ボブがはねる原因
髪がしっかり乾いていない
髪型は、夜洗ってから乾くまでに決まります。だから、特に大切なのが、夜に髪を“乾かす”ステップ。髪を乾かすときに、しっかり根元から水気を飛ばし、髪を完成形に近づけることで、朝のスタイリングは簡単になります。
半乾きのままだと、寝ている間に意図しないクセがついたり、つぶれてしまったりして起きたときには大惨事! 寝る前に湿気を完全に飛ばし、根元の毛流れを整えれば、朝もキレイな状態のままをキープできます。
髪内部の水分量が減少している
大人になってからの髪のうねりは、先天的な「くせ毛」とは異なります。その原因は、髪の水分量が減ってしまったから。本来、髪の水分は髪内部にあるコルテックスに溜め込まれています。しかし、加齢やストレス、ホルモンバランスの乱れなどによってコルテックスの細胞構造に偏りが生じると、均一に行き渡るべき水分にも偏りが発生。水分の少ない部分は収縮し、水分を吸った部分は膨らむため、髪がうねってしまうのです。
髪の毛は3層構造になっており、その85〜90%を占めるのがコルテックス。コルテックスの主成分はタンパク質で、パーマやカラー、紫外線などでキューティクルが破損すると、コルテックスの水分やタンパク質が流出し内部がスカスカになってしまう。
失われた水分とタンパク質を補うケアが必要
髪のうねりを改善するには、まずコルテックスの状態を整え、水分を均一に蓄えられる状態に戻すことが必要です。そこでぜひ取り入れていただきたいのが、水分とタンパク質をしっかり補えるダメージヘア用のインバストリートメント。キューティクルは根元から毛先に向かってウロコのように重なっています。まず、ダメージの進みやすい毛先から揉みこみ、その後は、髪を少しずつとって中間から毛先へ軽くすべらせます。こうすることで、キューティクルが閉じてトリートメント成分を髪内部にしっかり留めることができますよ。
はねるボブの直し方
ペタンコ髪にも◎根元がふんわりするような乾かし方
根元がふんわりするようなクセをつけられるのは、ヘアスタイルのベースを作るドライのときだけ。巻く前のひと手間で理想のスタイルを目指しましょう。
How to
1:まずは髪をしっかりとタオルドライしたら、髪をかき分けながら根元にドライヤーの風を当てる。後ろから前に向かって乾かしていって。
2:いつもの髪の分け目と逆方向から、分け目を超えるようにしてドライヤーの風を当てていく。根元を立たせるようにして、髪を軽く引っ張りながら乾かすのがポイント。
3:2とは違う場所にも分け目を作って、同様に風を当てる。
4:最後は冷風を前から後ろに向かって当て、髪を整える。
ブラッシングで髪のパサつきを抑える
カットやカラー、ネイル、ヘッドスパなど、各分野のスペシャリストが集う「kakimoto arms」のビューティーアドバイザー・秋葉智絵さんに、髪のパサつきを直すセルフケア方法を教えてもらいました。
「アラフォー世代の髪がパサつく主な原因はホルモンバランスの変化です。35歳を過ぎたあたりから女性ホルモンのエストロゲンが減少し、40歳になるとグンと減るといわれています。(※「髪にツヤがなくなる」その原因&対処法参照)
そのため、生えてくる髪の毛自体が水分や油分が不足した状態になっているというわけ。そこでツヤを取り戻すためには、外からも補ってあげることが必要です。簡単にできるセルフケアとして、ブローやスタイリングに使っているブラシを猪毛のものに変えてみることをおすすめします。
猪毛には天然の油分が含まれているためブラッシングするだけでツヤツヤになります。また、ブラッシングで頭皮を心地よく刺激することで根元の立ち上がりもよくなりふんわりとしたボリューム感も手に入ります。オイルでペタッとしやすい方にもおすすめです。」(秋葉智絵さん)
\おすすめアイテム/
▲シモンセン グロスブラシミディ ¥4,180
デンマーク発の高品質なスタイリングツールブランドのもの。猪毛とナイロンピンをミックスしたヘアブラシは、使うほどに健康的でツヤのある美しい髪へと導いてくれます。コンパクトなサイズ&しっとりとした手触りのグリップで握りやすいところもポイント。
崩れにくいアイロンの巻き方
今っぽいゆるカールが1日中いい感じに見えるスタイリングのやり方を紹介します。
How to
1.カールキープができるベース剤をなじませる
乾いた髪をいきなり巻くのではなく、熱を味方につけて髪のカールがつきやすくなり長持ちもできるカールキープ剤を全体になじませる。少し湿りを感じる程度につけてから、自然乾燥するかドライヤーを使ってまた完全に乾かす。髪が濡れている状態で高温のアイロンを通すとダメージの原因になるため、必ずキープ剤の水分を飛ばすこと。
2.カールアイロンで毛先→表面→トップの順に巻く
まずは毛先を外巻きに
ボブの場合は26mmくらいのやや細めのものがおすすめ。表面の髪を分け取っておいて、毛先を外巻きワンカールしたら2~3秒おいてクセをつけ、そのまま毛先まですべらせて外す。前髪以外の全部の毛先を巻いておく。この外巻きをしておくと、表面のミックスカールがダレてしまった場合でも全部が崩れることなく、だらしなく見えない。
中間はリバース&フォワードのミックス巻きに
分け取っておいた表面の髪は、顔のすぐ横の毛束は髪の中間部分からアイロンを挟んで後ろ向きに巻くリバース巻きにする。ゆっくりと巻きながらクセをつけて、アイロンを引き抜いて。その後ろの毛束は前向きに巻くフォワード巻きに。これを繰り返してミックス巻きにする。注意点として、顔の両側の横の毛束は必ずリバース巻きにすること。また、髪の中間部分に一番クセがつくように意識すること。そうすると抜け感が出て、古くならない。
トップは太めの毛束を取って後ろ向きに巻く
頭のてっぺんの髪をひとまとめに取り、根元を立ち上げながら後ろ向きに巻いてすぐにアイロンをスルーさせる。トップをふんわりさせて、後頭部にも丸みを出すため。このカールが強いとわざとらしい盛り髪みたいになってしまうので、あくまでもやりすぎないように。
3.カールをほぐしてから油分の少ないワックスをもみ込む
髪は熱が冷める時にクセづくため、しっかりクセをつけたい場合は巻いた後の熱をそのまま冷ましてからほぐすのがおすすめ。カールは水分や油分でダレるので、スタイリング剤はクレイ系などのマットなワックスを。一気にたっぷりつけるのではなく、小指の先ほどの量を指の間にまでしっかり広げ、毛先の内側→中間の内側→髪の表面の順で下からクシャッと握るようにつけていく。
ワックスの量が足りないなと思ったら、ほんの少しずつ足すように。最後はワックスを足さず、その手のまま前髪の毛束をつまむようにつけて完成。もっとしっかりキープしたいときは、髪をほぐしながらキープスプレーを下から吹きつける。1か所につけすぎるとバリバリになるので、つけ方に注意を。