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2021.07.31

【お目通し】ってどう使うのが正解?意味や使い方・類語をご紹介

1:「ご一読」

「ご一読」は<ごいちどく>と読みます。意味は「一通り読むこと」です。
「とりあえず全部を読む」意味が含まれるので、ある程度は読んでもらいたい場合はこの言葉を使うといいでしょう。

ただし、短時間で「さっと読む」ニュアンスは「お目通し」と同じなので、熟読してほしい時は避けた方がいいです。

例文: 会議資料を送付させていただきましたので、ご一読ください。

2:「ご査収」

「ご査収」は「ごさしゅう」と読みます。「ご査収」の意味は、「よく調べたうえで受け取ること」です。書類の受け渡しが多いビジネスシーンでは、特に目にすることが多いですね。

「全体的にさらっと目を通す」という意味の「お目通し」とは違って、「ご査収ください」と書かれている文書は、「よく調べて受け取る」ことが期待されています。

例文:請求書を同封いたしましたのでご査収ください。

3:「ご高覧」

「ご高覧」は<ごこうらん>と読みます。「ご高覧」は、相手の「見る」という行為に対して使う尊敬語で、「広く全体を見る」という意味です。

目上の人に対して使う言葉で、主にメールや、ビジネス文書、フォーマルな場面で使用されます。美術の作品展や展示会の案内状を送る際にもよく用いられます。

例文:新商品のカタログが完成致しましたので、ご高覧いただければ幸いです。

使う際の注意点は?

「お目通し」という言葉を使うときには、気をつけなければならないこともあります。3つのポイントについてご紹介しますので、心に留めておいてください。

お目通し

1:重要事項の確認で、「お目通し」を使ってはいけない

ビジネスシーンにおける「お目通し」は、「全体をおおまかにさっと確認する」というニュアンスです。熟読、精読されることはありません。重要事項の確認や報告には適していません。書類の内容をしっかり確認してもらいたい時には、「ご査収」を使いましょう。

2:自分に対してや、命令する場面では使えない

「お目通し」は、その行為を行う人を敬い、「相手をたてる」敬語表現です。目上の人、上司や取引先に対して使いますが、自分の行為に対しては使えません。また、「お目通ししなさい」などの命令形での使い方もできません。

3:時に「失礼」と誤解される「お目通しください」

「お目通しください」は、文法としては正しい表現ですが、人によっては威圧感があり「失礼」と受け取られます。誤解を避けるには「ください」を「お願いいたします」や「いただきたく存じます」など、さらに丁寧な表現に言い換えるとよいでしょう。

最後に

「お目通し」について、理解していただけたでしょうか? 一見、メールやビジネス文書上の形式的な表現に思えますが、日々の言葉の積み重ねが、あなたと上司や取引先との関係性にもよい影響を与えるかもしれません。

尊敬を込めた美しい言葉を自在に使えるようになると、仕事や日常生活がスムーズに進むきっかけになるかもしれません。これまで使ったことがなかった人も、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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