30代以上の大人女性のお年玉事情とは?
お正月の伝統行事のひとつといえば、お年玉。子供のころに楽しみにしていたという方も多いでしょう。大人になって、お年玉をあげるのか否か、またあげる際のマナーは? など気になることはたくさんですよね。
まずは、Domani読者に実施した「お年玉をあげているか」調査の結果を見てみましょう。
身近に対象となる存在がいるかにもよるので一概にはいえませんが、「あげている」と回答した人が55%、「あげていない」と回答した人が45%と、ほぼ半数ずつという結果になりました。
ほかにも気になるお年玉のアレコレをチェック
年齢別のお年玉の相場
お年玉をあげる際のポイントは、子供をがっかりさせず、かつ親同士が気を使わずに済む金額を包むということ。お年玉の相場は子供の年齢やそれぞれの家庭での考え方によりますが、一般的にいわれている相場の一例は以下になります。
赤ちゃんや未就学児:お正月のプレゼント代わりに、500円玉や1000円札を包む程度
小学校低学年:1000~2000円程度
小学校中〜高学年:学年にもよるものの、3000~5000円程度
中学・高校生:5000~1万円程度
小学生同士の兄弟姉妹がいる場合は、「年齢×500円」や「学年×1000円」などとお年玉の計算式を決めてあげると、お互いに納得してくれるでしょう。
お年玉は新札で渡すのがマナー?
「お年玉は『御歳魂』といって、お正月に歳神様が宿ってくださった鏡餅を鏡開きで福のお裾分けとして家長が家族に分け与えたもの。つまり、お餅だったわけです。現在はお年玉として金銭を渡しますが、その金銭が元々は年神様が宿ってくださったお餅だったと考えると、新札のほうが新たな年を迎えた喜びや、その一年への希望への気持ちが伝わる気がしますね」(マナーコンサルタント・西出ひろ子さん)
もらう側は、そのひと手間に感謝の気持ちを持って
「銀行のATMから新札が出てくる時もありますが、必ずしもそうとは限りません。となれば、新札は、銀行へ出向き、両替の際に新札を指定して両替をしてもらうという労力をかけているお札となります。銀行の両替機に新札を入れてくれている場所もありますが、いずれにせよ、銀行に行かなくてはなりません。お年玉をもらう側も、もらって当たり前、ではなく、ひと手間をかけてくれた相手に対する感謝の気持ちをもつことで、互いのハッピーが生まれると思います」(西出さん)
お札の折り方・入れ方の手順
1:お札を表に向け、お札の左側から1/3を内側へ折る
2:お札の右側から1/3を左側へかぶせるように折る
3:三つ折りのお札の右上を封筒の表側にし、肖像が逆さまにならないようにポチ袋に入れる
「これはお年玉を受け取った相手にとって見た目が美しいだけではなく、お札を開きやすく、いくら入っているのかすぐに分かるという相手への配慮からなる入れ方です」(西出さん)
目上の方のお子さんに現金を渡すのはNG?
「前述したように、本来お年玉は歳神様が宿った鏡餅を家長が分け与えていたものなので、目上の方のお子さんに現金を渡すのは控えたほうがよいでしょう。また、近年は企業コンプライアンスの観点から、このようなことは行わない、とされている企業が増えているように思います。図書カードや商品券であっても同様です。渡す前に企業コンプライアンスを確認したり、渡す相手のご家族に確認することをおすすめします」(西出さん)
【調査概要】
対象:Domaniのメルマガ会員。小学館IDアンケートフォームによる回答。
回答数:340
期間:2024年11月14日〜12月1日
メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock
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