相手に興味や関心がないから
自分以外に興味がない人は、理解力が低くなりがちです。人の話を聞いていても「理解しよう」という気持ちが生まれません。
「好きな人のことを深く知りたい」と考えるように、多くの人に興味を持ちましょう。相手が何を考えているか知りたいときは、自然と話をじっくり聞くようになります。疑問があるときは、質問もするはずです。質問を繰り返し、相手の考えを理解していきましょう。
視野が狭いから
人の話を聞いているとき、上の空では内容が頭に入ってきません。自分の仕事やプライベートで頭がいっぱいになっていると、他者の話を受け入れる余裕がなくなるのです。
場の雰囲気や周囲の人が話している内容だけでも、察知できることはたくさんあります。「ほとんどの人がなんとなく知っている内容」をあなただけが知らないでいると、話についていけません。
視野を広げるには、心に余裕が持てるスケジュールを組みましょう。納期に余裕を持たせる、なるべく効率のよい手順で作業を進めるなどを考えます。仕事やプライベートが詰まりすぎているときは、どこかで休みを入れるなど調節も必要です。
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理解力を高める方法を紹介
理解する力は、行動によって高まります。「なんとなく話を聞く」のではなく、相手を知ろうとする姿勢をとりましょう。長い話や聞いただけでは分からない内容も、行動次第で理解できるようになります。
要点を整理・まとめる癖をつける
物事の要点が分かると、理解力はアップします。数時間に及ぶ会議の内容や、毎日の膨大なスケジュールをすべて覚えるのは、一般的に考えて難しいことです。
大まかに重要なポイントだけまとめることができれば、覚える内容は大幅に減ります。会議であれば「この会議では何を話し合っているのか」という明確なポイントを簡潔にまとめましょう。
話が長く抽象的な内容が多い人と話すときも、要点をまとめる癖がついているだけで、何を伝えたいのか分かりやすくなります。
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分からないことは素直に確認
「理解している」とはっきり思い込んでいるときは難しいですが、分からないことはできるだけ早めに確認しましょう。確認作業によって、お互いの思い違いやズレを修正できます。すべて終わってから「そんな話は聞いていなかった」とならないためにも、話を聞いた時点で確認しましょう。
自分の理解力の問題だけでなく、相手が伝え忘れているケースもあります。たとえば「明日○○を注文しておいて」と言われた場合、毎回同じ内容なら確認の必要はないと思いがちです。
しかし、万が一間違えて発注してしまってからでは手遅れです。「言った・言わない」とならないためにも「前回と同じでOKでしょうか」などと確認するようにしましょう。
知識や経験を増やすことも必要
常識的な内容に対する理解は、自分の知識や経験で補えます。たとえば家族に「醤油を買ってきて」と言われて、1万円の高級ギフト醤油を買う人は少ないはずです。
一般常識だけでなく、仕事でも専門的な用語や毎日のルーティンを覚えると、相手の話がすっと頭に入ってきます。理解しにくい苦手な分野の勉強をするのもおすすめです。
読書習慣も、知識を学ぶために取り入れてみましょう。短時間でも、集中して本を読んで内容を頭に入れます。理解できるまで何度も読むことで、次第に理解力が身につくはずです。
理解力がない人と上手に付き合う方法
では、身近にいる理解力がない人とはどのように接したらいいでしょうか? 覚えておくと役に立つポイントを3つ紹介します。
必要以上の理解を求めない
仕事ができる人は無意識のうちに、相手に同じレベルのことを求めてしまうこともあります。しかし、思うように理解が得られないと、かえってストレスを感じてしまうこともあるでしょう。理解力に差がある人には、必要以上の理解を求めず、ある程度あきらめた方が楽に接することができるかもしれません。
一度にたくさん依頼しない
理解力がない人は、一度にたくさんのことを覚えるのが苦手な傾向があります。複数の仕事を教えても、1つか2つ忘れているということも…。二度手間にならないように、一度にお願いする数を絞るということも大切です。相手のキャパシティに合わせることで、お互いの理解に齟齬が生まれる機会が減るはずですよ。
ゆっくり伝えてみる
たとえ同じ環境にいても、物事を理解するスピードは人によって異なります。一を聞いて十を知る人もいれば、一度聞いただけではなかなか覚えられないという人も。「なかなかこちらの意図が伝わらない」という人には、話すスピードを遅くしたり、相手が忘れないようにメールで念押しをするなど工夫をしてみてはいかがでしょうか? 相手が理解しやすい方法を選ぶことで、誤解やミスを防ぐことができますよ。
最後に
理解力がある人とない人の特徴を見ていきました。あなたはどちらに当てはまりましたか? 社会ではさまざまな人と関わって生活をしていくので、どちらであったとしても何らかの悩みやストレスがあることでしょう。ここで紹介した対処法などを参考に、円滑なコミュニケーションをとっていけたらいいですね。
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