乳製品や大豆製品
乳製品や大豆製品は、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌に役立ちます。セロトニンは精神を安定させる働きがあるホルモンです。その生成にはアミノ酸のトリプトファンが必要ですが、乳製品や大豆製品にはこのトリプトファンが多く含まれています。
また、トリプトファンがセロトニンに合成されるためには、ビタミンB6も必要です。イワシやマグロなどの魚類、ニンニクなどに多く含まれているため、これらの食材も一緒に摂るようにするとよいでしょう。
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果物や野菜
ストレスの緩和には、ビタミンCが必要です。ストレスが溜まると体内にストレスに抵抗するホルモンが作られますが、その生成にはビタミンCが欠かせません。
ビタミンCはいちごやキウイなどの果物や、ピーマン、キャベツ、ブロッコリーなどの野菜に多く含まれています。野菜を積極的に摂り、甘いものが欲しくなったら果物を食べるようにするとよいでしょう。
魚介類やチョコレート
精神のバランスを保つにはカルシウムが大切で、気持ちを落ち着かせるにはポリフェノールが効果的です。
カルシウムを多く含む魚介類や、ポリフェノールが豊富なカカオで作られたチョコレートを食べることで、これら栄養素を効率よく摂ることができます。間食がしたくなったら、できるだけカカオ分の多いチョコレートを食べるとよいでしょう。
やけ食いしたいときに避けたい食べ物
やけ食いしたいときなど、ストレスが溜まっているときには避けたい食べ物があります。まず、カフェインの摂り過ぎはよくありません。
また、ストレスが蓄積するとどうしても甘いものや脂っこいものが食べたくなりますが、これらは太りやすいだけでなくストレスの解消にマイナスの作用があります。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
カフェインを含むもの
ストレスが溜まると、コーヒーを飲んでリラックスしたくなることもあるでしょう。しかし、カフェインの摂り過ぎはストレスホルモンのコルチゾールの分泌を増やすため、ストレスをさらに高める可能性があります。
適度なカフェインは脳を刺激して眠気や疲労感を感じにくくする効果がありますが、それは一時的なものです。中毒性があり、つい摂り過ぎることもあるため注意した方がよいでしょう。
脂質や糖質が高いもの
やけ食いでは糖質や脂質の多い食べ物を摂りがちです。しかし、これらの食事はストレスに抵抗する「副腎皮質ホルモン」の合成に必要な栄養素を大量に消費します。
糖質の代謝にはビタミンB1、脂質の代謝にはビタミンB2が必要になるため、やけ食いによってこれらビタミン類が不足してしまうのです。ストレスの状態をさらに加速させないためにも、これらの食べ物はできるだけ避けましょう。
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やけ食いしたいときは別の行動をしてみよう
やけ食いはストレスを解消を食事に求める行為です。つい甘いものやカロリーの高いものを食べ過ぎてしまい、食べたあとは罪悪感となってさらにストレスを抱えることになるでしょう。またやけ食いをしたくなり、悪循環になるばかりです。やけ食いの習慣をやめるには、ストレスの発散を別の行動に代えるなど工夫してみるとよいでしょう。
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