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2023.08.09

「まもなく、第二子出産」【竹内由恵連載vol.10】

タレント・竹内由恵さんによる、「はじめまして」に囲まれた日々を綴るエッセイ。今回は、第二子出産を目前に控え、里帰りして思うあれこれのお話。

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あっという間の臨月。生まれてくるのは女の子の予定

第二子の出産予定日が近づいています。今回は息子がいるので慌ただしく日々を送っているうちに、あっという間に臨月を迎えました。気付いたらあと一週間くらいか!というタイミングでこの原稿を書いております。新しく産まれてくるのは女の子なので、出産準備をしていると、洋服がどれも可愛くてときめいてしまいます。街中で女の子とお母さんが仲良くおしゃべりしているのを見ると、思わず目が行くようになりました。男の子とは違った楽しみがあるような気がしています。

竹内さんとお子さんが食事▲里帰り中、週末は夫が東京にきてくれて、家族で遊びました

そして、あの痛みが再びやってくる

お腹の子にはやく会いたい気持ちと同時に、前回同様自然分娩にする予定なので、あの痛みを再び味わわないといけないのかと思うと、まだ出産の日を迎えたくないような…。これまでの人生で経験したどんなものにも勝る、耐え難い痛みを思うと憂鬱な気持ちになります。それでもその波を乗り越えたら我が子との出会いが待っているので、喜びを全身全霊で味わえるように頑張りたいです。

第一子同様、里帰り出産。実家にいて思うこと

さて、私は今東京の実家に帰省しています。第一子の際も里帰り出産だったのですが、私はどちらかというと実家で気を遣ってしまうタイプなので、助けてもらって感謝しているのはもちろんですが、気疲れしてしまったのも事実です。その経験もあり、今回は里帰りするかどうか迷ったのですが、仕事で基本的に平日は不在な夫を考えると、何かあった時に長男を見てくれる人がいないのが心配で、今回も里帰りを選びました。そして結論からいうと、今回は里帰りして正解だったなと思っています。

竹内さんとお子さん▲まもなくお兄ちゃんになる息子ですが、甘えたい盛り、産まれたらどうなるかな?

まず、イヤイヤ期の息子はこちらの思い通りに動いてくれず、一つ一つの行動に時間がかかり、一緒にいるとイライラして強く叱ってしまうことがあるのですが、その場に自分以外の大人がいると、感情が爆発するまでには至らずに済むことがありがたいです。少し助け船を出してもらえるだけで、こんなにも気持ちに余裕が出てくるのかと驚きました。だから里帰り中は比較的穏やかに日々過ごすことができています。

息子にとってもいい経験になっている気がしています。普段は私と二人きりで会話を交わすだけですが、ここでは大人たちの会話を通して言葉のシャワーを日々浴びているためか、息子の言葉が急速に発達しているのです。最近では、「今日は保育園でお風呂ごっこしたの」など、一日の報告をしてくれるようになりました。自分のその日の行動を振り返って説明できるのってすごい成長だ!と感動しました。

息子は実家でいろんな大人にそれぞれの基準で叱られたり、褒められたり。それはいいことだと思う

言葉が増えているのもそうですが、じいじ、ばあば、私で息子に対する態度がそれぞれ違うのも、息子にとって良い気がしています。私はどちらかというと、息子の気持ち、立場を考えて対応してしまうので、甘やかしがちです。例えば、じいじは息子にとって良き遊び相手で息子はじいじが大好きなのですが、じいじが何かに集中しているときに息子が謎の大笑いで走り回っていると(子供ってなにがあんなに楽しいんでしょうか)、「はしゃがないの!!」と叱られることがあります。私だったら、「大人の都合で子供が楽しんでいるのに注意するのは良くないよな」と叱るのを自制してしまうのですが、これはこれでどうして、自分の行動を不快に感じる人がいることを知るのは息子の教育上いいことかもしれないと感じました。「子供の可能性、自主性を狭めないための叱らない育児」というのが最近よく推奨されている育児のような気がしますが、私は子供に対するしつけは統一しなくていい気がしています。だって社会にでたらいろんな人がいて、いろんな価値観があって、理不尽だと感じることもたくさんあるのです。いろんな大人にそれぞれの基準で叱られたり、褒められたりすれば、きっとそこから学べることだってあるはずと、里帰りを通して感じるようになりました。

竹内さんのお子さんが遊んでいる▲東京の水遊び広場に詳しくなりました

あと、個人的に良かったのは、前回感じたような実家の居心地の悪さ、お世話になってしまっている申し訳なさを、今回はそこまで感じないで過ごせていることです。息子の存在が大きいのだろうと思います。朝起きたら、「じいじー!!ばあばー!!おはよう!!」と大きな声でバタバタとみんなに挨拶に駆け寄り、寝る前は「おやすみー!」と元気にタッチしにいく息子。息子を中心に全員が再び家族になれているような感覚があります。

竹内さんとお子さん▲暑い中、外に遊びに連れ出した自分を褒めてあげたい笑

と言いつつも、お兄ちゃんの預け先に悩みあり

今のところ満足している里帰り出産ですが、デメリットも感じていて、一番は息子の預け先問題です。普段静岡で息子は保育園に通っているのですが、保育園費は払い続けながら休園させてもらっています。東京では、短期特例保育という制度を利用し、産前産後の1ヶ月限定で家の近くの保育園に通わせてもらっています。一日1600円、給食込みというありがたすぎるお値段!ただ、1ヶ月以上滞在する予定なので、その期限が過ぎた後どうするかいまだに頭を悩ませています。実家の助けがあるとはいえ、この炎天下の中息子を連れて遊びに行くのは難しく(そもそも生まれたての赤ちゃんを外に連れ出すことはできません)、子供仕様になっているとはいいがたい実家で一日中息子と生まれたての赤ちゃんのお世話をする自信、私にはありません!ということで間も無く出産を迎えようとしている中、区役所に相談に行ったりネットで情報をかき集めたりしている次第です。出産直前までバタバタ、行き当たりばったりな自分に反省…。まあなんとかなるか!無事に出産を迎えることができたら、その後の様子もこちらに報告させていただきます。

タレント

竹内由恵

1986年、東京都生まれ。子ども時代に父の仕事でアメリカやスイスで海外生活を5年経験後、高校は日本の進学校で学び、慶應義塾大学に入学。2008年にテレビ朝日アナウンス部に入社。同年『ミュージックステーション』のサブ司会に抜擢され、『やべっちFC』や『世界水泳2011』などスポーツ番組のキャスターを経て、『スーパーJチャンネル』や『報道ステーション』などのニュース番組のキャスターとして活躍。33歳で結婚を機に退社し、夫の勤務地である静岡での暮らしをスタート。35歳で長男を出産。妊娠中からインスタグラムでマタニティライフや静岡での暮らしをイラストエッセイとして発信。その率直でユニークな内容が注目を集めている。趣味はカフェ巡り。大好きなコーヒーについて学ぶため、昨年UCCドリップマスター資格も取得。
インスタグラム:https://www.instagram.com/yoshie0takeuchi/

竹内由恵連載

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