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2025.06.03

履歴書の職歴欄の書き方|正確で効果的な記載方法を解説【専門家監修】

履歴書の職歴欄は、応募先に自分の経験や実績を正確に伝える場所となります。採用担当者が重視する「職歴の簡潔さ」と「関連性」を分かりやすく記載することが大切です。この記事では、履歴書の職歴欄の記載方法、アルバイト・パートのケース、職歴が多すぎる場合の対応策について紹介します。

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Summary

  • 職歴欄は採用担当者の関心が高い重要項目
  • 記載順は原則「古い順」からが一般的
  • 読み手の視点で「見やすく伝わる」記述を意識

履歴書の職歴欄は、採用担当者にあなたの経歴を伝える最も重要な項目です。職歴が多すぎて書ききれない場合や、アルバイトやパート経験をどこまで記載すべきか迷うこともあるでしょう。本記事では、職歴欄の基本ルールから、具体的な記載方法まで丁寧に解説します。

履歴書の職歴欄を効果的に記載する基本

履歴書の職歴欄は、応募先に自分の経験や実績を正確に伝える場所です。特に採用担当者が重視するのは、職歴の簡潔さと募集している職種との関連性です。ここでは、記載時の基本ルールや押さえるべきポイントを具体的にお伝えします。

履歴書

(c) Adobe Stock

職歴欄の基本的な記載ルールとは?

職歴欄では、一般的に古い職歴から順に記載する形式がよく用いられます。採用担当者は、特に直近の業務経験を確認する傾向があるため、履歴書内で見やすい形に整えることが求められます。一般的な記載例として、次のような形式が挙げられます。

▷例:「2020年4月~現在 〇〇株式会社 営業部 課長(法人営業・新規開拓・売上管理)」

会社名、勤務期間、役職名、業務内容を簡潔にまとめることで、業務の概要が伝わりやすくなるといえます。また、短期間の職歴が複数ある場合や、応募する職種と関連性が低い経歴については、記載方法を工夫することで、履歴書全体のバランスを調整しやすくなるでしょう。

採用担当者に響く書き方のポイント

履歴書の職歴欄を仕上げる際には、応募する職種に関連した業務経験や実績を整理し、伝わりやすくすることが重要です。情報量が多すぎると要点がぼやけてしまうことがあるため、簡潔かつ明確に記載することが望ましいといえます。

業務の成果を示す際、具体的な数値や実績を記載することで、採用担当者がイメージしやすくなる場合があります。ただし、すべての経験で数値を出すことが適しているとは限らないため、状況に応じた表現の工夫も求められるでしょう。

▷例:「〇〇業務に従事し、顧客対応フローの改善に取り組む。」
▷例:「社内研修の運営を担当し、業務マニュアルの作成にも関与。」

また、異動・転勤が多い場合や職歴が多岐にわたる場合は、すべてを詳細に書くのではなく、応募職種と関連が深い経験を優先的に記載することで、履歴書全体の流れが整理され、伝わりやすくなるでしょう。

働く女性

職歴は簡潔さと職種との関連性が重要。採用側が理解しやすい記載を心がけること。

アルバイト・パートの経験を履歴書に記載する方法

アルバイトやパート経験の記載に迷ったことはありませんか? 記載する際の判断基準や、具体的な書き方を解説します。どのようなケースで記載すべきか、また省略していい場合についても触れていきます。

アルバイト経験を記載すべき場合とは?

アルバイト経験を職歴欄に記載するかどうかは、応募する職種や業務との関連性による部分が大きいといえます。特に、業務で培ったスキルや成果が応募先で生かせる場合、記載することでプラスに働く可能性があります。

例えば、接客業のアルバイトでリーダー経験を積んだ場合や、特定の専門スキルを要する業務を担当していた場合、履歴書に記載することで、採用担当者に具体的な能力を伝えやすくなるでしょう。

▷例:2019年4月~2021年3月 〇〇カフェ アルバイト(ホール・キッチン業務)
店舗業務全般を担当し、接客力を活かしてリピーター獲得施策に貢献。

一方で、短期間のアルバイトや業務内容が応募職種と関連性が低い場合、職歴欄ではなく「自己PR欄」など別のセクションで簡潔に触れるという選択肢も考えられます。

パート勤務の経験を記載する際のポイント

パート勤務の経験を履歴書の職歴欄に記載する際、どのように書けば適切か迷うことがあるかもしれません。特に、応募する職種と関連性がある場合、業務内容を簡潔に整理し、分かりやすく伝えることが求められます。

業務内容を記載する際は、「担当した業務」と「その中で果たした役割」を整理し、採用担当者がイメージしやすい形にまとめることが有効でしょう。

▷例:2020年4月~2023年3月 △△株式会社 総務部 パート(データ入力・社内文書作成)
社内業務のデジタル化に関わり、業務フローの改善をサポート。

また、パートから正社員登用を目指す場合、職歴欄ではこれまでの業務内容を簡潔に示し、志望動機や自己PR欄で詳細を補足する方法も考えられます。どこまで記載するかは、履歴書全体のバランスを考慮しながら調整するのが望ましいでしょう。

ミス

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掛け持ちや短期アルバイトの書き方

掛け持ちや短期間のアルバイト経験が複数ある場合、すべてを記載するよりも、応募する職種と関連の深いものに絞って記載することが考えられます。職歴欄が過度に長くなると、重要なポイントが埋もれてしまう可能性があるため、情報を取捨選択することも大切です。

例えば、複数のアルバイトを掛け持ちしていた場合、「勤務先をすべて個別に記載する」のではなく、「〇〇業界で複数の業務経験あり」とまとめて記載することで、簡潔に整理する方法もあります。

▷例:2018年4月~2022年3月 各種飲食店(ホール・調理補助業務)
接客業務を中心に、複数の店舗での業務経験を通じて対応力を習得。

また、短期間のアルバイトを複数経験した場合でも、特に重要なスキルや成果があるものを選び、他の経験はまとめるか省略する形を取ることで、履歴書全体のバランスが整いやすいでしょう。

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応募職種と関連性があれば記載し、役割や成果を具体的に伝える工夫が大切。

職歴が多すぎる場合の対応策

職歴が多すぎて履歴書に収まりきらない場合はどうすればいいでしょうか? ここでは、別紙を活用する方法や、職歴の優先順位をつけるポイントについて解説します。

別紙を効果的に活用する方法

職歴が多く、履歴書に収まりきらない場合、別紙を活用するといいでしょう。特に、長期間のキャリアを持つ方や、業務内容が多岐にわたる場合、履歴書に簡潔に記載しつつ、詳細は別紙で補足すると、読みやすさを損なわずに情報を伝えられる可能性があります。

別紙を使用する場合、「補足資料」と明記し、履歴書との整合性を取ることが大切です。履歴書内では「詳細は補足資料をご参照ください」などと記載し、採用担当者がスムーズに確認できるようにすると、読み手の負担を軽減できるでしょう。

重要な職歴を優先する記載テクニック

履歴書のスペースが限られている場合、すべての職歴を記載するのではなく、応募するポジションと関連性が高い職歴を優先して記載することが重要になると考えられます。

例えば、過去に経験した業務の中でも、応募先企業が求めるスキルや役割に直結するものを中心に記載し、関連性の低いものは要約する、または省略することで、履歴書全体の情報が整理されやすくなります。

また、過去の職歴が多い場合でも、すべての業務内容を詳細に記載するのではなく、職種や企業ごとにまとめることで、簡潔に表現することも可能です。

▷例:2005年4月~2015年3月 各社にて営業職に従事(法人営業・新規開拓・顧客管理などを担当)

このように、職歴を整理することで、採用担当者が確認しやすくなり、応募者の経験や強みが伝わりやすくなるといえます。

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重要な職歴を優先し、必要に応じて別紙で補足すると効果的。

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最後に

  1. 読み手の視点で「見やすく伝わる」記述を意識
  2. アルバイト経験も、内容次第で強みになる。
  3. 採用担当者の目線を意識した書き方が大切。

履歴書の職歴欄は、あなたの経験を的確に伝えるための重要な項目です。本記事のポイントを活かして、自分の経歴を最大限アピールできる履歴書を作成してください。採用担当者に好印象を与えるための丁寧な仕上げを心掛けましょう。

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執筆

櫻井宏美(さくらい・ひろみ)

2017年国家資格キャリアコンサルタント取得。 20年以上、人事関連の業務に関わる。現在はキャリアチェンジを図り、三重県尾鷲市へ地域おこし協力隊として、定住移住促進・関係人口づくりに関わる。

ライター所属:京都メディアライン

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