子供の習い事にかける費用はどれくらい?
子供の習い事は、体力や知力を育むことやコミュニケーション能力の向上に期待ができます。子供の成長や将来のことを見据えて、習い事をさせているという家庭も多いでしょう。複数の習い事を掛け持ちしているというケースも珍しくありません。習い事を通してさまざまな学びや体験をしてほしいと願うものの、その分、月謝などの費用がかかるのも事実。
総合保険代理店であるR&C株式会社は、『R&Cマガジン』にて「子供の習い事の費用」についての調査を実施。子供の習い事の月謝額や習い事の数、月謝以外にかかる費用など、4歳~高校生の子供をもつ親1,000人に聞いたリアルな声を紹介します。
子供の習い事の月謝平均
全体の月謝平均
4歳から高校生の習い事における月謝合計の平均は、18,627円という結果に。年齢別に見ると、最小値は4〜6歳の未就学児で10,146円、最高値は高校生で24,449円と、年齢が上がるにつれて少しずつ増えていることが見てとれます。
また、習い事の数は4〜6歳の未就学児から小学5・6年生(高学年)まで増える傾向にあり、小学3・4年生(中学年)と小学5・6年生(高学年)が平均1.9と最も多い数値でした。中学生は平均1.4、高校生は平均1.3と微減しており、月謝平均と習い事の数は必ずしも比例するわけではないといえそうです。
4~6歳(未就学児)の習い事の月謝平均
4~6歳(未就学児)の習い事の月謝合計の平均は10,146円という結果に。合計「5,001円~10,000円」が全体の41%と最も多く、次に「5000円以下」「10,001〜15,000円」が19%と続きます。習い事の数の平均は1.6で、「1つ」が58%と過半数を占めました。
4~6歳(未就学児)に人気の習い事は?
4~6歳(未就学児)の習い事の人気ランキングは、「英語」「水泳」「体操・新体操」が同率で1位でした。グローバル社会に向けて、幼少期から英語を身につけてほしいと考える親が多いことがうかがえます。また、「水泳」「体操・新体操」など、基礎体力づくりにも重点を置いているようです。
ランキング外には、「柔道・空手などの格闘技」「プログラミング」「そろばん」「習字・書道」(回答数各2)などが挙げられました。
高校生の習い事の月謝平均
高校生の習い事の月謝合計の平均は24,449円で、すべての年代でもっとも高い結果でした。「5,001~10,000円」と「30,001~40,000円」がともに18%で最多となり、各金額帯への分布が広がっていることがわかります。
高校生の習い事の平均の数は1.3と他の年代と比べて最も少なく、「1つ」が81%という結果に。次点は「2つ」の12%で、圧倒的な差が生まれています。
高校生に人気の習い事は?
高校生の習い事の人気ランキングは「学習塾・公文式」が1位であり、人数もここに集中していることがわかります。2位は「英語」、3位は「通信講座・オンライン塾」と、学習系の習い事が上位にランクイン。運動系の習い事をしている人は格段と減っています。
習い事別、月謝以外にかかる費用の例
習い事をするにあたって、かかる費用は月謝とは限りません。どの習い事をするか検討する際に、そのほかにかかる費用も見逃せないポイント。習い事の種類によって、どのような費用がいくらかかるのでしょうか。
水泳やサッカーなどスポーツ系
ユニフォームやシューズなどの費用、合宿や遠征代などが挙げられているほか、試合に出場する際の参加費などがかかることもあるようです。空手などの格闘技で、昇級審査代として年に10,000~30,000円が必要になるという回答もみられました。
ピアノやそろばん、学習塾、英語など
屋内の習い事の場合は、分野を問わず教室の冷暖房費という回答も。昨今の電気代が上がっている事情を受けてか、「今年度から必要になった」というケースもあるようです。また、高校生の学習塾は、毎月の月謝に加えて夏期講習などの費用がさらにかかるケースが多いです。
回答の中で幅が広かったのが、英語の教材費。月謝に含まれている場合もあれば、年に50,000円ほどかかる場合もあるようです。特に、幼児向けの英語の教材が高くなる傾向があるようで、紙のプリントなどを使う場合とタブレットのような機材を使う場合で違いが出てくるでしょう。その教材が子供に合うかどうか、費用に見合うかどうかも大事なポイントといえます。
習い事の費用は満足度に見合っている?親目線のエピソード
習い事によって子供の成長を感じられれば、親子ともども喜ばしいもの。一方で、費用をかけているわりに思ったような成果を感じられないこともあるでしょう。子供自身の成長はさることながら、親にとっては費用対効果も大事ですよね。
実際に習い事を体験してみて、「費用に見合っていると感じる習い事」「費用に見合っていないと感じる習い事」について聞いてみた結果を紹介します。
費用に「見合っていると感じる」という回答が一番多かったのは「学習塾・公文式」で、全体の27%。理由としては、「月謝が高くても子供に合った教え方をしてくれる」「高いと思いながら通わせているが、本人が楽しみながら友達と通っているのでいいと思っている」といったことが挙げられました。
また「費用に見合っていないと感じる」に対する回答は「あてはまるものはない」が61%と圧倒的。習い事が費用に見合っていない、と感じている人の意見では「結果につながらない」「追加費用がかかる」といったものも。
全体を見ると、どんな習い事であれ、費用を払っているなりに何かしらの成果や喜びを感じているという結果になりました。見合っているか否かより、子供の成長のためになり、子供自身が楽しんでいるのであれば、「お金には代えられない」と感じているようです。
なかなか人には聞けない習い事事情。今回の調査では、年代によってかかる費用や習い事の数、人気の習い事に変化が見られました。R&Cマガジンでは、小学1・2年生(低学年)、小学3・4年生(中学年)、小学5・6年生(高学年)、中学生の習い事の月謝平均や人気の習い事も紹介されています。あわせてぜひチェックしてみてください。
【アンケート調査概要】
調査地域:全国
調査期間:2023年5月23~30日
調査主体:R&C株式会社
調査対象:習い事をしている4歳~高校生の親1,000人
調査協力:アイブリッジ株式会社
情報提供:R&Cマガジン|子どもの習い事の費用、月謝平均は18,627円!1,000人調査の結果を年齢別に紹介
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