あなたのくせ毛はどのタイプ?くせ毛の特徴と種類
【日本人に多い】波状毛
日本人に一番多いタイプと言われる、ウェーブタイプのくせ毛。うねりの強さや大きさはそれぞれですが、波打つようにうねるのが特徴と言われています。
【ねじれタイプ】捻転毛
髪1本1本がコイルのようにねじれているタイプのくせ毛が「捻転毛」と言われます。触ると、ザラつきや凸凹した手触りを感じるようです。
【縮れタイプ】縮毛
縮毛は一般的に、細かく縮れているタイプのくせ毛を言います。縮毛矯正などでストレートにする人が多いようです。
【ボコボコ】連球毛
髪のあちこちに、数珠のように連なったボコボコがみられる毛は「連球毛」と呼ばれます。ゴワゴワした手触りが特徴と言われています。
考えられるくせ毛の原因とは
【先天的】生まれつきのくせ毛
生まれつき髪にくせがある先天的なくせ毛の方もいらっしゃいます。これは遺伝によるものだとされているそう。
ここに後天的な原因がプラスされてくせが悪化しないようにすることも大切ですが、一般的にはストレートパーマや縮毛矯正などで髪をまっすぐにすることが多いようです。
【後天的】頭皮環境の悪化や加齢
くせ毛の原因はいくつかありますが、そのひとつが「頭皮」と言われています。例えば健康的な頭皮は青白く透けたような色をしていますが、地肌が酸化すると黄色い状態になります。
【青白い頭皮】健康な状態
【黄色い頭皮】地肌が酸化した状態
この酸化が進んだ黄色い頭皮からは「エイジング毛」という独特なうねり毛が生えやすく、髪のツヤも低下してしまう原因に。加齢による抗酸化力の衰えの可能性もありますが、紫外線やストレスによる酸化の可能性もあると言われています。
また、皮脂の詰まりなどによる「毛穴の歪み」も原因のひとつと言われているので、日々のシャンプーや頭皮ケアを丁寧に行うことで、くせ毛の改善が見込めるかもしれません。
【後天的】ダメージによる髪内部の空洞化
人気サロン「Sui」の代表、冬木慎一さんに聞きました!
「人によって原因は違うので確定的なことは言えませんが、考えられるとしたら、ダメージによる髪内部の空洞化と加齢によるうねり毛の増加です。
髪内部の空洞化とは、髪内部のタンパク質や脂質、メラニン色素が流れ出て空洞ができてしまう状態。スケスケなので、光が散乱して透明感のない鈍い感じに見えてしまうんです。みっちり詰まっていたらきれいに反射するため、ツヤめいて見えます。加齢によるうねり毛の増加の原因ははっきりとは解明されていません。髪内部のコルテックス細胞というものが偏ってしまうことでうねりが出てくるのですが、ヘアカラーによるダメージなどでうねりが増長すると言われています。
うねり毛が多かったり、表面が傷んでデコボコしていたり、髪内部の空洞が多くなってしなやかでなくなると、毛流れがそろいにくくなり、ツヤやかに見えなくなります」(冬木さん)
(C)Shutterstock.com
では具体的に、どんなケアをしていけば良いのでしょうか?
「髪内部の空洞を補修しながら、髪表面のダメージを最小限に抑えて毛流れを整えることが大事です。もちろん毎日のケアも重要なのですが、アラフォーになったらそれにプラスしてヘアサロンで手助けしてもらうのがおすすめ。例えば、栄養のみのトリートメントで補うのか、髪を還元(髪の形を変える作用)させて髪質を変えるのかなど、きちんと髪質を理解してくれる美容師さんに相談してみてください。年齢による変化なのか、ダメージによる変化なのかでケア方法も変わってくるんですよ」(冬木さん)
くせ毛は改善できる?有効な対処方法
改善法1:使用しているシャンプーを見直す
(C)Shutterstock.com
シャンプーの洗浄力が強すぎることが、髪のくせ毛を誘発している可能性が。とくに暑い時期は爽快感を求めて洗浄力強めのシャンプーを選びがちです。しかしこういったシャンプーは、頭皮や髪に必要な油分も奪ってしまうことがあります。
おすすめは洗浄力が強すぎず、保湿成分が配合された刺激の少ないアミノ酸系シャンプー。
髪を洗う際も摩擦によってキューティクルを傷めないようしっかり泡立て、髪ではなく地肌を中心に洗いましょう。
改善法2:インバストリートメントで髪の水分とタンパク質を補う
大人になってから髪がうねる原因のひとつ「髪の水分量の減少」。これを改善するためには、髪の失われた水分とタンパク質を補うケアが必要になります。
毛髪診断士の細川ひろ子さんによれば、ダメージ用のインバストリートメントを使ったケアを行うことを推奨するそうです。
「髪のうねりを改善するには、まずコルテックスの状態を整え、水分を均一に蓄えられる状態に戻してあげる必要があります。そこでぜひ取り入れていただきたいのが、水分とタンパク質をしっかり補えるダメージヘア用のインバストリートメント。キューティクルは根元から毛先に向かってウロコのように重なっています。まず、ダメージの進みやすい毛先から揉みこみ、その後は、髪を少しずつとって中間から毛先へ軽くすべらせます。こうすることで、キューティクルが閉じてトリートメント成分を髪内部にしっかり留めることができますよ」(細川さん)
改善法3:髪の乾かし方を見直す
資生堂トップヘアメイクアップアーティストの計良宏文さんに聞きました!
計良さんによると、ブローの仕方にもポイントがあると言います。
「髪の根元を中心に、全体の8割程度、クセが強い髪質の方は5割程度乾かします。髪の量が少なく、ボリュームが少ない髪質は、ドライヤーの風を下からあて、根元を立たせるように乾かします。髪の量が多く、広がりやすい場合は、ドライヤーの風を上からあて、根元のボリュームを抑えるように乾かします。
次に、襟足部分の内側からブラシで髪をすくい、軽く引っ張りながらドライヤーをあてます。ボリュームを出したい場合は毛束を持ち上げるように、ボリュームを抑えたい場合は下へ引きおろすようにブローしましょう。
毛先のスタイリングは根元次第なので、根元をしっかり乾かすことで毛先がまとまりやすくなります。また、ブローの最後に冷風をあてると、キューティクルを引き締め、ヘアスタイルのもちを良くすることができるので是非やってみてください!」(計良さん)
改善法4:頭皮環境を整えるケアを習慣化させる
中林美和さんに、頭皮マッサージ方法を教えてもらいました!
中林さん曰く、メイク前、お風呂に入ったとき、テレビをみているとき、仕事で一息ついたときなど、隙間時間に頭皮を触るクセをつけるといいそう。
「指の腹をしっかりと地肌につけて、頭皮を動かすように、円を描いたり上下に動かしたり、手の位置を変えながら、気持ちいいと感じる強さでマッサージしてください。特に耳の上は滞っていることが多いので、しっかり動かしましょう。マッサージ用のブラシを使ってみるのもおすすめです。(私はアヴェダのパドルブラシを使っています。)
」(中林さん)
改善法5:たまには頭皮クレンジングを
▲画像提供/東洋炭酸研究所
頭皮にも油分は必要なのでやり過ぎには注意が必要ですが、定期的に頭皮クレンジングをしてシャンプーでは落としきれていない毛穴の汚れや古い角質を除去し、頭皮の血行を促進させましょう。
おすすめは炭酸シャンプー。
炭酸シャンプー+マッサージ+泡パック(泡をのせたまま3分放置)により、炭酸が頭皮すみずみまで行き渡り、マッサージとの相乗効果で血流がさらにアップします。
▲東洋炭酸研究所 スパークリング スカルプDRプロ 200g
血管拡張・血行促進効果に着目したアンチエイジングシャンプー。毛穴の詰まりやニオイ、強張り、かさつきなどの頭皮悩みを改善。頭皮に直接吹きつけ指の腹でマッサージし、その後2〜3分泡パックをしてから流すだけの簡単ステップ。
改善法6:髪に良い栄養素を摂る
髪に良いと言われる栄養を積極的に摂ることもおすすめされています。例えば以下の栄養素。
・亜鉛
・タンパク質
・ビタミンB
もちろんこれだけを摂り続けるのはNG。積極的にかつ「バランス良く」食べることが理想です。
改善法7:髪質改善ストレートを施す
ドライヤーやアイロンなどの熱でクセを伸ばす方法もありますが、長期的に見るとこれがダメージの原因になりくせが悪化してしまう可能性も。
とはいえ、従来のストレートパーマや縮毛矯正では不自然な直毛になってしまうのでは…、という不安を持っている方も多いでしょう。
そんな方におすすめなのが「髪質改善ストレート」です。
これは髪の内側からクセを伸ばし、自然な柔らかさのあるサラツヤヘアが魅力の施術。ダメージが少ないため、髪のきしみ・パサつきを抑えられるのが嬉しいポイントです。
くせが出たら試したい前髪の上手な直し方
根元を濡らしてクセをリセットする
まずは霧吹きなどを使って前髪を根元から濡らし、しっかりとブローしてクセをとっておきましょう。クセがついたまま前髪をセットしてしまうと、時間がたつにつれ崩れてしまう可能性も。
ストレートアイロンで生え際をリセットする
根元のクセをとったら、ストレートアイロンで前髪を軽く前方に引っ張った状態で、根元を立ち上げるようにしてアイロンを通します。根元部分だけアイロンを何度かスルーさせれば、生えグセをしっかり矯正できます。
くせ毛を生かす髪型を楽しむのもおすすめ
ニュアンスカールでこなれ感を!
しっかりカールではキマりすぎで近寄り難い印象に。それなら適度に抜け感があるゆる巻きにしてこなれ感を出すのがおすすめ。くせ毛程度の動きならロングでも重すぎず、さらに甘すぎずクールすぎずのいいとこ取り。前髪にくせがある場合は部分ストレートをかけておくと扱いやすく。
ボディパーマでスタイリングも楽々!
目の下でやや丸みをつけて斜めにカットした前髪と、サイドから水平ラインにカットした後頭部。襟足には軽く段をつけておさめた髪型。ボディパーマをかければ、ワックスをつけるだけでさまになるから、スタイリングも楽々!
肩上レイヤーボブで軽やかに!
クセがあり、髪が硬くて多くて太い、おまけに広がりやすい…そんな剛毛さんは、肩上ボブがおすすめ。肩下の長さにすると広がりやすく重く見えてしまうので、毛先と肩の間に空間を作って軽やかに見せて。カットラインはフラットなワンレングス、もみあげより前に前髪に合わせたレイヤーを入れ、どの位置からでも分けられるような分け目に。
アレンジで目立たなくするのもアリ!
前髪をアップにしてしまい、クセを目立たなくするのもGOOD!クセを隠せるのに加え、大人のかわいさも出せるから一石二鳥!
【STEP1】ジグザグに分ける
まずは分け目を指先を使ってジグザグに。
【STEP2】ねじってピン留め
分け目横の毛束を後ろ向きにねじり、ピンで留める。逆側も同様に。
【STEP3】程よく崩す
ねじった部分の髪の毛を程よく崩したら完成!