失敗を恐れない
度胸のある人も、失敗をします。しかし、そのことを恐れません。たとえ失敗をしたとしても前向きに捉え、次に進むための学びとするのです。失敗は「結果」ではなく「通過点」。常に挑戦をし続ける分、経験を積み、さらなる高みへと登っていきます。
新しいことに挑戦をし続ける
新しいプロジェクトをスタートしたり、事業を興したりすることは、かなりの度胸が必要でしょう。しかし、度胸のある人は、計画を綿密に練り、その時が来たら迷わず行動に移す勇ましさを持っています。
自ら決断をくだすことができる
問題が発生した際、決断をくだすには勇気がいるものです。周囲がどうするかを決めきれない中、大胆な解決策を取ることができるのも度胸のある人の特徴。物事の本質を心得ているからこそ、一見大胆でいながらしっかりと裏付けのある行動で問題を解決します。
全体がよく見えている
度胸のある人は、日常の業務に埋もれることなく、つねに余裕を持つようにしています。だから、周囲がよく見えるのです。躊躇なく困っている人に声をかけたり、助け舟を出せるのはそのためでしょう。
自分の価値観が明確
度胸のある人は、価値観が明確です。そのため、周囲の意見に流されたり、些細な事で自分の考えを曲げることはないでしょう。自分にとって何が大切かを理解しているため、自信を持って我が道を進んでいきます。
小さなステップを積み重ねている
意外に思われるかもしれませんが、度胸のある人は大きな問題にばかり取り組んでいるわけではありません。スモールステップからチャレンジを積み重ねているのです。無理のない範囲で少しずつチャレンジを重ね、大きな目標を達成します。華々しい結果だけではなく、その過程にも注目したいですね。
強固な人間関係を持つ
度胸のある人は、人間関係を大切にしています。常日頃から、信頼できる友人や同僚、取引先との強い絆を築き、彼らからのアドバイスや励まし、刺激を受けています。こうした人間関係がベースとなって、さらに自分の度胸を強固なものにしていますよ。
度胸があるかチェックする方法
ここまで読むと、気になってくるのは“自分は度胸があるのかどうか”ですよね。そこで10個のチェックリストを用意しました。「はい」または「いいえ」で答えてみてください。
1:最近、新しいプロジェクトを開始したり、新しい習い事や新しいコミュニティに参加したりしましたか?
2:失敗したときには、振り返りを行い、次に生かしていますか?
3:困っている人に、自ら声をかけて助けたことはありますか?
4:部署の異動や転職、引越しを前向きに受け止めることはできますか?
5:自分のスキルや知識の向上のために、セミナーやオンラインコースに参加していますか?
6:目標を設定したら、それに向かって計画的に行動できますか?
7:毎日のタスクを先延ばしにせず、こなしていますか?
8:定期的に新たな人脈を作ったり、意見交換する信頼できる仲間はいますか?
9:他の人と意見が違ったとしても、会議で自分の意見を発言できますか?
10:大きな決断をくだすとき、最終的には自分で判断していますか?
あなたは「はい」がいくつあったでしょうか?「はい」が7つ以上あった方は、間違いなく度胸のある人です。新しいことに対して前向きで、失敗を恐れず行動する力を持っています。
「はい」が4~6つの方も度胸があるでしょう。さらに磨いていけるといいですね。自分の価値観を今一度明確にし、スモールステップから始めてみてください。
「はい」が3つ以下の方は、度胸を高めるために、少しずつ自分の殻を破るためのチャレンジをしてみてはいかがでしょう? 周囲に度胸のある人がいたら、その人の行動を観察することから始めてみてもいいかもしれませんよ。
「度胸がある」人になるには?
度胸のある人になるためのポイントを3つ紹介します。
最初の一歩を恐れずに踏み出す
何かを新しく始めるとき、最初は誰でも不安を感じるものです。しかし、その最初の一歩を踏み出すことが、度胸を身につけるための重要なステップになります。ちょっとしたことから、始めてみればいいのです。その勇気の積み重ねが、やがて大きな度胸へと繋がっていきます。挑戦を少しずつ積み重ねて、自分の成長を実感してみてくださいね。
つねに学び続ける
現在、リスキリングの必要性が声高に叫ばれています。知識や技術はビジネスだけにとどまらず、生きていく上で大きな武器です。豊富な知識があれば、度胸が求められる場面でも自信を持って行動できるでしょう。また、学び続けることで、問題が起きたとしても対応できる柔軟な思考力と判断力が養われます。新しいことを学ぶ姿勢こそが、度胸をつけてくれるはずですよ。
公平に物事を見る目を養う
物事には1つの見方だけではなく、多面的な見方があります。何か問題が勃発したとしても、単純にどちらが正しいかを決めることは難しいことが多いでしょう。例えば、同僚がもめていたとしたら、双方の言い分を冷静に聞く必要があります。そして、公平に判断するためには度胸が必要でしょう。感情に流されることなく、公正な視点で物事を見る力を養いたいですね。
最後に
「度胸」を身につけることは、生きていくための大きな糧となります。いざという時、「度胸」が発揮できるよう、日頃からスモールステップを積み重ねていたいですね。
監修:キャリアコーチ菊池啓子
TOP画像/(c) Adobe Stock
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