悲喜交々(ひきこもごも)
「悲喜交々」とはうれしいことと悲しいことを代わる代わる味わうことです。読み方は「ひきこもごも」です。「悲喜交交」と表記することもあります。「喜怒哀楽」と違って、二つの感情が交互に来ることを表している点に違いがありますね。
【例文】
・人生は悲喜交々で、楽しいこともつらいこともあるけれど、全部受け入れていくしかありません。
感情
「感情」とは起こった物事に対して感じる気持ちのことです。外界からの刺激に対する感覚や観念によって引き起こされる主観的なもので、快・不快、好き・嫌い、恐怖・怒りなど、さまざまな心の動きが含まれます。
【例文】
・経営者は一時の感情に流されることなく、冷静な判断を下すことが求められます。
情
「情」とは物に感じて動く人の心の働きのことです。思いやり、情け、恋愛感情などの意味があります。「情」は心の動きに限定されるところがポイントでしょう。
【例文】
・彼女が会社の後輩と結婚したのは、あまりにも熱心にアプローチされたため、つい情にほだされてしまったかららしい。
【目次】
「喜怒哀楽」の英語表現
ここでは、「喜怒哀楽」の英語表現について、紹介していきます。
emotion
emotionは、「感情」という意味もありますが、「喜怒哀楽」という意味も持っています。「感情の激しさ」を表現したいなら“intensity of emotion”。「ありとあらゆる感情」と言いたいときには、“a gamut of emotions”。幅広い感情と伝えたいときには、“a range of emotions”が使えます。
(例文)“She experiences a strong intensity of emotion.”(彼女は喜怒哀楽が激しい。)
show one’s feelings
let one’s feelings [emotions] show
「喜怒哀楽を表に出す」という意味では、“show one’s feelings”や“let one’s feelings [emotions] show”が使えるでしょう。以下に例文を紹介します。
(例文)“She showed her feelings for the first time.”(彼女は、初めて喜怒哀楽を表に出した。)
(例文)“After staying silent for so long, he suddenly let his emotions show.”(沈黙を続けていた彼が、突如として喜怒哀楽を表に出した。)
最後に
「喜怒哀楽」とは喜びや怒り、悲しみ、楽しみなどの人間のさまざまな感情を表す言葉だということがわかりました。「喜怒哀楽が激しい」「喜怒哀楽がはっきりしている」「喜怒哀楽が乏しい」などの使い方をされることが多く、批判的なニュアンスを含むケースも少なくありません。ビジネスシーンで使う場合には、一定の配慮が必要ですね。
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