酔いしれている人は「うぬぼれが強い」と思われ、周囲から煙たがられてしまう傾向にあります。
自己陶酔している人の特徴・心理
自己陶酔している人の心理には、いくつかの共通点があります。主な特徴を見ていきましょう。
注目されたい
自己陶酔している人は自分の容姿や能力に自信があり、「優れている自分に注目してほしい」という願望を常に持っています。このため人の話を最後まで聞かずに、自分の話ばかりしがちです。
また、自分より優れている人がいても負けを認めず、自分の優位性を強調したがることも。誰かが他人を褒めていると、妬ましさを感じて話を遮り、自分のよさを主張し始める人も少なくありません。
自分を大きく見せたい
自己陶酔している人は褒められるのが大好きです。「周囲から尊敬されたい」「すごい人物だと思われたい」という心理が働いて、小さなことでも大げさに語る傾向が見られます。
普通なら自慢しないようなささいな出来事を、いかにも珍しいことのように語ったり、見た目のよさをアピールする写真をSNSにのせたりして、周囲の反応を待つケースも。
「有名人と知り合い」のように特別感を演出する、誰も知らない昔の武勇伝を語るといった言動も、自分を大きく見せたい気持ちの表れです。
自分に自信がある
自己陶酔している人のほとんどは大変な自信家といっても過言ではありません。周囲が思っている以上に自分を過大評価して、実際はできないことも「自分ならできる」と思い込んでいます。
とてもプライドが高く、自分の間違いや失敗を素直に認めません。例えば、仕事でミスをして上司に注意されても「教えてくれない方が悪い」「自分のせいではない」と言い張ります。
自分がミスしたことを認めたくないのはもちろん、失敗したことを周りに知られるのも我慢できないので、かたくなに否定してしまうのです。
自己陶酔している人への対処法
自己陶酔している人は他人に関心がなく、何事も自分を中心に考えるため、付き合いにくく感じることがあります。
職場や親戚など身近な場所に自己陶酔している人がいるときは、どのように接したらよいのでしょうか。上手な対処法を見ていきましょう。