「鬼灯」の花言葉とは?
昔から観賞用や薬用として親しまれてきた「鬼灯」には、様々な花言葉が込められています。主な花言葉をいくつか紹介していきましょう。
偽り・ごまかし
はっきりした由来は定かではありませんが、提灯のような朱色の萼の中は空洞で、中身が詰まっていないことから「偽り」「ごまかし」という花言葉が付けられたのかもしれませんね。
半信半疑
毒性を持ちながらも、生薬にもなる「鬼灯」は、果たして体に良いものなのか悪いものなのか、混乱した人も多かったはずです。そんな「鬼灯」に対して「半信半疑」と名付けたこともうなずけるような気がしませんか?
私を誘って
「鬼灯」の赤く膨らんだ萼を女性の頬にたとえ、頬を赤らめながら想いを打ち明ける様子を表しているようです。
浮気
実は、観賞用の「鬼灯」は毒を含んでいます。江戸時代には、鬼灯の実を食べることで、浮気相手との子を身ごもった女性は堕胎していたことがあるそう。このことから「浮気」という花言葉が生まれたとされています。
「鬼灯」は食べられる? 効能は?
主に観賞用として親しまれている「鬼灯」ですが、食用の「鬼灯」もあることは知っていますか? 食用「鬼灯」の実は、ヨーロッパなどではフルーツとして食べられています。甘味と酸味があり、トマトやマンゴー、パイナップルに近い味。ジャムにしたり、苺のようにケーキの上に乗せたりするそうですよ。
日本では、“ほおずきトマト”や“フルーツほおずき”として各地で生産されています。中でも秋田県は、その先駆けで「恋どろぼう」というブランドを栽培しています。ほかにも、長野県「太陽の子」愛知県「ほおずきトマト」が有名です。
食用ほおずきには、ビタミンA、ビタミンC、そして女性に不足しがちなマグネシウム、カルシウムなどが豊富に含まれています。その上、生活習慣病予防や脳の活性化に良いとされているイノシトールの含有量が多いこともポイント。近年ではスーパーフードとして注目されているのです。8月から10月に収穫されるので、食べてみたいですね。
萼付きのまま料理に添えてトッピングしたり、プチトマトのようにサラダに和えたりして、トロピカルな味を楽しんでみることもおすすめです。また、夏には実を冷凍して、“冷凍ほおずき”にして食べる方もいるそうですよ。乳製品との相性が抜群なので、アイスやヨーグルトに添えるデザートにも向いています。