自分に自信がない
自分に自信を持っていないところも、内弁慶の典型的な特徴です。自分の見た目や能力に自信がなく、自己肯定感が低いため、外では強気に振る舞えません。自分は何もできないと考え、なるべく目立たないようにしています。その反動が、家庭での偉そうな言動です。家族にだけは安心して甘えられるため、自信満々で威勢のよい発言をしてしまいます。
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内弁慶になってしまうのはなぜ?
家族や友人など、身内に負担をかけながら自尊心を守ろうという内弁慶に対し、嫌な気持ちを抱く人も多いかもしれません。人が内弁慶になる原因はいくつか考えられます。家族に対する強気な態度とは裏腹に、実は気弱で脆い一面を持ち合わせているのです。事情を知ることで、内弁慶の人に対する理解を深めてみましょう。
人と争うことを避けたいから
内弁慶の人は、人との争いを好まない平和主義者が多いです。外では自分の本音を口にしないよう我慢していることが多く、意見の衝突を避けています。さらになるべく穏やかな人間関係を育むため、良い人に思われようと外面よく振る舞うのです。過去に人とケンカをして傷ついたり、自分の意見をひどく否定されたりした経験が、人との争いを避ける性格になるきっかけとなった可能性があります。
ストレスに弱いから
外では良い人を演じて自分を抑え込んでいるぶん、内弁慶はいつもストレスを抱えています。外でため込んだストレスを家庭に持ち込み、家族相手に発散させてしまうのです。とくに内弁慶は、自分に自信がなく自己主張もうまくないことに恥ずかしさを感じています。自分の情けなさを吐き出して甘えられる存在が家族というわけです。
ただし、家庭でのストレス発散がどんどんエスカレートしていくと、いつしか自分でも気が付かないうちに暴言や暴力という最悪の形に発展するケースもあります。家庭にストレスを持ち込んでいる自覚がある人は、家族に負担をかけているかもしれないと見直してみましょう。
幼少期に否定されて育ったから
子どもの頃に自分を否定された経験があると、内弁慶につながることがあります。両親や教師など、周囲の大人から自分を否定され続けると、自信を失い、人に対して警戒心を抱いてしまうのです。結果として、外では自分の意思表示ができない人物に成長してしまいます。
さらに、子どもの頃に否定され続けた経験は、子どものことは大人が決めるものだという認識を生みかねません。自分が大人になったときには、家族は自分の意見を聞いて当然だという誤った認識につながります。ありのままの自分を否定せずに受け入れて欲しい、という幼少期の欲求に囚われているのです。
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内弁慶を直す方法
内弁慶だという自覚のある人の中には、自分の性格を嫌っている人もいます。なんとか内弁慶を矯正したいと考えている人のために、具体的な方法を紹介します。家族と自分自身のために、ぜひトライしてみましょう。
失敗することを恐れない
内弁慶の人に効果的だといわれている方法の一つが、あえて失敗の経験をすることです。自分に自信がなく、人からどう思われているのかが気になる内弁慶の人は、失敗を人一倍恐れます。失敗しても大丈夫だという実感を持ち、さらにどうして失敗につながったのかを分析しましょう。失敗は自分の能力を否定するものではなく、あくまでよい経験になるのだと分かれば、少しずつ自信を取り戻せます。外面を気にせず、虚栄心に囚われることもなくなれば、家族に強く当たらなくなります。
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いろいろな人と関わる機会を作る
内弁慶を直すためには、いろいろな人と積極的にコミュニケーションをとりましょう。甘えられる家族や友人は居心地がよいものですが、あえて初対面の人たちのコミュニティに飛び込むなど、普段関わらない人とつながるのです。多くの人と交流を繰り返すうちに、自分の発言や振る舞いに多少のミスがあっても問題ないことを学べます。相手と円滑に会話するためのテクニックも身に付きます。外でも本来の自分を出すことに慣れ始めれば、内弁慶でいる必要はなくなります。
上手なストレス発散方法を見つける
ストレスの矛先を家族のみに向けないため、上手なストレス発散方法を見つけましょう。興味のある趣味を探してみたり、自分がリラックスできる方法など、いろいろ試して探すこともストレス発散になるかもしれません。溜まっているストレスをうまく発散できれば、家庭にストレスを持ち込む頻度も少なくなっていきます。自分の感情をうまくコントロールできるようになれば、内弁慶卒業は目の前です。
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