
再会したい
忘れられない人がいるのは、その人に「会いたい」という願望が胸のなかに存在し続けていることが原因かもしれません。寂しさを感じたとき・満たされない気持ちを感じたときは、とくに再会したい気持ちが強まりませんか? 忘れられない人と再会することで、満たされていた当時の気持ちを再び体験したいと考えている可能性が高いように思えます。その場合、実際に会ってみることで自分の気持ちにケリをつけられるかもしれませんよ。
一方で、会ってしまえば閉じ込めていた気持ちに火がついてしまう場合も考えられます。会いたい気持ちが強くなったときは、パートナーや子どもの姿を想像して気持ちにストップをかけてみて!今のパートナーがいる人は、もう二度と会わない方がいいのかもしれません。

まだ好き
忘れられないのは、相手を好きな気持ちが残っているからかもしれません。「もう終わったことだから」と表面的には冷静になっていても、実際は相手を想う気持ちを捨てきれていない人も実際にいます。なかでも音信不通で終わった恋・お互いの気持ちに反して終わってしまった恋・円満に別れた恋などは、相手のよい印象が残ったまま終わっていることで未練が残りがち。一度好きになった相手への気持ちは、そう簡単に消化できるものではありませんよね。
しかし、苦しいことも含めて、今の自分を作り上げているもの。無理に忘れる必要もありません。ただ、いつまでも心に残り続けて苦しい場合は、忘れるための対処法が必要です。

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後悔している
後悔していることがあると、なかなか相手を忘れられないものです。さまざまなことを経験していくなかで、過去の自分の未熟さに気付かされることもあります。「あのときこうしていれば」「もっとできることがあった」と、過去の自分の行動を後悔することで、忘れられない相手を強く意識してしまっているのかもしれません。「もしかすると別の未来があったかもしれない」と考えてしまう気持ちもわかりますが、「たられば」をくり返しても過去には戻れません。むしろ自分の行動を否定すると、自尊心を傷つけてしまいます。過去を後悔するよりも、今の自分を大切にしましょう。

【実際の体験談】忘れられない人とのエピソード
忘れられない人との思い出は、甘く切ないものです。思い出す度に微笑ましいような、切ないような気持ちを味わっている人もたくさんいます。ここでは特に印象的な、忘れられない人とのエピソードをご紹介します。

つらいときに支えてくれた
【体験談】困難を乗り越えた、忘れられない人との記憶
キャリアで大きな壁にぶつかり、すべてを投げ出したくなった時期がありました。仕事では責任あるプロジェクトを任されていましたが、想定外のトラブルが重なり、どうにもならない状況に追い込まれていたのです。毎晩遅くまで働き、それでも解決の糸口が見つからず、心身ともに疲弊。誰にも弱音を吐けず、このつらさを一人で抱え込んでいるように感じていました。
そんな私の異変に気づいてくれたのが、当時付き合っていた彼。何も言わず、ただ私の隣に座ってくれました。泣きながら自分の不甲斐なさを語る私に、彼は解決策を提示するのではなく、ただ静かに耳を傾けてくれたのです。そして、疲労困憊で眠ってしまった私の手をそっと握り、「大丈夫、君は一人じゃないから」と囁いてくれました。
その温かさと安心感は、今でも忘れられません。彼は私に、つらいことは一人で抱え込まなくてもいいこと、そして、弱い自分も受け入れてくれる人がいるということを教えてくれました。彼との時間は、楽しいことだけでなく、困難を共有できた、かけがえのない宝物です。
たとえ今は別々の道を歩んでいても、彼がくれた勇気と優しさは、今の私を形作る一部となっています。そして単なる過去の人ではなく、私の心の奥底に生き続けている、特別な存在なのです。彼との経験があったからこそ、今の私はどんな困難にも立ち向かえる強さを持っていると実感しています。(38歳・愛媛県)
つらいときに支えてくれた人は、いつまでも忘れられない存在として心のなかに残ります。生きていると、仕事や恋愛など、一人では乗り越えられないことがたくさんあるのです。そうしたときにそばで支えてくれた人は、今の自分を作り上げる一部となったと表現しても過言ではありません。楽しいことを共有できる関係は素晴らしいものですが、つらいことを共有できた関係もかけがえのないもの。たとえ今は別々の道を進んでいても、自分の心のなかで忘れられない存在として生きているはず。

結婚を考えていた
【体験談】もしも、あのとき…忘れられない結婚を考えた人
私が忘れられないのは、かつて「結婚したい」と心から願った彼です。彼と二人で家具屋を訪れたときのことでした。まだ見ぬ未来の部屋について、彼は楽しそうに語っていました。「このテーブル、二人の家に置いたら素敵だね」「子供ができたら、こんな風に遊ばせたいね」と具体的な未来像を語り合う時間は、私にとって何よりも幸せでした。彼の言葉を聞きながら、私は初めて、自分の人生に「結婚」という具体的なビジョンを描くことができたのです。
今の夫との幸せな家庭を否定するわけではありませんが、ふとした瞬間に「もしもあのとき、彼と結婚していたら」と考えることがあります。私たちはどんな家庭を築いていたのだろうか。隣にいる人が違っていれば、今の私はどんな人間になっていたのだろうかと、存在したかもしれない未来に思いを馳せてしまいます。
彼を忘れられないのは、彼が私にとって「結婚」という人生の一大イベントを真剣に想像させてくれた、かけがえのない存在だったからです。彼は、私にとって未来を考えるきっかけとなり、今の私を形作る一部となりました。彼の記憶は、過去の恋の傷跡ではなく、私の人生の旅路を物語る大切な道標として、これからも心の中で生き続けるのだと思います。(43歳・石川県)
誰にとっても結婚を考える相手など、人生でそう何人も存在しません。だからこそ、一度でも「結婚したい」と考えた相手のことは簡単に忘れられないのです。人生の一大イベントの一つである「結婚」を考えるということは、それほど自分の人生に必要な存在であったといえるかもしれません。そんな大切な人との間にも、別れが訪れることもあります。もしもあのとき「結婚しよう」と言っていれば、隣にいる人は違ったかもしれない…存在したかもしれない未来を考える度に、忘れられない過去がより強く心に刻まれてしまうのですね。

【実際の体験談】忘れられない人への想いを断ち切る方法
「忘れたい」と考えていても「忘れられない」ことに悩む人は多いものですが、決して無理に忘れる必要はありません。しかし、苦しい気持ちに悩まされているのであれば、想いを断ち切る努力をしてみても良いのでは。ここでは、忘れられない人への想いを断ち切る方法をご紹介します。

今のパートナーと比較しない
忘れられない人と、今のパートナーを比較していませんか? どちらも別の人間であり、振る舞いや行動が違っていて当たり前です。忘れられない人のよかった面だけを切り取り「あの人だったらこうだったのに」と単純に比較してしまうのは、今のパートナーに対して誠実であるとはいえません。また、あなたがさまざまな経験を通して価値観や考え方が変わったように、忘れられない人も記憶のなかの姿から変化しているはずです。本質的なところは一緒だったとしても、記憶のなかにいる「あなたを大切にしてくれた人」とは違う人になっています。記憶のなかにしかいない存在に恋い焦がれるよりも、目の前であなたを愛してくれるパートナーを大切にしてみては。

夢中になれることを見つける
考える時間があるほど、忘れられない人を心のなかで意識してしまうでしょう。反対に、考える余裕がなくなれば、自然と意識する時間が減るはずです。忘れられない人とサヨナラするためにも、仕事や趣味など何か夢中になれることを見つけてみましょう。おすすめは体を動かすことです。ジムに通ったりヨガをはじめてみたり、全身をフルに使う運動に取り組んでみてはいかがでしょうか。運動を通して自分自身に集中すれば、他のことを考える時間が減ります。新しい習慣を得る頃には、自然とその人のことを忘れられるかもしれません。

時間が解決してくれることも
無理に忘れようとすればするほど、忘れられない人のことを強く意識してしまいます。その結果、余計に忘れられなくなり、つらい思いをすることになり兼ねません。しかし、どうしても忘れられないとき、無理に忘れる必要はないのです。今はつらくても、時間の経過とともに自然と忘れられるかもしれません。ときには忘れられない人を想って泣いてもよいのです。ありのままの自分を受け入れることで、いつか時間の流れが解決してくれます。
【体験談】過去の想いと向き合い、前に進むために
仕事も家庭も充実している今でも、ふとした瞬間に心に浮かぶ、忘れられない人がいます。それは、若い頃に真剣に愛したけれど、やむなく別れた彼でした。今の幸せな生活に不満があるわけではありません。しかし、彼のことを思い出すたびに、心のどこかにチクリとした痛みが走る。この過去の感情が、現在の自分を縛り付けているような気がして、私は少しずつ想いを断ち切る方法を模索し始めました。
まず私が試したのは、無理に忘れようとしないことでした。彼のことを思い出したら、その感情を否定するのではなく、「ああ、また思い出したな」とただ受け入れるようにしました。そして、別れのときに捨てられなかった彼からの手紙や写真を、もう一度見直すことにしました。それは決して、感傷に浸るためではありません。一つひとつを丁寧に確認し、「この思い出はもう過去のもの」だと、自分自身に言い聞かせる作業でした。これは、過去の自分を肯定し、きちんと向き合うための大切な儀式だったように思います。
そして次に、私は自分の「今」に意識を集中させました。仕事で新しいプロジェクトに挑戦したり、夫や子供たちとの時間をこれまで以上に大切にしたり。週末には、以前から興味があった陶芸教室に通い始めたり…。新しい挑戦に夢中になることで、物理的にも精神的にも、過去の彼を考える時間が減っていきました。過去の自分を大切にしつつ、今の自分の人生を全力で楽しむ。そうしてやっと、心の中に過去の彼が占めるスペースが、少しずつ小さくなっていったのです。(40歳・福岡県)
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忘れられない人が身近にいる場合
会社の同僚・地元の友人・SNSでつながりがあるなど、忘れられない人が身近にいる場合も意外と多いものです。忘れられない人が身近に存在すると、ついつい目で追ってしまい、なかなか忘れられません。どうにかして忘れたいときは、どのような方法をとるとよいのでしょうか?

忘れられない人を客観視する
「恋は盲目」とはよく言ったもので、意中の相手はどんな姿でも魅力的に見えてしまうものなのです。でも、別れたからには、相手の嫌な部分や苦手な部分が必ず絶対にあったはずなのです。客観的に相手のことを考えてみましょう。「忘れられない」と意識していたときよりも、相手のことを冷静に見られるようになるかもしれません。
また、個人的におすすめしたいのは嫌な部分にフォーカスすること。そうすると、相手への過度な気持ちが落ち着きやすくなりますよ。さらに言えば、紙に書き出してみたり、人知れず声に出して呟いてみたりすることで、相手のことをより客観視できるようになります。「特別な人じゃない」と思えるようになれば、自然と忘れられるかもしれませんね。
顔を合わせないようにする
接触する機会が多いほど、相手の存在を強く意識してしまいます。目にする度に、幸せだった思い出や戻りたい日々がフラッシュバックして、苦しい思いをしている人も多いのではないでしょうか。対処法として、顔を合わせる機会を極力減らしてみることをおすすめします。決していつまでもというわけではなく、「自分の気持ちが落ち着くまで」で問題ありません。時間が経てば相手を意識する気持ちも落ち着いてくるからです。相手のSNSのチェックを止め、共通の知人と会うのを控えると良いでしょう。

連絡先を消す
連絡先は相手とのつながりであり、相手の存在が感じられるもの。それを思い切って削除することで、忘れられない気持ちから解放されるきっかけになるはず。「いつか連絡するかもしれない」と連絡先を大事にしていると、いつまでも苦しい気持ちから解放されませんよ。相手の生活が感じられるものを目にするとつい意識してしまうものなので、SNSのつながりも断ち切ってしまいましょう。きっと自分の生活にフォーカスできるようになるはず!

忘れられない人との距離の取り方を考え直してみよう
- 「忘れられない人」は、長く片思いした相手や結婚を考えた人など、深く関わった相手であることが多い
- 忘れられない理由には、相手を美化していたり、現状がうまくいっていないといった心理が関係している
- 忘れられない人が身近にいる場合は、客観視する、連絡先を消すなど、物理的に距離をとるのが大切
今回のアンケートでは、忘れられない人がいる方は約3割という結果に。初恋の人や理想的な人、お互い好きだったのに別れた元恋人など、さまざまな人が忘れられない存在となっている様子でした。その想いを無理に消す必要はありませんが、苦しい場合は、今のパートナーと比較しないことや夢中になれる趣味などを見つけることが大切です。まずは、蓋をしてきた自分の気持ちと向き合ってみませんか?
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。https://domani.shogakukan.co.jp/
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