【目次】
・整理整頓とは?言葉の意味とメリット
・仕事場でも使える!整理整頓の流れ
・上手な整理整頓のコツ
・失敗しないためのポイント
整理整頓とは?言葉の意味とメリット
「整理整頓」をスムーズに行うためには、まず言葉の意味を正しく理解することが大切です。また、整理整頓で得られるメリットはさまざまあるので、重い腰を上げて取り組んでいきましょう。
「整理整頓」が示す意味
「整理整頓」とは、整理してから整頓するという一連の流れのことです。整理は「ものを減らすこと」、整頓は「ものの収納場所を決めること」であり、それぞれ意味が異なります。
つまり整理整頓とは、「不要なものを手放して、残った必要なものを定位置に収納するという順序を踏むこと」なのです。
整理の「理」は「正す」という意味があることから、整理には「要らないものを取り除く」という意味があります。
一方で整頓の「頓」は「ぬかずく(頭を下げる)」以外にも「整える」という意味があり、整頓は「位置を定める」という行為を示すのです。
整理整頓することのメリット
整理整頓する上でのメリットは、主に三つあります。
一つ目は、「無駄な時間がなくなる」ことです。集中力が増して作業効率が上がるため、短時間で完了したりミスを減らしたりできます。仕事や家事に割く時間を減らせれば、ほかの作業に時間をあてられるようになります。
二つ目は、「経済的」な部分です。必要なものを探しやすく、何があるかを把握できている状態になることで、無駄な出費が減ります。整理整頓されていることにより、何が大切かを判断する心の余裕も生まれれば、浪費する機会も減っていくでしょう。
三つ目に、「風水的にもよい」とされていることです。きれいな部屋は気の流れがよくなるため、金運・仕事運・健康運・恋愛運を上げやすくなるといわれています。運気のよい部屋で過ごすことで運を味方に付けられれば、生活の質を上げることも期待できるのです。
仕事場でも使える!整理整頓の流れ
家庭のみならず、仕事場においても有効な整理整頓の順序を解説します。正しい方法を知ることで整理整頓のイメージが湧き、取り組みやすくなるでしょう。
ものを全て出す
まずは、引き出しや棚に入っているものを全て出します。ものが多い場合は、レジャーシートなどを広げて、置き場所を確保するのもおすすめです。
このとき、複数の場所を一気に始めてしまうともので溢れてしまうため、片付ける場所を決めて1カ所ずつ進めましょう。
ものを全て出すことで、「何を、どのくらい持っているのか」が分かりやすくなります。探していたものが見つかったり、同じものをたくさん持っていたりすることに気づくかもしれません。
必要なもの・不要なものに分ける
必要なものと不要なものとを分けるために、まずは基準を設けましょう。「1年以内に使ったもの」など、簡単な基準を設けることで、悩まずスムーズに作業ができるようになります。
次に、基準を満たさずに不要なものとされた中から、まだ使えそうだったりほかの人に譲れそうだったりするものは避けておきます。
基本的には、絶対必要になるもの以外は捨てる覚悟で挑みましょう。迷いが生じた際も思い切って捨てることで、整理整頓がはかどります。
必要なものをしまう
必要なものの定位置を作り収納します。定位置を決める際のポイントは、「使う場所の近く」に置くことです。
使ったりしまったりしやすい場所に収納することで、出しっぱなしになり散らかることを防げるのです。
もし、収納スペースに収まらなかったり、捨てずに保留にしたりしているものがあれば、専用の収納ボックスを作りましょう。そして一定期間使用しなかったら捨てるようにします。
また、整頓する際は「場所」と併せて「期限」を決めます。例えば、職場では新しい書類が増えていくため、今置いてあるものがやがて古くなっていくものです。
いつでも必要なものを取り出しやすくするためにも、先のことを見越し、期限を決めて定位置を決めましょう。
上手な整理整頓のコツ
上手な整理整頓のためには、一定の法則に従うことがポイントです。整理整頓の仕方により、環境が整う上により快適な日常生活が送れるようになります。
職場や家庭での生活をより充実したものにするためにも、整理整頓を始めましょう。
持つものの量を決める
ものが増えるほど置き場所が必要になり、片付ける手間もかかるようになります。そのため、必要な分だけ所有し、管理しやすくすることが重要です。
妥協した買い物はせず、ストックは持たないように心掛けましょう。そうすることで、お金を大切にすることにもつながります。
また、ファッションアイテムや生活雑貨などは、安いものをたくさん購入するよりも、気に入った高級なものを少数購入するようにします。
お気に入りのものは長く大切に使うという人は多いため、必要以上に買い物をすることが自然と減っていくでしょう。
使う場所に収納する
日々使うものは手の届くところに収納しましょう。せっかく使えそうなものも、目に付かないところに収納してしまうと存在価値が薄れていき、持っていることすら忘れてしまいます。
また、収納する場所を決める際は、実際に使うときの「動線」を意識することも大切です。取り出してから使い、しまうまでの過程をイメージします。
一連の動作が楽にできる位置を考えた上で定位置を決めることが、散らからない空間にする秘訣です。
使う頻度で収納場所を決める
「ものを使う頻度」で収納場所を決めることも大切です。使用頻度の高いものは、手に取りやすい位置に置くことで収納しやすくなり、定位置が守られます。
一方、年に数回しか使用しないものは、高いところや低いところなどに置いておきましょう。
使用頻度を考える際、大きく5段階に分けるのがおすすめです。「毎日」「2~3日に1回」「週に1回」「月に1回」「年に1回」という基準で、ものを仕分けて収納しましょう。
ただし、防災グッズや救急箱、消化器などは緊急事態に備えて、毎日使うものと同様に手の届きやすい位置に置いておくと安心です。
失敗しないためのポイント
整理整頓を挫折することなく終わらせるために、心掛けておきたいことを解説します。なるべくストレスなく整理整頓するためにも大切な内容です。忙しい人やお金を大切にしたい人も必見です。
少しずつ片付ける
整理整頓は、そのときに許された時間や体力などで、できる範囲から少しずつ始めていきましょう。
例えば、引き出し一つずつから始めたり、5分でできる範囲をやったりといった方法でもよいのです。少しずつマイペースにやっていくことで、着実に整理整頓されていきます。
また、一気に終わらせようと意気込むのもよいですが、もしできなかった場合に落ち込んでしまったり、投げ出してしまったりする恐れがあります。
むしろ少しずつ取り組むことで、整理整頓が習慣になっていくでしょう。
収納アイテムを増やし過ぎない
収納アイテムもものの一つとして捉え、必要以上に購入しないようにしましょう。
購入しても大して使わずに終わり、無駄になることもあります。また、うまく使いこなせず、肝心な整理整頓が進まない原因になることもあるのです。
もし収納グッズが必要だと感じたら、まずは自宅にある紙袋・空き箱などに入れてシミュレーションしてみましょう。
適切な形・大きさのイメージが定まってから購入することで、ものが増えたり無駄な出費をしたりすることを防げます。
アイキャッチ/(C)Shutterstock.com
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