ボブがはねる原因とは
髪が完全に乾いていない
夜、ドライヤーで髪を完全に乾かしきれていないと、寝ている間にクセがついたりつぶれてしまったりして、翌朝の寝グセがが大変なことに! 髪を乾かすときは根元からしっかり水気を飛ばし、完全に乾かした状態に仕上げることで、次の日クセが出にくい髪型に近づくでしょう。
髪のクセ
もともと持っているクセが原因で、毛先がはねてしまうこともあります。クセにはさまざまな種類がありますが、日本人にもっとも多いと言われるのが「波状毛」。うねりの強さや大きさはそれぞれですが、波打つようにうねるのが特徴だそう。
生まれつきクセ毛の方もいますが、頭皮環境の悪化や加齢によって引き起こる、後天的なクセ毛のことも。この場合は正しいヘアケアの実施で、少しずつ改善が見込めると言われています。
毛先が肩に当たっている
毛先が肩に当たるレングスのボブは、外にはねやすくなってしまいます。髪をしっかり乾かしていてクセがない人でも、肩に髪の毛が当たるとどうしてもはね返されるため、毛先が外側を向いてしまうのです。
髪内部の水分量が減少している
大人になってからの髪のうねりは、先天的な「くせ毛」とは異なります。その原因は、髪の水分量が減ってしまうこと。
本来、髪の水分は髪内部にあるコルテックスに溜め込まれていますが、加齢やストレス、ホルモンバランスの乱れなどによってコルテックスの細胞構造に偏りが生じると、均一に行き渡るべき水分にも偏りが発生。水分の少ない部分は収縮し、水分を吸った部分は膨らむため、髪がうねってしまうのです。
髪の毛は3層構造になっており、その85〜90%を占めるのがコルテックスです。コルテックスの主成分はタンパク質で、パーマやカラー、紫外線などでキューティクルが破損すると、コルテックスの水分やタンパク質が流出し内部がスカスカになってしまいます。
ボブのはねを防ぐ方法
ヘアケアで髪のクセを整える
ボブをはねにくくするために、クセがある人はまず、そのクセを整えると少しずつ改善するかもしれません。
髪のクセやうねりを改善するには、まずコルテックスの状態を整え、水分を均一に蓄えられる状態に戻すことが必要です。そこでぜひ取り入れていただきたいのが、水分とタンパク質をしっかり補えるダメージヘア用のインバストリートメント。
キューティクルは根元から毛先に向かってウロコのように重なっています。まず、ダメージの進みやすい毛先から揉みこみ、その後は、髪を少しずつとって中間から毛先へ軽くすべらせます。
これにより、キューティクルが閉じてトリートメント成分を髪内部にしっかり留めることができますよ。
ケアでおさまらないクセは「髪質改善ストレート」を
クセが強い人や生まれつきのクセ毛でケアでは効果を感じづらい人は、髪質改善ストレートでクセを伸ばしてあげましょう。
髪質改善ストレートは、薬剤を使用して髪の内側からクセを伸ばす施術です。従来のストレートパーマや縮毛矯正といえば、シャキーンとした不自然な直毛を想像する方もいるかもしれませんが、髪質改善ストレートは自然な柔らかさのあるサラツヤ髪に仕上がるのが魅力!
ダメージも少ないため、髪のきしみやパサつきを抑えられます。
広がりやすい襟足まわりもきれいにまとまります。
「髪質改善ストレートとトリートメントを併用して、髪の表面にツヤ感をアップさせるのがおすすめ! 乾燥していたり湿気が多かったりするときも、天候に左右されずに思い通りのスタイリングが1日中キープできます」(「LIPPS Ray GINZA」蓑田朝菜さん)
睡眠中クセがつきづらい「ナイトキャップ」を使用
しっかり乾かし、ケアも行っているのに朝起きると寝グセがすごい… という方は、シルクのナイトキャップを使ってみてはいかがでしょうか。クセ毛、量の多い髪も、翌朝しっとりまとまりやすい髪へ。
毛先に重さを出した切りっぱなしボブにする
毛量を軽くすることでスカスカになり、余計にはねたり広がったりしてしまうケースもあります。カットラインをしっかり出して、重めに仕上げたほうがクセが伸び、はねや広がりを防いでくれることも。
重さのあるボブでは野暮ったく見えてしまいそう…と思うかもしれませんが、顔まわりに動きを出しすっきりさせることで、重めのボブでも軽やかな印象のヘアスタイルを叶えることができます。
肩につかない長さのショートボブにする
肩に毛先が当たることが、はねるボブの一因でしたね。それならば、肩に毛先が当たらない長さのボブにすれば、毛先のはねが解消できるかもしれません。
あごラインの短めショートボブスタイルでも、丸みのあるシルエットや目力が出るワイドバングにすることで、女性らしく顔まわりが明るく見えます。
はねたボブの直し方
ブラッシングで髪のパサつきを抑える
カットやカラー、ネイル、ヘッドスパなど、各分野のスペシャリストが集う「kakimoto arms」の秋葉智絵さんに、髪のパサつきを直すセルフケア方法を教えてもらいました。
「アラフォー世代の髪がパサつく主な原因はホルモンバランスの変化です。35歳を過ぎたあたりから女性ホルモンのエストロゲンが減少し、40歳になるとグンと減るといわれています。
そのため、生えてくる髪の毛自体が水分や油分が不足した状態になっているというわけ。そこでツヤを取り戻すためには、外からも補ってあげることが必要です。簡単にできるセルフケアとして、ブローやスタイリングに使っているブラシを猪毛のものに変えてみることをおすすめします。
猪毛には天然の油分が含まれているためブラッシングするだけでツヤツヤになります。また、ブラッシングで頭皮を心地よく刺激することで根元の立ち上がりもよくなりふんわりとしたボリューム感も手に入ります。オイルでペタッとしやすい方にもおすすめです」(秋葉智絵さん)
\おすすめアイテム/
▲シモンセン グロスブラシミディ ¥4,180(税込)
デンマーク発の高品質なスタイリングツールブランドのもの。猪毛とナイロンピンをミックスしたヘアブラシは、使うほどに健康的でツヤのある美しい髪へと導いてくれます。コンパクトなサイズ&しっとりとした手触りのグリップで握りやすいところもポイント。