焦り
時間がない、自分に余裕がない、プレッシャーなど、焦りを感じてしまうとミスを誘発してしまいます。
Yoshida’s voice
「実は焦りとミスはセットです。焦らずにすむようにするにはどうしたらいいか考える、事前準備を完璧にしておくなどが大切です」
そのほかにもこんな理由が!
「ストレスが溜まっている」、「ヒューマンエラー」、「プライベートが影響」、「緊張感がない」、「寝不足」、「集中できない」、「知識不足」、「物をなくす」、「深く考えない」など、誰にでも起きる日常的な理由がミスの原因に。
臨床心理士が読者のミスの原因を解説! ミスが続いてしまう時の対処法も
「完璧な人間がいないように、ミスをしない人間はいないのではないでしょうか。人間はミスをするものなので、【ミスをする】→【ミスから学ぶ】→【ミスを予防する】ことが大切です」と吉田さんは話します。
またミスが続いてしまうときは…
「<1> 心身のコンディションを整える。寝不足、ストレスからくる暴飲暴食などは、心身のコンディションを下げ、ミスを起こしやすくするので気をつけてくださいね。
<2>ミスは【あまりしない人】と【残念ながら繰り返す人】がいます。【残念ながら繰り返す人】は、ご自分がよくするミスを振り返り、環境を整えたり、予防措置をとれるといいですね。
<3>緊張する対人関係、コミュニケーションが難しい場合。互いに課題を理解していて相談・調整できれば良いですが、上司・客先などは、こちらからは提案しにくく悩みますよね。先にご紹介した“実況中継”のように、相手の負担にならず、自分の問題解決ができるような工夫してみてください。思いつめてしまうと、ますますうまくいかなくなるので、周りの人に話を聞いてもらったり、自分でも気分転換を上手にしてやりくりしてみてください」(吉田さん)。
読者発! 仕事でミスが多いときの対処法とは?
ここからはワーママのリアルな対処法をお届け。たくさんの意見を頂いたので、何か取り入れられるものを見つけてみてください。
まずは自分自身が「慌てず」、「丁寧に」、「冷静に」行動するという対処法が目立ちました。その上で、ダブルチェック体制など「周りとの協力」や、チェック項目を作り何度も「確認」する、「メモ」や「リスト化」なども活用しているようです。
また睡眠を確保して「十分な休息」や、家庭の事情を仕事に持ち込まないよう「ONとOFFの切り替え」、仕事で100%の力を出せるように「身体を整える」など、プライベートから対策をしている人も。
下準備として、「情報収集」を怠らないようにしていたり、「経験値を上げる」べく勉強に励むなど、影で努力をしている人もいらっしゃいました。
「ミスをミスで終わらせない」そんな姿勢が大切
私たちはロボットではないので、どんなに準備をしていたとしても、その日の体調や感情でミスを誘発してしまうこともあります。ミスをしてしまったことを受け止めることも重要ですが、本当に大切なのはミスをした後なのではないでしょうか。ミスした原因を把握し、例えば体調が悪いなら、健康的な心身を手に入れる努力をしたり、精神的に参っているのであればマインドフルネスを学ぶなど、二度と同じミスをしないように反省することが重要になります。
取材・文/福島孝代
写真/(C)Shutterstock.com
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon
▼あわせて読みたい