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2021.03.28

【入園準備】登園初日に「行き渋り」にならないために今からできることは?

4月から保育園や幼稚園に入園されるお子さんを持つ親は、嬉しさ半分、心配半分といった複雑な気持ちになっているのではないでしょうか。 不安のひとつとしてあげられるのは「園に行きたくない!」(=行き渋り)と泣かれてしまうこと。そんな行き渋りに対し今からできることはあるのでしょうか。臨床心理士でもあり、スクールカウンセラーとしても活動している、吉田美智子さんにお話を伺いました。

まずは子どもの園デビューについて、親が理解すべき〝 基本のき〟

「幼稚園は4歳から、保育園は0歳からでも園デビューが始まります。子どもにとって、園に通うことは【初めての社会生活デビュー】です。それまでは生まれてから〝家族〟というものに守られてきました。家族構成にもよると思いますが、ごく少数の人数でコミュニティが形成されています。それが園へ行くと、何倍、何十倍にも人がいる世界に足を踏み入れるわけです。不安を感じて泣いてしまったり、行き渋ってしまうのは自然な反応で、親としては想定範囲として今から心得ていてください。

園の前で泣いてしまったり、おうちで行き渋ったりするのは、子どもの感情表現のひとつなので親は穏やかに受け止めてあげましょう。ちなみに、もちろん年齢や性格で個人差があり、また上に兄弟がいる場合は想像がつくため泣かなかったりもします」(吉田さん)

登園初日に「行き渋り」にならないためには?

「最近ではプレ体験ができるところも多くあると思うのでぜひ活用してみてください。お教室の雰囲気や先生の顔を知るだけでも、子どもには安心材料のひとつになるはずです。

また家庭でできることもあります。絵本を読んだり、買い物ついでに園の前を通ったり、日常会話の中で『もうすぐ幼稚園、楽しみだな〜』など、園がいい場所で楽しいところなんだと、親が前向きでワクワクしている態度を見せてあげてください。親の気持ちが子どもにも伝染し、入園を楽しみに待てると思います。

ただこのようなプレ体験や、イメージ作りをしても『やっぱり不安・行きたくない』と感じる子もいます。その場合は、上記のような園を想像させるものは中止しましょう。不安を口にする子もいます。明確な不安材料がある場合は、できるだけ取り除いてあげてください。しかし、不安材料がコロコロ変わったり、対処してあげても不安が消えない場合は、不安を口にすることで本人なりに園デビューに備えようとしている場合もあります。その時は頷いて同調してあげるのもいいかもしれません」(吉田さん)。

小さな子どもは思ったことを全て口に出してしまう時期でもあり、親が注意して見ていると何が不安か気づけるチャンスはたくさんありそうです。

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入園準備に欠かせないのがトイレトレーニング通称トイトレ。これについても注意が必要とのこと。

「特に幼稚園では入園までにおむつが卒業できて、ひとりでトイレができるようにと言われますよね。親としてもトイトレを失敗しないようにと、プレッシャーを感じている人も少なくないのではないでしょうか。しかしこのトイトレこそ注意が必要です。失敗を恐れて頻繁にトイレに行かせるとかえって〝おしっこを溜める力〟や〝おしっこが溜まったらトイレに行きたいと感じる力〟が鈍くなります。結果、子どもはおしっこを出すことに神経質になったり、失敗を過度に恐れる子になってしまったりします。この時期に親が過敏になりトイトレをすると、自分でトイレへ行く判断が鈍いまま小学生になるということも。幼稚園側もトイレの失敗は【想定範囲内】でいるはずです。〝トイレに失敗しない子  〟 にするのではなく、〝トイレに行きたいと言える子〟を目指しましょう」(吉田さん)。

入園2〜3ヶ月後にも起こる「行き渋り」!

入園当初は行き渋りもなく、毎日楽しそうに行っていた子にも注意が必要。

「入園当初は元気いっぱい!楽しそうだったのに、慣れてきたはずの2〜3ヶ月後に【行き渋り】が起こるのにはこんな原因があります。
1:疲れが出てくる
2:楽しいはずの園生活が楽しいことばかりでないと気付く
それまでは毎日お家で好きな時間に起きて、眠くなったら寝てと自由に過ごしてきた生活から、毎日早起きして決まった時間に運動や遊びをするといった規則正しい生活に。最初のうちは帰って来てからお昼寝をさせてあげたり、お出かけなどはせず、お家でゴロゴロさせてあげるといいですね。

<2>の気付きは成長の過程で必要なもの。2〜3ヶ月するとお友達も素の自分を見せ始めます。となると対人トラブルも生じてきます。他にも運動が苦手で、毎日の運動時間が嫌で園が楽しく感じなくなってしまったり、洋服や手が汚れるのが嫌で外遊びの時間が苦痛になってしまったり…。原因がはっきりしている場合は先生へ一言伝えられるといいですね。『今◯◯が楽しくないみたいで』と言っておくと先生も気にしてみてくれたり、無理強いをせずいてくれるはずです」(吉田さん)。

では親は子どもにどう接するのがいいのでしょうか?

「このような揺り戻しは今から想定しておくといいですね。そして行き渋りを見せたら話を聞いてあげてください。まだ上手く説明はできませんが、一生懸命伝えようとしますし、親が一生懸命聞いてくれることで安心にも繋がります。この時期の子どもは無理に頑張らせたり、解決を急ぐ必要もありません。元々は楽しいと初日を迎えている子なので、時間を置いたり、他に興味を移すことでモヤモヤした気持ちを忘れてしまうことも。【楽しく通う】⇄【行き渋る】は大半の子どもが大なり小なり繰り返しながら通うということを親が覚えておいて、焦らず対処できるといいですね」(吉田さん)。

こんな時期は親子のスキンシップをいつも以上にして乗り越えたいですね。

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本当は親だって園デビューに泣きそう!?

「園デビュー」までお名前付けや袋作り、子どもの心のケアなど目一杯で過ごしていますが、そんな準備をしていく中で親の心にも変化があるのではないでしょうか。

「親にとっても子どもとの分離は大きな出来事ですよね。不安や寂しさで涙が出てしまうのもアリだと思います。共有できるママ友と過ごしたり、先輩ママにお話を聞いてもらうのもいいかもしれません」(吉田さん)。

「園デビュー」は子どもにとっても、親にとっても一大事です。「トイトレを完璧にしなきゃ」「着替えを自分でさせなきゃ」「親はこうでなくちゃならない」など完璧な園生活を目指すと、その緊張感が子どもにも伝わってしまいます。園生活が始まるまでの貴重な時間を、ゆったりと丁寧に、おおらかな気持ちで過ごしてください。

構成・文/福島孝代

写真/(C)Shutterstock.com

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臨床心理士

吉田美智子

東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。 Twitter: @hakoniwasalon

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