ビジネス用語とは?
職場で飛び交うビジネス用語を見聞きし、どういう意味かわからなくて困っているということはありませんか? はじめて知る言葉だと、意味を推測することすら難しいですよね。
ビジネス用語は頻繁に使われることもあるため、意味や使い方を知らないと業務に支障をきたしてしまうということも。また、ビジネス用語の数は膨大なため、すべてを網羅するのは難しいですが、少しずつでも知っていきたいですね。
押さえておきたいビジネス用語一覧
ここからは、押さえておきたいビジネス用語を紹介します。よく使われる用語をピックアップしましたので、一緒にチェックしていきましょう。
ア行・カ行
▷アジェンダ
議事録や議題を意味する言葉。資料やその中の目次を指すこともあります。
《例文》ミーティングの前にアジェンダのチェックをしておこう。
▷イニシャルコスト
プロジェクトや、事業にかかる準備費用や初期費用のこと。プロジェクトや事業継続にかかる費用は「ランニングコスト」と言います。
《例文》新規事業にかかるイニシャルコストを一覧にして提出した。
▷クロージング
購入や契約といった場面において、顧客(クライアント)と商談を成立させること。営業職では、成立までの最終的な交渉を行い、成立に結びつけることを指します。
《例文》彼の課題はクロージングのかけ方にあるので、そこをフォローしたい。
▷KPI:key performance indicator
重要業績評価指標のこと。組織や個人が、目標を達成するために行なう活動の業績評価を、定量的に評価するための指標を意味します。KPIをもとに、目標達成までの進捗や業務改善などをすることが多いでしょう。
《例文》当社は「お客様に最高のサービスと満足を提供する」ことを目指し、KPIを活用している。
サ行(ザ行)・タ行(ダ行)
▷サマリー
概要や要約を意味する言葉。議事録や報告書などの要点をまとめたものを指します。
《例文》先程の会議のサマリーをフォルダに格納し、上司に報告した。
▷ゼロベース
物事を最初からやり直すことや、ゼロの状態から検討しなおすこと。企画や提案に対して使われることが多いでしょう。
《例文》部長から、例の企画はゼロベースで考え直すよう促された。
▷タイト
きついことや、固くしっかりとしていることを表す言葉。ビジネスシーンでは、スケジュールや人員が厳しいことを表す際に用いられています。
《例文》新プロジェクトを立ち上げたが、スケジュールがタイトで、毎日残業続きだ
▷デフォルト
さまざまな意味を持ちますが、ビジネスシーンでは、最初から決まっていることや標準であることを指すことが多いでしょう。債務不履行やコンピューターの初期設定、という意味もあります。
《例文》毎週金曜日は全員定時退社というのが、うちの部署のデフォルトです。
ナ行・ハ行(バ行)
▷ニッチ
隙間という意味。大手企業が参入していない小規模の市場や、商品などを表現する際に用いられます。
《例文》後輩の提案した商品はニッチだが、勝算は十分にある。
▷ノーティス
通知や通報を意味する言葉。急なお知らせを表す際に、「ショートノーティス」という表現で使われることがあります。
《例文》ショートノーティスになり申し訳ないが、企画書を夕方までに提出してほしい。
▷フィックス
固定することや定着させること、最終決定などの意味で使われています。
《例文》ミーティング日程がフィックスしたら連絡してください。
▷バッファ
緩衝材を意味する言葉。ビジネスシーンでは、予備の期間という意味で使われることが多いでしょう。
《例文》プロジェクト日程を組む際は、バッファをとることを意識するほうがいい。
マ行・ヤ行・ラ行・ワ行
▷マター
問題や事柄を表す英語の「matter」が転じて、ビジネスシーンでは人命や役職などの後ろにつけ、「担当」「責任」「案件」という意味合いで使われています。「自分マター」は自分の管轄案件であることを表し、「人事マター」は人事案件であることを表現しています。「誰マターですか?」と使う場合は、その案件やプロジェクトの担当者を確認していることが多いでしょう。
《例文》先週発表した企画について問い合わせがあったのですが、これは誰マターですか?
▷ユニークユーザー
ウェブサイトにおいて、ある期間内に訪れた閲覧者の数のこと。IPアドレスやクッキーでカウントするため、同一閲覧者が複数回見たとしても、カウントは一件になります。「UU」と表記することが多いでしょう。
《例文》今日のイベントのUUがもう少しでわかるので、共有します。
▷ローンチ
立ち上げる、打ち上げるという意味。製品やサービスの販売や提供がはじまるタイミングを指す言葉として使われています。
《例文》新サービスの販売サイトのローンチは、来週の予定だ。
▷ワークフロー
仕事や業務遂行における一連の流れや、手続きや処理手順をフローチャートにまとめたものを意味します。
《例文》システムの更新により、ワークフローに変更が生じた。
「@」の使い方もチェック
ビジネスシーンでは、記号である「@」をさまざまな形で使います。メールアドレスで使う以外の使用パターンを紹介しますので、参考にしてください。なお、日本では「アットマーク」と呼ばれることが多いでしょう。
▷使い方1:単価
その物の単価を表す際に「@」を使うことがあります。たとえば、単価が300円の部品を表記する際は「@300円」とし、それが30個ある場合は「@300円×30個」のように表します。
▷使い方2:場所
場所を表記する際も「@」を使うことがあります。たとえば、部署内でスケジュール共有をする際、出張で他の地域に行く場合は「出張@大阪」のように表記するというようなケースです。また、個人のスケジュール管理においても、この表記方法を使うことがあります。
▷使い方3:所属名
その人が所属する組織や部署、団体などを表す際に「@」を使うことがあります。たとえば、「人事課の東京花子」なら「東京花子@人事課」のように表記します。所属名の表記にはさまざまなパターンがあり、社名を入れることもあるでしょう。
ビジネス用語は変化が激しい
使われるビジネス用語や「@」の使い方は、会社によって異なることが多いでしょう。職場によっては、使い方にNGが出る場合もありますので、そのあたりはよく観察する必要があるかもしれません。また、会社によっては、用語の使い方や「@」の使い方に独自ルールを設けていることもあります。
なお、ビジネス用語を社外に対して使う場合、相手によっては意味が通じなかったり、いい印象を持たれなかったりするかもしれません。その点は十分に注意を払うようにしてください。
最後に
ビジネス用語と「@」の使い方について紹介しました。ビジネス用語は変化が激しく、すぐに新しい用語が出てくるということも。最新のビジネス用語を把握し、使いこなすのは大変ですが、よく登場するビジネス用語は意味を調べ、適切に使いたいですね。
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