トイレの尿石を放置すると?
トイレは毎日使うため、こまめに掃除をしても汚れがたまりやすい場所です。中でも「尿石」は、落ちにくい頑固な汚れとして知られています。尿石を放置するとトイレにどのような影響があるのでしょうか。
黄ばみや臭いの原因になる
尿石とは、尿に含まれるミネラル成分が化学反応によって固まったものです。トイレの水をきちんと流していても、便器内には目に見えない尿しぶきが付着しており、時間がたつと黄ばみに変化します。
尿石はこびり付きやすい上に、石のように固くなるため、通常のトイレ掃除で落とすのは困難です。しかし、落ちないからと放置してしまうと、雑菌が繁殖して悪臭の原因にもなります。
トイレの見た目が悪くなるだけではなく、トイレ掃除をしても嫌な臭いが残ってしまうので、早めに除去しましょう。
トイレにこびり付いた尿石の落とし方
トイレにこびり付いた尿石を落とすには、さまざまな方法があります。毎日気持ちよく利用するためにも、黄ばみや臭いの原因になっている尿石を徹底的に取り除きましょう。おすすめの掃除方法を三つ紹介します。
重曹+クエン酸を使う
酸性のクエン酸は、アルカリ性の尿石に効果的です。また、重曹を加えた際に発生する泡の力で、より落としやすくなります。人や環境にもやさしい掃除アイテムなので、強力な洗剤を使いたくない場合にもおすすめです。
用意するものは、重曹・クエン酸・空のスプレーボトル・トイレブラシの4点。以下の手順に沿って、掃除を行いましょう。
1.スプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1杯を入れて、クエン酸水を作る
2.クエン酸水を尿石にスプレーする
3.クエン酸水をスプレーした部分に重曹を振りかけて、30分~1時間程度放置する
4.トイレブラシを使って尿石をこすり落とす
5.水で洗い流して完了
便器の垂直な面に尿石がある場合は、クエン酸水をスプレーした後にペースト状の重曹を塗り付けましょう。クエン酸水と重曹が化学反応を起こして、泡が発生すれば、尿石を分解するのを助けてくれます。
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酸性の洗剤を使う
手軽に尿石を落としたい場合は、市販の酸性洗剤を使う方法もあります。用意するものは、酸性洗剤・ゴム手袋・トイレブラシ・トイレットペーパーの4点。以下の手順に沿って、掃除を行いましょう。
1.尿石部分にトイレットペーパーを敷き詰める
2.敷き詰めたトイレットペーパーに酸性洗剤をかける
4.5分程度放置して、トイレブラシでこすり洗いをする
5.水で洗い流して完了
酸性洗剤を使用する際は、ゴム手袋の着用と換気を忘れずに行いましょう。トイレの素材によっては酸性洗剤を使用できない場合があるため、掃除前に忘れずに確認しておくようにします。また、酸性洗剤はアルカリ性洗剤と混ぜると有毒ガスが発生します。安全に掃除を行うためにも、必ず単独で使用しましょう。
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削って落とす
クエン酸や重曹、酸性洗剤を使用しても落ちない頑固な尿石は、削って落とす方法が有効です。耐水性のサンドペーパーや尿石用のたわしなどを使うとよいでしょう。
また、便器のフチ裏にある尿石を削り落とす際は、鏡を使用すると掃除しやすくなります。ただし、力任せに削ってしまうとトイレに傷を付ける原因となるため、少しずつ削り落とすのがおすすめです。
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トイレの尿石を予防する方法
トイレの尿石を落としたら、きれいな状態を保てるように掃除の頻度や使い方に注意しましょう。今までと同じ使い方では尿石が蓄積してしまい、黄ばみや臭いのもとになってしまいます。日々の心掛けでできる、尿石の予防方法を見ていきましょう。
定期的に掃除する
尿石を予防するには、定期的な掃除が欠かせません。丁寧な掃除でなくとも、尿しぶきが付着しやすい場所をさっと拭き取るだけでも予防になります。例えば、掃除シートで便座・便座の裏・便器のフチを拭く、フチ裏には泡タイプの洗剤を使用するのもおすすめです。
理想は毎日行うことですが、最低でも週に1回は便器全体を掃除しましょう。尿石ができる前に掃除を行っていれば、強力な洗剤を使用したり、強い力を加えたりしなくてもきれいにできます。トイレ掃除を楽にするためにも、定期的な掃除を心掛けましょう。
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適切な量の水を流す
トイレを使用した後は、便器内に尿が残らないように適量の水を流しましょう。節水のために少量の水で流したり、回数を減らしたりすると尿石が発生しやすくなります。
尿石が蓄積すれば、掃除の手間がかかるだけではなく、掃除で多くの水を使用することにもなります。尿石が発生しないように、毎回しっかり水を流すことで、結果的に節水にもつながるでしょう。
男性も座って用を足す
男性が立って用を足すと、便座のフチ裏や床、壁などの広範囲に尿が飛び散ります。便器内に尿石が発生するほか、染みや臭いの原因にもなるため、座って用を足してもらうのがおすすめです。
また、尿の混じった水が飛び散らないように、使用後は便座のフタを閉めてから水を流しましょう。飛び散る範囲が狭ければ、嫌な臭いも発生しにくくなります。
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