せっかちな人の長所
せっかちというと、どうしてもマイナスのイメージが付いてしまいがちですが、せっかちであるからこそ生まれるメリットや長所もあります。
時間や機会を無駄にしない
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性格がおっとりしている人は「時間はまだまだたっぷりあるし、まぁいいか」とのんびりと構え、大切なチャンスを逃してしまう場合があります。
逆に、せっかちな人は「時間は1分たりとも無駄にしたくない」という考えが根底にあり、思い立ったら行動せずにはいられません。先手先手で行動するため、自分の将来につながる重要な機会をがっちりとつかむのです。
物事を進めるときは常に「効率」を重視する傾向があります。歯磨きをしながらスクワットをする、昼食をとりながら情報収集をするなど、何かしらを同時進行していることが多いでしょう。
多くの物事に触れられる
思い立ったら即行動する人は、人よりも多くの物事に触れられます。せっかちな人は、マイペースな人に比べて「経験を積む機会」が多いのです。
仕事のスキルを磨くには、ただ単に知識を増やせばよいというわけでなく、実践の現場で得た知識と能力、すなわち「実践知」が大切です。
せっかちな人はミスをすることもありますが、失敗を振り返り、自分の行動に修正を加えていけば、仕事で大きく成長できる可能性があります。
経営者の素質があるかも
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経営者の大半は物事を明日に引き延ばさず、決断も行動もスピーディーです。せっかちな人はある意味、経営者のような素質があるといえるでしょう。
会社に勤めている人は、指示された内容を着実にこなすことを求められます。一方、経営者は企業を成長させるため、常に試行錯誤していかなければなりません。
トライ&エラーの数が多ければ多いほど成功に近づくとすれば、のんきでゆっくりと物事をこなす人よりも、せっかちな人の方が有利といえるかもしれません。
また、経営者は無駄を嫌い「結果や結論を早く知りたがる」という特徴がありますが、この点もせっかちな人と共通しています。
せっかちな人の短所
一方、せっかちの人の短所にはどのような点があるのでしょうか?共通する三つの短所を紹介します。
イライラしがち
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せっかちの人は気が短く、イライラしやすい傾向にあるのが短所といえます。
貧乏ゆすりをしてしまったり、舌打ちやため息が出てしまったりして、「機嫌が悪そうだから、そっとしておいた方がよいかも」と周囲に気を遣わせてしまうことも。
イライラすると人が寄りつかなくなり、チームの雰囲気が険悪になるのもデメリットです。
特に、上司がイライラしていると、後輩や部下は仕事についての相談ややりとりがしにくくなります。その結果、コミュニケーション不足が生まれ、仕事に支障が出てしまうのです。
イライラをあからさまに周囲にぶつける人は、さらに注意が必要です。本人はストレス発散になり、多少はすっきりした気持ちになりますが、怒りをぶつけられた方は、心にストレスを抱えてしまうでしょう。
スケジュールに余裕がない
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せっかちな人はいつも忙しく活動しているのが好きなので、スケジュールがタイトになりがち。
予定がたくさんあるのは悪いことではありませんが、スケジュールに余裕がないと、遅延やトラブルが起きたときに対処ができないという可能性もあります。
体調が悪くてもゆっくりと休めず、結果的に仕事の質の低下につながることも。
「時間を1分でも無駄にしたくない」という気持ちは分かりますが、必要以上に自分を追い詰めてしまうのはマイナスといわざるを得ないでしょう。
次の予定が差し迫っていると、「延長したい」と思っても切り上げなければならず、残念な気持ちが残ってしまいます。
結論を急がせてしまう
せっかちな人にありがちな、よくない癖の一つとして、「相手に結論を急がせてしまうこと」が挙げられます。
会話中は人の話を聞かず「で、それで?」と相手を急がせたり、「つまりはこういうことでしょ」と、自分の理解で話をまとめたりしてしまうのです。
こうした態度は周囲の反感を買い「あの人とは雑談すらできない」「人の話を聞かない」という評価につながりかねません。
結論をばかりを重視して、プロセスをないがしろにすると、物事の本質を見落としてしまうでしょう。